単音程の補足
Copyright(C) 2009・2・12〜 by gigue(ジーグ) 商用にお使いになる事は禁止です。
1度から8度までの音程を書いてきましたが、音程というのは低音と高音二つの音の間の距離(幅)が どのくらい離れているかということを計る度数です。 同じ幅であっても、付いている変化記号(♯や♭など)によって、耳に聞こえてくる音の高さは違います。 音程で間違えやすい、或いは理解しにくいと思われるのは、例えば 「ドとド♯」 は鍵盤では 「ドとレ♭」 と同じなのに「ドとド♯」は増1度でも「ドとレ♭」は「短2度」というように度数がちがうことだろうかと思い ます。 下図では「ドとド♯」 に書いてある音符は両方とも「ド」と読みますね。 後の方の「ドとレ♭」の レ♭ の「レ」は♭で下がってド♯と同じキーでも、この音符を「ド」とは読みません。 ドとレ ですからあくまで2度なのです。 上の図で@とAの音符は同じなのに、音程で考えると幅がちがって見えますね。 これは@とAの比較ではなく、それぞれ「ドとド♯」、「ドとレ♭」だけの比較で考えるからです。 「音程は鍵盤ではなく上下の音の距離は図で考えましょう」と書きましたが、最初に2度とか6度の ように何度かを調べたり、半音が入っているかなどは鍵盤で見ることが必要です。 下図のように1オクターブの間には半音階が2カ所あります。3度音程までは全音だけで出来る音 程がいくつか出来ますが、4度以上になるとほとんどの場所に半音が入ってきます。 ですから、4度以上広い音程には半音が一つ含まれるものを基準(完全音程か長音程)とします。 8度(1オクターブ)になると半音階が二つはいるので、それを基準としますから、このことを覚えて おきましょう。 タイトルに書いた「単音程」とは、1度音程から8度音程までのことですが、普通にはただ「音程」と 呼んでいます。 単音程に対して9度、10度、11度、12度というように1オクターブよりも広い音程を複音程といいます。 複音程については別のページで説明します。 |