トロンボーン族
英:trombone family
ローマ時代のブッキーナを継承した楽器族で、管を巻き付けるようになったのは 13〜14世紀の頃。 スライド装置の発明は15世紀。従って他の金管が自然倍音列しか鳴らせなかっ た時代から半音階を自由に奏し得た。 15〜16世紀には同型の武器の名を借りてサックバットと言われ、コルネット族と 並んで教会音楽に使用された最初の管楽器である。大きなトロンバ(ロトンボーン の別名)の意味でトロンボーネの名称に変わったのは17世紀。 さまざまな種類に分かれていたが、次第に淘汰されて今日に至った。 モンデヴェルディの「オルフェオ」(1607)では5種、バッハのカンタータ2と38では 4種、ベートーベンの第五交響曲では3種を用いている。 最初にソプラノ、ついでアルトが亡び、1830年頃には大体テノールのみが代表的 な楽器になった。 バスの方はオフィクレードやチューバに押されていたが、その後新しい楽器が発明 され、ワーグナーによってコントラバスも作られた。 なお、異常のスライド・トロンボーンの他にピストン式の楽器もある。 |
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