対位法

英:counterpoint  独:Kontrapunkt 仏:contre-point 
伊:contrappunto 羅:contrapunctus

※非常に複雑になるので、箇条書き程度にとどめる
  (勿論例外も多々あるが基本的な部分だけ)。


対位法とは、点対点(point counter point)から起こった名称であり、
この場合の点とは音符を意味する。
現在では作曲技法の一部として独立した部門を作っている。
対位法の素材は音符であり、音符を相互に連結する時の
音と音との組み合わせ、つまり音程が重要である。

16・17世紀頃には現在のような和声学は確率されておらず
対位法だけで作曲されていた。従って当時の
作曲家達は音の協和・不協和によって作曲していた。
だから、対位法は和声学とは別個のものである。


対位法の一般的法則
 a.旋律は歌唱的である。

 b.和音は長短三和音と六の和音しか用いない(掛留の場合を除く)。

 c.平行五度、平行八度、隠伏五度、隠伏八度は使用しない。

 d.旋律の進行音は2度、3度、4度、5度、短6度、8度。

 e.各小節は一つの和音しかもたない(単調な印象でない場合は
   2小節に渡ってもよい)

 f.第一拍目は協和音でなければならない。

 g.同度の同音は最初と最後の音以外の強拍には使用しない。

 h.上声部に旋律がある場合、始まりは主音または属音で、旋律が
   下声部にある時は主音で始まり終止音は常に主音であること。

 i.声部はソプラノ、アルト、テノール、バスの各音域。

 j.転調は近親調なら許される。


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