協奏曲
英:concerto 独:Konzert 仏:concerto 伊:concerto
器楽独奏を伴う管弦楽が一般的である。 1.協奏曲という名前の最も古い使用は、オルガン伴奏の宗教的声楽曲のことである。 これは教会協奏曲(concerti ecclesiasteici;concerto da chiesa)と呼ばれた一種の カンタータだった。 この形式が歴史に現れたのは16世紀の終わり、ガブリエリとパンキエリによるものだった。 ここで協奏するという言葉は、二つの音響体(肉声と楽器)とが競争するという観念からき ている。 教会協奏曲の頂点はヨハン・セバスチャン・バッハのカンタータに見られるが、それ等は 常にconcerti と名付けられていた。 2.合奏協奏曲と呼ばれる器楽的協奏曲には室内協奏曲(concerto da camera)と教会 協奏曲(concerto da chiesa)とがある。 管弦楽は独奏者の部(concerti)と管弦楽的集団(ripienoまたはgrosso)の二つに区別 された。…(合奏協奏曲は18世紀前期を以て滅亡している) 3.現在最も普通に用いられている協奏曲の意味は一個の独奏楽器(希には複数)と管弦楽の 為の音楽で、独奏者の優れた演奏技巧を示すことを目的としている。このような協奏曲を独 奏協奏曲と名付けている。 |
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