バリトン

Aのグループ
英:baritone   独:Bariton
仏:basse taille   伊:baritono

Bのグループ
英:baritone saxhorn   独:Tenorhorn
仏:saxhorn baryton   伊:flicorno baritono、  bombardino

バリトンの名は「低く響く」という意味を持っている。

A.男声のうちテノールとバスの中間にある声をいう。男声のうち最も美しい声という人もある。
  バスの深い音色とテノールの輝かしさとを兼ね備えている。また音域も非常に広い。それ故
  高い音域を有するものをテノールバリトンといい、低い音域を有するものをバスバリトンと
  分けることもある。
  テノールバリトンは音色もテノールに近く、バスバリトンはバスに近い。



B.金管楽器。テナーともいう。
  サクソルン族四番目の楽器で、ビューグルよりオクターヴ、アルトより4度低い変ロの移調楽器。
  トロンボーンに類し、管の長さ、音域、記譜法、楽器の構え、奏法はすべて小バスに等しい。
  ただ、細めの管を使用するから、高音域に適して、より輝いた音色を発する。
  なお、小バスの4弁に対して、普通は3弁装置の楽器である。

  バリトン(テナー)は専ら吹奏楽に使用される。
  最近までは独立のパートの独奏部を持っていたが、小バスとトロンボーンの発達につれて、
  その中間的な存在が薄らいできた。
  現在使用する場合は、いかに大きな編成でも、1本だけ加えて小バスのパート独奏部を受け
  持たせている。
  小バスの音よりも明るくて軽いためである。
  



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