ケイジャン・ミュージック

英: Acadian music 

   ルイジアナ州南西部ニュー・オーリンズ州からテキサス州境にかけてのメキシコ
   湾沿岸地帯に住む、フランス系移民の音楽。

   18世紀後半、カナダのアケイディアン(現在のノバスコシア)から各地を転々とし
   てきたフランス移民達は、当時フランス領だったルイジアナ州の南西部の低湿地
   帯(スワンプ)に腰を落ち着けた。ケイジャン(ケージャン)はAcadian=アケイ
   ディアンの訛ったもの。

   ケイジャン・ミュージックはアメリカのC&Wの影響を受けており、ケイジ
   ャン・フランス語によるファルセット(裏声)などを使って臭みの強い歌い
  方をする。
  また、フィドル(ヴァイオリン)、フレンチ・アコーディオンなどを中心に、ワ
  ルツやワン・ステップ
などの古風なダンス音楽を演奏されることが多い。

  1928年にアコーディオン奏者のジョー・ファルコンによる初の録音を皮切りに、1
  930年代にはフィドル弾きのレオ・ソワローやハリー・ショーツ、1950年代にはア
  コーディオン奏者イリ・ルジューンが人気を博した。特にクリフトン・シェニエのアコー
  ディオン・ブルースには、ケイジャンの強い影響が見られる。



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