デンマーク音楽
英:Danish music 独:danishe Musik 仏:musique danoise
デンマークは大陸続きなので、早くから外国の影響を受けていて、固有の芸術音楽を 殆ど持たず、少なくとも1800年以前迄はオランダ、フランス、イギリス、イタリア、ドイツ などの音楽が行われていて、デンマーク人の活動の余地が殆ど無かった。 1800年頃からデンマークの芸術音楽が現れたが、それも暫くは外国人、特にドイツ人 の手になるものだった。 その最初の作曲家はJ.A.P.シュルツ(1747〜1800)で1787〜95年にコペンハー ゲンの宮廷の楽長をし、デンマーク語によるオペラを作曲した。ソナチネで知られるクーラウ (1786〜1832)のオペラは今でも人気がある。 19世紀の中頃には民族主義の音楽が起こった。その最初の代表者はN.V.ガーデ (1817〜90)である・ガーデはドイツで学び、シューマンとメンデルスゾーンの影響を 強く受けたが、その作品に自国の民族音楽の語法を加えることを忘れなかった。 ただ、デンマークの音楽がノルウェーのもののように強烈でないのと、ガーデの抒情主義 のためとで、その作品は一般に穏やかである。 同時代にはJ.P.E.ハルトマンもバレエその他を書き、P.A.ハイゼも歌曲を作った。 続くC.ニールセン(1865〜1931)はデンマークのペリウスと言われ、シベリウス風に 家実で民族的な交響曲を書いた。 その後の作曲家達は民族的だが印象主義的な傾向も示している。 |
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