移調−3





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  短調を他の短調に移調するのは、長調の移調よりやや複雑です。

  1.まず最初に、その曲が長調か短調かを調べます。
  2.何長調の調号かを見て、その長調の移動ドの読み方をします。
  3.曲の始まりの音(主音)がド・ミ・ソのどれかで、終わりの音(終止音)がド(主音)なら長調、
    始まりの音がラ・ド・ミのどれかで、終わりの音がラなら短調です。
    和音なら始まり(主和音)がドミソ、終わりもドミソなら長調、始まりがラドミ、終わりもラドミ
    なら短調の曲です。
  4.他に、短調には和声的短音階と旋律的短音階の特徴がありますから、それも判断材料に
    なります。


    下の曲は「シシリエンヌ、フォーレ作曲)です。長調か短調かを調べます。

 




 


   他の短調に移調するには、移調したい短調の平行長調を調べる必要があります。

   上のシシリエンヌをハ短調に移調したい場合の例
   1.ハ短調ということはハ音が主音(ラ)になります。
     この場合平行調や近親調を良く知っているとすぐにわかますが、そうでない場合の探し方を
     書きましょう。

 

    ハ短調に移調すると下のようになります。

 



   次は主音に♯がつく短調に移調しましょう。
   例として、嬰ヘ短調に移調します。
 


   ※ 15の長調とその平行短調(15)を理解していると移調も楽にできます。