アツバスミレ(二色咲き) V.mamdshurica var.triangularis 上弁が白く、側弁と唇弁が青紫の二色咲きで、伊豆大島で見いだされたものが基になっている。 花弁はやや細いが大輪大型で強健なため都市部を中心に逸出したものをよく見かける。 出典:栃の葉書房・すみれを楽しむ(田淵誠也) |
スミレ全般について 双子葉類・スミレ科 多年草 学名=Viola mandshurica W.BECKER 地上茎はなく、地下茎は短縮し、やや太い。葉は双生し、葉身は長卵形ないし披針形で、翼のある長い葉柄がある。4〜5月に葉とほぼ同じ高さの約10pの花茎を出し、その先端に濃紫色の1花を横向きに開く。スミレという場合、この1種をさす場合とスミレ属を総称する場合とがある。 スミレ属 左右相称の五弁花はふつう1花茎1花で下弁(唇弁)の基部から後方へ膨らみ出る距(萼または花冠の基部に近く突起した部分)があり、属の判定を容易にしている。雌しべ1個、その柱頭付近のふくらみの形(棒形、カマキリの頭形、二股形など)は属内の種別に役立つ。雄しべは5個でやくが子房を囲み、下方の2個には付属体があり、その先は距にはいる。がく片5、包葉2枚である。花後、花弁が発達しない閉鎖花を生じ、この自家受粉でしか結実しない種もある。 スミレ属はスミレのように地上茎のない、いわゆる無茎種と、タチツボスミレのように地上茎のある有茎種とがある。草本が多いが、外国には低木のものもあり、またパンジー(三色菫)のように1〜2年草もある。 *英語のvioletはスミレのことで、パンジー類にはふつう用いない。 出典:旺文社・学芸百科事典 |
距 | 葉 |
2011年5月22日撮影。種には距が見えない。 | 2011年5月22日撮影 |
殻が割れ始めた |
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後ろに見えるのは既に種が落ちてしまった殻 |
覚え書き 2009年秋に種を蒔いて2010年春に発芽したが花は開かなかった。ただ、沢山の閉花に実が出来、 種子も収穫できたので同じ鉢に埋めておいたが、2011年4月始め頃に咲き始めた最初の花。 |