リンガラ・ポップ

英: lingala pop


     1950年代から1960年代にかけて、ザイール共和国(現在のコンゴ民主共和国)
     中心に、アフリカで最も親しまれかつ影響を持った音楽。

     都市の人口増加、西アフリカ音楽の流入とギターの普及、キューバ音楽の流入、共通
     語としてのリンガラ語の成立といった様々な要素とアフリカ伝統音楽とが結びついて確
     立した。

     1970年代後半からは、ロックやソウルといった欧米音楽の影響のもと、主要バンドの
     分裂が繰り返されつつ、他に類を見ない独自の発展を遂げてきた。

     リンガラポップというのは日本独特の呼び方で、欧米ではコンゴ・ジャズ、ザイーレアン・
     ミュージックといった表現が一般的。

     また、現在では「スークース」とと呼ばれることもある。

     
     曲の前半ではテーマともいえる美しいメロティーによるルンバ・アートであり、後半は数
     本のギターによるアルパジオ的に絡み合い延々と繰り返されるコール&レスポンス、
     さらに、それに活気づけるかけ声(アニマシオン)が加わるのが典型的スタイルである。

     1960年代に活躍したカレ・ジーフのアフリカン・ジャズ、フランコのO・Kジャズ、第二世
     代といわれるタブー・レイとアフリザの他1970年代にはザイコ・ランガ、などのバンドが
     第三世代への道を拓いている。
         



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