音部記号と音符の読み方





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    音部記号
       音部記号には高音部記号と中音部記号と低音部記号の3種類があります。

      高音部記号。ト音記号・バイオリン記号ともいいます。
      
         ト音記号というのはト音(ハ長調のソ)を決める記号という意味です。
        ハ長調のソは第2線にあります(下の図では赤い線)。 第2線をくるりとうずまきで囲んで
        ありますが、この記号はアルファベットのGを飾り(かざり)文字にしたものだそうです。
        Gは外国の音名でソを表す文字です。
      

      
       高音部譜表(こうおんぶふひょう)
        ト音記号を五線に書いたものを高音部譜表(こうおんぶふひょう)とよびます。
     
      
       (たぶん、最初は青い音符をド、そこから順番にレ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ・ドと教えてもらったと
        思いますが、本当はソが最初に決まったのです)



       中音部記号
        ハ音記号という名前もあります。ハ音(ハ長調のド)を決める記号です。
        4種類ありますが、現在ではそのうちの3つはほとんど使われていません。
        

        赤い線(第3線)の音符がハ音(ハ長調のド)を決める記号です。
        この記号はハ音記号の中のアルト記号といいます。管楽器にはこのアルト記号を使うものもありますし、
        ヴィオラという弦楽器で使われる場合もあります。
             



        アルト譜表
          アルト記号を五線に書いたものをアルト譜表といいます。
         



         低音部記号
           へ音記号・バス記号ともいいます。へ音(ハ長調のファ)を決める記号です。
          

          赤い線をヘ音(ファ)と決めます。この記号はアルファベットのFを飾り文字にしたものだそうです。
          Fは外国の音名でファを表す文字です。
          第4線をファと決める記号です。第4線から書き始めますが、その部分を丸くして、二つの小さな
          丸い点(ドット)ではさんであります。
          
         
         

         (ファを決める記号なので、最初に決まったのはファ、そこから順番にソ・ラ・シ・ドとなって
          ドも決まったわけです)

      

       ※ここで説明(せつめい)した音符の読み方は、ハ長調の読み方です。ハ長調は音楽の基本となるので
         基本調(きほんちょう)ともいいます。音楽の理論(りろん=考え方)の説明ではハ長調を使う場合が
         多いです。
         基本調のハ長調の他に多くの調がありますが、それは後で説明することにします。


        
        ※ハ音記号には、上に書いた他に第1線をハ音(ド)にするソプラノ記号、第2線をハ音(ド)にする
         メゾソプラノ記号、第4線をハ音(ド)にするテノール記号などもありますが、今は使われません。
         へ音記号には第3線をヘ音(ファ)と決めるバリトン記号というのもありましたが、これも今では
         使われていませんから、ここでは省略(しょうりゃく)します。
         ただ、楽典(がくてん)といって、音楽を詳しく勉強する時には必要になる場合もありますから、
         難しい(むずかしい)方の音楽用語辞典には書いています。