単音程の補足




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   1度から8度までの音程を書いてきましたが、音程というのは低音と高音二つの音の間の距離(幅)が
   どのくらい離れているかということを計る度数です。
   同じ幅であっても、付いている変化記号(♯や♭など)によって、耳に聞こえてくる音の高さは違います。

   音程で間違えやすい、或いは理解しにくいと思われるのは、例えば 「ドとド♯」 は鍵盤では 「ドとレ♭」
   と同じなのに「ドとド♯」は増1度でも「ドとレ♭」は「短2度」というように度数がちがうことだろうかと思い
   ます。
   
   下図では「
ド♯」 に書いてある音符は両方とも「ド」と読みますね。
    後の方の「
レ♭」の レ♭ の「レ」は♭で下がってド♯と同じキーでも、この音符を「ド」とは読みません。
   
 ですからあくまで2度なのです。

   
   上の図で@とAの音符は同じなのに、音程で考えると幅がちがって見えますね。
   これは@とAの比較ではなく、それぞれ「ドとド♯」、「ドとレ♭」だけの比較で考えるからです。






   


    「音程は鍵盤ではなく上下の音の距離は図で考えましょう」と書きましたが、最初に2度とか6度の
    ように何度かを調べたり、半音が入っているかなどは鍵盤で見ることが必要です。




    下図のように1オクターブの間には半音階が2カ所あります。3度音程までは全音だけで出来る音
    程がいくつか出来ますが、4度以上になるとほとんどの場所に半音が入ってきます。
    ですから、4度以上広い音程には半音が一つ含まれるものを基準(完全音程か長音程)とします。
    8度(1オクターブ)になると半音階が二つはいるので、それを基準としますから、このことを覚えて
    おきましょう。

               

 
   タイトルに書いた「単音程とは、1度音程から8度音程までのことですが、普通にはただ「音程」と
   呼んでいます。

   単音程に対して9度、10度、11度、12度というように1オクターブよりも広い音程を複音程といいます。
   複音程については別のページで説明します。