東遊
あずまあそび
雅楽の一つ。 神事舞で宮中では春秋の皇霊祭、神武天皇祭などに行われ、また、加茂社祭、日光東照宮大祭、氷川神社例祭などに行われる。 もと、東国の風俗舞であったが、寛平元年(889年)加茂臨時祭に行われた時にその形を完成し、後天慶5年(942年)石清水八幡宮で行われ、それより諸社の祭典におこなわれるようになった。 昔は近衛の官人が奏したが、今は宮内庁楽師が当時の武人の舞装束を着て行う。 舞人六人または四人で巻纓(けんえい)の冠に桜花を挿し、毛鞘の太刀をはいて舞う。 伴奏には歌方数人、その音頭は笏拍子を打ち、別に和琴一人、笛(古くは六孔の歌笛を用いたが、今は狛笛を台用する)一人、近代には篳篥(ひちりき)を加える。 五首の歌よりなる。 1.一歌(歌のみ) 2.二歌(歌のみ) 3.駿河歌(舞がある。これを駿河歌という) 4.求子歌(もとめごうた)舞がある。 5.大比礼歌(おおびれうた)(歌のみ) |
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