ウェスト・コースト・ジャズ
英:west_coast jazz
1950年代を中心とする西海岸で流行した白人による知的に洗練されたジャズ。 当時ハリウッドの映画産業はサウンド・トラックを重視し、多くのスタジオ・ミュージ シャンを求めた。 その仕事を得たのはウディ・ハーマンやスタン・ケントンの楽団出身者で、彼らは 編曲の心得があり譜面に強かった。彼らはその仕事で安定した生計を立てながら クラブでジャズを演奏し、シーンを形成していった。 ウェスト・コースト・ジャズにはいろいろなタイプがあるが、共通点は高い音楽的教養 に支えられた白人のセンスの良さだった。その反面、プレイヤーの内面的な情熱が ストレートに感じられないという弱さもあった。 アート・ペッパー、ジェリー・マリガンなどの優れたプレイヤーが活躍したが、50年代 半ば頃から人気が薄れていった。 |
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