音程−2





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    音程の音に変化記号の♯や♭がつかない音程は「音程−1」のページに書きました。
    しかし、音楽の音は必ずしもピアノの白いキーの音だけではありません。
    黒鍵(こっけん)を使う、つまり♯や♭などで上がったり下がったりしますから、音程も
    変わってしまいます。

    その場合、どのような音程になるのかを書こうと思います。

    音程が変化記号で広く変わったり、せまく変わったりすると、どういう名前の音程になるか。
    二つの進み方に分かれます。
    一つは「完全コース」、もう一つは「長短コース」です。

    
完全コース
    基本になる音程が「完全○度」という名前になります。

    
長短コース
    基本になる音程が「長○度」または「短○度」という名前になります。

    完全コースでも長短コースでも半音広がると「増」、更に半音広がると「重増」、更に半音
    広がると「重々増」となり逆に半音狭くなると「減」、更に半音狭くなると「重減」、更に半音
    せまくなると「重々減」となります。
    ただ、完全コースと長短コースでは少しだけ違う部分があります。


    ※
音程は半音ずつ広くなったりせまくなったりします。

    完全コース  1度、4度、5度、8度
     半音せまくなっていくと「減」→「重減」→「重々減」で、半音広くなると「増」→「重増」→「重々増」。
     
     1度の例 : 完全1度、増1度、重増1度など(
1度には減音程は無い。後で説明します)
     4度の例 : 完全4度、増4度、重増4度、減4度、重減4度など。
     5度の例 : 完全5度、増5度、重増5度、減5度、重減5度など。
     8度の例 : 完全8度、増8度、重増8度、減8度、重減8度など。

    長短コース  2度、3度、6度、7度
     「長」→「短」→「減」→「重減」→「重々減」、広くなる時は完全と同じに「増」→「重増」→「重々増」。
     完全コースは「完全」からすぐに「減」や「増」に進みますが、長短コースの場合は「長」から「短」に
     行ってから「減」、「短」から「長」に行ってから「増」になるところが、二つのコースの違いです。


    
2度の例 : 長2度、増2度、重増2度、短2度、減2度、重減2度など。
      3度の例 : 長3度、増3度、重増3度、短3度、減3度、重減3度など。
      6度の例 : 長6度、増6度、重増6度、短6度、減6度、重減6度など。
      7度の例 : 長7度、増7度、重増7度、短7度、減7度、重減7度など。

    重々増より広い音程は「重々々増」「重々々々増」のように「重」を重ね、重々減よりせまい音程も
    同じように「重」を重ねていきますが、普通にはあまり使いませんから、上の説明図では重々増と
    重々減までしか書いていません。

     注意して下さい。
      完全コースには「長○度」と「短○度」はないし、
      長短コースには「完全○度」はありません。

   
それでは、次のページからは音符を使って説明します。