ヴァイオリン音楽
英:violin music 独:Violinmusik
仏:musique du violon 伊:musica del violino
最古のヴァイオリン作品はプレッシアのマレンツィオ(1589)の幕間シンフォニアである。 クレモナの作曲家インジェニェリ以来、その弟子達を中心とし最初の流派が発達した。 ここから最初のトリオソナタを書いたロッシ、コレルリの師であるバッサーノ等が出た。 マントゥアのマリーニ及びファリーナのソナタは重音奏法、トリル、トレモロをを用い、ファ リーナの「突飛な奇想曲」はピッツィカート(弦を指で弾く)、コル・レーニョ(弓の木部で 弦を叩く)、フラジオレット(フルートのような音を出す奏法)を用い、犬猫雉(キジ)の鳴き 声等を模倣した等の高い技術はドイツのヴァイオリン奏法に大きな影響を与えた。 室内・教会ソナタ、トリオソナタにおけるイタリア・ヴァイオリン曲の音楽的発達は、技術の 方面で重要になる。 ドイツにおけるヴァイオリン奏法はイギリスのヴァイオリン奏者W.ブラードをハンザ派の 創始者として始まる。 フランスではかなり遅れていたが、後にリュリが管弦楽の原理を支配し、その弟子達が 国民的な曲を書いた。 世紀になるとイタリアではヴィヴァルディが出、ヴェネツィア派によって最盛期を迎える。 |
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