固定ド・移動ド−1
Copyright(C) 2009・3・1〜 by gigue(ジーグ) 商用にお使いになる事は禁止です。
この曲を階名で歌う時は、ふつうに 「ド ド ソ ソ ラ ラ ソー ファ ファ ミ ミ レ レ ドー」 と読んで、その通りに歌いますね。 ピアノのような鍵盤楽器でひく時にも同じように 「ド ド ソ ソ ラ ラ ソー ファ ファ ミ ミ レ レ ドー」 と読んで、その通りにひきますね。 では、下の楽譜だったらどのように歌いますか? いかがですか?読みを書く時には重なってしまいますね。それに慣れないと読みにくいですから 階名で歌おうとする時にも歌いにくいかもしれません。 (読みにくいので赤線で結びましたが普通はこういうことはしません) でも、楽器をひく時には上のようにフラットやシャープを感じながらひきます。 その時には最初に頭の中にシとミとラには♭がついているということを覚えておくわけです。 人の感じ方も考え方も少しずつちがうかもしれないので決めつけるわけにはいきませんが、 たぶん下の楽譜のように♭の位置を頭の中で考えながらひくでしょう。 そして下のように読みながらひくかもしれませんね。 この時、調号がつく音を意識しながらひきます。 訓練が出来ている人なら下のように読めるでしょう。 でも、ふつうは上のようには読めないかもしれませんから、その調の読み方で読んで歌うでしょう。 「その調」というのは、ト長調、ヘ長調、ニ長調、変ロ長調などのような調の読み方です。 それぞれの調の読み方は、 「調号と長調」のページに書きましたが、その調の主音(第一音)を 「ド」として、「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ」と読む読み方です。 「調号と長調」のページを復習していただけばわかりますが、C は変ホ長調ですからミフラットが 「ド」になります。この読み方をすると下の楽譜のように読んで歌えることになり、音程がとりやすくなる と思います。 G のように本当はミフラットなのに「ド」と読む読み方を「移動ド」の読み方といいます。 ミフラットをドに移動して読むからです。 この方法はドになる音程さえ最初にきちんととっていれば、あとは楽に歌えると思います。 ただし、移動ドは歌う場合のことで、楽器で演奏する場合にはハ長調に置き換えてひいて 良いという訳ではありません。 ひくキーは下の図の通りです。 楽器で演奏する場合には H のように音符通りに読んで、調号の場所を覚えておいて 調号をつけながらひかなければなりません。それは何調であっても同じです。つまり、 楽器で演奏する場合にはハ長調の時と同じ読み方をしながら調号をつけてひくということです。 何調であってもハ長調の時と同じ読み方をするのを「固定ド」といいます。 復習しましょう 固定ドの読み方(楽器演奏ではこちらを使います) 移動ドの読み方(階名で歌う時に便利) ※移動ドの読み方を知っていると、他の調に変えながら(移調といいます)演奏することも出来ますし、 他の調に変えた楽譜を書くこともできます。 |