ギター

英:guitar   独:Gitarre  仏:guitare   
伊:chitarra  西:guitarra

   「小管弦楽」といわれるように、大オルガンを除いては最も多様な楽器であるが、
   非常に微妙で音量に乏しいから大きな合奏には使用出来ない。
   性能も特殊であるから、奏法に経験ある作家の独奏曲に本領を示す。
   リュートのようにアジアに起こり、中世におけるムーア人の移住によってヨーロッパ
   にもたらされた。


   今日における代表的な有棹撥弦楽器。
   大きさや形状は不定であるが、一般に8の字型の胴は表も裏も殆ど平面である。

   横板の幅にも変化はないし、左右のくびれは他の有棹楽器に比べて著しく浅い。

   表板は一個の響口と、裏側に数本の力木(ちからぎ)を具えている。

   指板には半音毎に金属製のフレット(17〜22)がはめられていて棹と胴の辺点は
   第12フレットの位置に当たる。

   糸倉はやや反り返って、機械ネジの糸巻きを具える。

   非常に背の低い駒は表板に張り付けられて、弦は駒を越えてから駒の端に横並びに
   結ばれる。
   駒と上駒の距離は65pが標準である。

   今日では6弦を使用し、弦の良否は楽器の音質を強く左右する。



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