神楽

神社の祭儀に神前で行う歌舞に用いる歌を神楽という。これには3種ある。

1.御神楽(みかぐら)=宮中の賢所、伊勢神宮、熱田神社等に於いて勅祭として
  行う時に奏するもの。
  天の岩戸の故事にもとづき、清和天皇の頃勅により多自然麿が作ったものを
  基とするもの。
  今日では宮内庁楽部の人が行う。

2.代神楽(だいかぐら)=伎楽から来た獅子舞などを行うもの。
  伊勢神宮等で民衆が参拝する時に御神楽に代わって行う。
  神楽の中の舞楽を代用する他に、特殊の巫女舞、大和舞い、田舞、早乙女舞
  等がある。(代々神楽ともいう)                  

3.里神楽(さとかぐら)=猿楽や田楽などから出た神事能や無言劇などを演じ、
  神楽囃子などを奏するもので、一般の神社の祭祀に行われる。
  (俗に“おかぐら”という)。
  神事能から出たものが多く、仮面を用いて滑稽伎を行い(馬鹿踊などという)、
  通俗的な神話にもとづく無言劇を行う。



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