五十音でひく音楽用語辞典 く
ご使用の前に必ずお読み下さい ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。 ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された 著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま たは参考書でお調べ下さるようお願いします。 (お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています) |
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く | 用語 | 国語名 | 意味 |
1 | クアトロ | 西: cuatro | ベネズエラの小型ギター。ウクレレに似た4弦で、アルパ、マラカスと並んでベネズエラを代表する楽器。プエルトルコでは複弦のギターの一種を指す。 |
2 | クアードロ | 伊: quadro | 四重奏=四つの独奏楽器による室内重合奏。基本は弦楽四重奏だが、弦楽三重奏にピアノを加えたピアノ四重奏、フルートを加えるとフルート四重奏など。 |
3 | グァラチャ | 西: guaracha | スペインで生まれ、キューバに伝わって中南米を風靡した民族音楽。偶数拍で速度はルンバより遅い。 |
4 | グァルディア・ビエハ | 西: guardelia vieja | グァルディアは「番人」、ビエバは「古い」という意。タンゴの様式の一つの名称で、1870年頃から1920年頃迄の古風のタンゴを指す。踊るためだけに作曲され演奏されたもので、元来歌詞を持たず、即興的にその時の雰囲気でいろいろと歌われた。 |
5 | クイック・マーチ | 英: quick march | 速度の速い行進曲。1拍が120M.M.くらい。 |
6 | グイーダ | 伊: guida | 1.主題。 2.ダイレクト=〜(本当は違うが、これにによく似た形…プラルトゥリラーに似た形…の記号)で次の五線または次のページの音に対して注意を促すときつけられている。と何時では単に同一音型の繰り返しに用いられることもある。 |
7 | クィド・スム・ミゼル | 羅: quid sum miser | レクイエムの続誦ディエス・イレーの一部。 |
8 | グイドのて(グイドの手) | 英: Guidonian hand | 11世紀イタリアの楽僧グイドによって創案された、指の関節によって音階と音名を指示する方法。親指の指先から始まって渦巻き状に数えられる各関節は順次に上行する音列を指示する。 |
9 | クイ・トリス・ペッカータ・ムンディ | 羅: qui tollis peccata mundi | 「世の罪を除き給うもの」の意。ミサのグローリアの一部。 |
10 | クィリスマ | 羅: quilisma | ネウマ楽譜の古いヴィヴラートを表す記号。現在ではそれに先に来る音符にアクセントがあたえられている。 |
11 | クインテット | 伊: quintetto | 五重奏=五個の独奏楽器による室内楽重奏。弦楽四重奏にヴィオラかチェロを一つ加えたものが弦楽五重奏だが、弦楽四重奏にピアノを加えたピアノ五重奏、クラリネットを加えたクラリネット五重奏など。 |
12 | クィント | 英: quint | 結合音の原理を応用したオルガン音栓。5度の間隔に置かれる二音を同時に強く鳴らすと、二音の振動数の差に等しい、つまり下の音よりオクターヴ低い音(ディファランス・トーン)が聞こえる。 |
13 | クヴァルテットプローベ | 独: Quartettprobe | 管弦楽の弦楽群はY、T、Y、U、Xa、Xeの四部に分かれている。 |
14 | クヴァルテン・アッコルト | 独: Quartenakkord | 4度和音=ある音から完全4度を積み重ねて得られる和音。 |
15 | クヴァルテンツィルケル | 独: Quartenzirkel | 4度圏=5度圏を逆にとったもの。ハ長調の主音から下方へ完全5度進んだ音を次の主音として長音階を作ると♭一つの調(ヘ長調)になり、更に完全5度下と下がっていくと♭7個までの調が出来る。それを円形図で表したものは5度圏と同じ。 |
16 | クヴィンタテーン | 独: Quintaton | オルガンの閉管音栓(ブールドン)。基音につれて第3倍音が響く。 |
17 | クヴァドラート | 独: Quadrat | 本位記号=変化記号(♯や♭等)で上がったり下がったりした音を元の高さに戻す記号(ナチュラル) |
18 | くうかんおん(空間音) | 英: bulky tone 独: Raumton 仏: son volumineuse |
音の聴感覚的現れ方の一種。音が現象的に発音体への局所的定着性を失い、漠然と広い空間にみなぎって聞こえる状態をいう。 |
19 | くうきょごど(空虚5度) | 英: naked fifth | 空虚な三和音。3度が欠けて完全5度だけで空虚な感じがするのでこの名前が出来た。 |
20 | くうご | 日: 箜篌 | くご。古代楽器でハープの一種。百済琴 ともいう。アッシリアからペルシャ、西域を経て中国に入り、更に百済等を経て日本に伝えられた。 |
21 | クエカ | 西: cueca | アルゼンチン、チリー、ボリビアの民族舞踏音楽。特にチリーでは国民必踏のものとされている。四分の三拍子で明るくユーモラスな感じも出す。チリーでは、互いに離れ、ハンカチを振り合って、この曲に合わせて踊る。 |
22 | クエーバー | 英: quaver | 8分音符 |
23 | グエリエロ | 伊: gueriero | 戦争のような |
24 | クエール | 英: quail | ハイドンの「玩具交響曲」などに用いる小鳥(みそさざい)の声を模した簡易楽器。 |
25 | クォドルプル・カウンターポイント | 英: quadruple counterpoint | 四重対位法=対位法的声部を互いに上下に転回しても成り立つように作られていて、この手法が四声部に適用されれたもの。 |
26 | クォドルプル・タイム | 英: quadruple time | 4拍子=1小節が4拍になる拍子 |
27 | クォドループル・チャント | 英: quadruple chant | アングリカン・チャント(英国国教会の典礼聖歌)において四つのヴァース(詩の一行、或いは一節)を歌うもの。 |
28 | クォドルプレット | 英: quadruplet | 4連符=3等分すべき音符を4等分したもの。 |
29 | クォーニアム・トゥ・ソールス・サンクトゥス | 羅: quoniam tu solus Sanctus | 「そは汝のみ聖」の意。ミサのグローリアの一部・ |
30 | クォリティ | 英: quality | 詩の韻。 |
31 | クォーター・チョーキング | 英: quar bending | ギターで1音の1/4音程チョーキングによって音を上げるテクニック) (チョーキング=ベンディング) |
32 | クォーター・ノート | 英: quarter-note | 4分音符=1拍 |
33 | クォーター・ベンディング | 英: quarter bending | ギターのテクニックの一つ。弦を押さえる方の手首か指を使って1/4音程押し上げたり下げたりして音程を上下させる奏法。 |
34 | クォーター・レスト | 英: quarter-rest | 4分休符=1拍休み |
35 | クォーテット | 英: quartet | 四重奏=四つの独奏楽器による室内重合奏。基本は弦楽四重奏だが、弦楽三重奏にピアノを加えたピアノ四重奏、フルートを加えるとフルート四重奏など。 |
36 | クォンティティ | 英: quantity | 一言で言えば音の長短。現在ではクォリティと同義語に使用されている。 |
37 | くご | 日: 箜篌 | くうごに同じ。古代楽器でハープの一種。百済琴 ともいう。アッシリアからペルシャ、西域を経て中国に入り、更に百済等を経て日本に伝えられた。 |
38 | くじゅうそう(九重奏) | 英: nonet 独: Nonett 仏: nonette 伊: nonetto |
9個の独奏楽器による室内楽重奏。管・弦・ピアノ等を組み合わせた編成が多い。 |
39 | ぐしょうおんがく(具象音楽) | 伊: musica concreta | ミュ-ジック・コンクレート=フランスの作曲家ピエル・シャッフェルが、1948年に音楽表現の新しい手段として実践した方法。これまでの音楽のように楽譜によって作曲者の意図を伝えたり楽譜で保存される音楽ではない。作曲者が音を意のままに組み合わせ、電気楽器によって編集創作したものである。この創作過程によって作曲がすぐに演奏家を通さずに音楽そのものとなっている。従って、聴衆との間に演奏家という仲介を必要としない。 |
40 | グスト | 伊: gusto | 趣味 |
41 | グスラ | セルビア: gusla | 古い一弦の弓弦楽器で現在でもスラブ地方の一部で使われている。 |
42 | グスリ | 露: gusli | ブルガリア地方の郷土楽器。ツィターに属するが鍵盤を有する。 |
43 | ぐたいおんがく(具体音楽) | 伊: musica concreta | ミュ-ジック・コンクレート=フランスの作曲家ピエル・シャッフェルが、1948年に音楽表現の新しい手段として実践した方法。これまでの音楽のように楽譜によって作曲者の意図を伝えたり楽譜で保存される音楽ではない。作曲者が音を意のままに組み合わせ、電気楽器によって編集創作したものである。この創作過程によって作曲がすぐに演奏家を通さずに音楽そのものとなっている。従って、聴衆との間に演奏家という仲介を必要としない。 |
44 | くだらごと | 日: 百済琴 | →くうご |
45 | クー・ダルシュ | 仏: coup darchet | 弓で奏すること |
46 | くちごと | 日:口琴 | ぴやぽん=玩具のような笛。世界で古くから使用されていて様々な名前をもつ。 |
47 | クックー | 英: cuckoo | → 郭公(かっこう)笛 |
48 | クッションダンス | 英: cushion dance 独: Kissentanz Polstertanz |
古いダンス。踊り手は自分のパートナーに選ぼうとする人の前のクッションへ素早く座り、それによってパートナーを決めた。 |
49 | くど(9度) | 英: ninth 独: None 仏: neuvieme 伊: nona |
譜表上で9度に渡って構成される音程。低音と高音の間は1オクターヴと2度。 |
50 | グート | 独: gut | よい |
51 | クー・ド・グロット | 仏: coup de glotte | 歌の歌い始め、つまり声を出すとき声門を閉じ破裂するように急に歌い出すことをいう。特別の場合、ある程度のものは用いることもあるが、一般には禁じられている。 |
52 | くのわおん(九の和音) | 英: chord of ninth 独: Nonenakkord 仏: accord de neuvieme |
七の和音の上に、更に3度の音を重ねた和音(音が5個重なる) |
53 | くびょうし | 日: 九拍子 | 1小節に9拍ある拍子。3拍子が三つ複合したもの。 |
54 | グーフ | 米: goof | ジャズメンの用語。注意力散漫なこと、責任感の無いことをいう。 |
55 | クプリュー・オルグ | 仏: Coupleux orgue | フランス人E.クプリューとF.ジヴレーの二人によって発明された電気音響楽器で1930年にパリ放送局及び教会に設置され、二段の鍵盤は各5オクターヴでストップは34、ペダルは正規通り。 |
56 | クプレ | 仏: couplet | ロンド形式で主要主題とその反復の間にある部分 |
57 | くみきょく(組曲) | 英: suite 独: Suite 仏: suite |
幾つかの曲を組み合わせて一つのまとまった楽曲とする多楽章の楽曲。古典組曲と近代組曲の2種類があるが相互に関連は全くない。古典組曲は同じ調で同じ構想を持つ最も古い。近代組曲は自由で厳格な決まりはなく、多くが標題音楽として作られている。 |
58 | クム・サンクト・スピリトゥ | 羅: cum Sancto Spiritu | 「精霊とともに」の意。ミサのグローリアの最後の句。 |
59 | くめうた | 日: 久米歌 | 神武天皇大和東征の軍中で久米部が謡った六首の歌を久米歌という。後宮廷で謡われるようになり、この歌で舞うのを久米舞いという。 |
60 | くめまい | 日: 久米舞い | 同上 |
61 | グライヒ | 独: gleich | 同様の。同じく。 |
62 | グライヘル・コントラプンクト | 独: gleicher kontrapunkut | 等時対位法=定旋律と対旋律の音符が同じ長さを有する対位法で、「全音符対位法」「一対一の対位法」とも呼ばれる。 |
63 | グライテント | 独: glertend | 指を滑らせて=弦楽器ではある音から次の音へ移動するとき、弦の上を指を滑らせることによって無数の高さの音を通過して移動する。ピアノでは指の爪を滑らせながら、非常に速い音階走句を演奏する。 |
64 | クラヴィアトゥール・スフェロフォーン | 独: Klaviatur Spharophon | スフェロフォーンを改良して、三段のマニュアルとペダルに仕上げたもの。ドイツ系電気オルガンの王者。 |
65 | クラヴィコード | 伊: clavicord 独: Klavichord |
鍵盤を有する打弦楽器。14世紀初めから18世紀末まで使用されハープシコードほどは普及しなかったが、ハープシコードよりピアノに近い楽器である。ハープシコードよりやや強い音が出せる。 |
66 | クラヴィコルノ | 伊: clavicorno | 現在使用されているホルンの一種。容易な奏法を目的に設計された。吹管と管の形を元のままにして管の長さをアルトと同じにしながら(半分)低音部を利用する。低音部はオクターヴ低くなるが、その部分を用いる曲は少ない。 |
67 | クラヴィシテリウム | 羅: clavicitherium | 16世紀のドイツで、縦型のハープシコードやスピネットを指している。17世紀の初め頃迄使用された。 |
68 | グラヴィチェンバロ | 伊: gravicembalo | ハープシコード=クラヴサン、チェンバロともいう。鍵盤を有する撥弦楽器。グランドピアノと似ているが5オクターヴjくらいで小さく、音量も小さい。ジャックという特殊な装置によって下から弦をかき鳴らす。 |
69 | クラヴェス | 西: claves | 硬い木で作った21〜24p位の丸い棒を両手で打ち合わせる打楽器。スペインや中南米のダンス音楽に使用される。 |
70 | クラヴィネット | 英: clavinet | 鍵盤を弾くことによって内部に張った金属弦を振動させ、ピックアップで電気信号となったものをアンプで増幅する電気キーボード。独特の音色を持ち、主にリズム楽器として用いられる。 |
71 | クラーヴェ | 西: clave | キューバ系ラテンアメリカ音楽の基本的なリズム形で、クラヴェスで演奏される。 |
72 | グラーヴェ | 伊: grave | 荘重に。重々しく。 |
73 | グラウンドベース | 英: ground bass | バッソ・オスティナート(執拗低音)ともいう。バロック音楽の特徴的な形式。低音旋律として終止反復される短い旋律楽句で、その上には毎回異なった和声や音型を有する。 |
74 | クラシックおんがく (クラシック音楽) |
英: classic music | 古典音楽=広義には二通りの解釈がある。一つはグレゴリオ聖歌もバロック音楽も古いものを古典音楽というもの。もう一つはジャズやそれに類する音楽以外の音楽をクラシック、つまり古典音楽と呼ぶもの(例えばファリャもバルトークなども含めて)。狭い意味では古典派音楽(ハイドン、モーツアルト、ベートーベン初期まで)を指す。 詳しくは こちら |
75 | クラシック・ギター | 英: classic guitar | ギターの本体にピックアップの付いていない、つまり電気を通さないギター。 |
76 | クラシック・ブルース | 英: classica lblues | 古典的なブルースの意味ではなく1920年代の、ジャズ・ピアニストまたはジャズ・バンドの伴奏で女性ブルース・シンガーによって歌われたジャズ・ブルースをいう。声楽としてのブルースと、器楽音楽としてのラグタイムが融合してものと考えるのが一般的である。 |
77 | グラシュー | 仏: gracieux | 優雅な、繊細な。 |
78 | グラス・ダルシマー | 英: glass-dulcimer | ガラスの細長い棒を木琴のように配列し、コルク頭の2本の撥(ばち)で打ち鳴らすもの。 ヴェール・アルモニカ(仏)ともいう。 |
79 | グラス・ハープ | 英: glass harp | 大きさの異なるワイングラスを並べて、水で濡らした指でこすって音を出す。半音階ずつ並べると多様な音楽を奏でることが出来る。 |
80 | グラス・ハルモニカ | 独: Glassharmonica 英: musical−glasses |
ガラスのコップを大小の順に並べて中に入れる水の量を違えるて、水で濡らした指でこすれば別々の音を鳴らす。 |
81 | グラーチレ | 伊: gracile | 優雅な、繊細な。 |
82 | グラット | 独: gratt | なめらかな |
83 | グラーティアス・アジムス | 羅: gratias agimus | ミサのグローリア楽章中の「感謝し奉る」の部分。 |
84 | グラーデヴォレ | 伊: gradevole | 気持ちよく。愉快に。 |
85 | グラツィオーソ | 伊: grazioso | 優美な |
86 | グラドゥアーレ | 羅: graduale | ラテン語のグロドゥス(gradus階段)に由来する。ミサの昇階誦。また、典礼文においてはミサ聖歌を集めた本のこと。後者の時は正しくはグラドゥアーレ・ロマヌム(graduale romanum)という。 |
87 | グラナディナ | 西: granadina | スペイン舞踏でファンタンゴ(スペインの、早い3拍子の舞曲。二人で踊りギター、カスタネット、タンブリンなどで伴奏される)の一種。 |
88 | クラブ・カノン | 英: crab canon | 逆行カノン=応答は主題を逆から進行する。 →カノン |
89 | クラブサン | 仏: clavecin | ハープシコード、チェンバロともいう。鍵盤を有する撥弦楽器。グランドピアノと似ているが5オクターヴjくらいで小さく、音量も小さい。ジャックという特殊な装置によって下から弦をかき鳴らす。 |
90 | クラブ・モーション | 英: crab motion | レトログラード=旋律を逆から、つまり右から左へ読むこと(逆に読んだ旋律を左から右へ五線に書く) |
91 | クラベス | 西: claves | クラヴェスに同じ。固い木で作った約21〜24pの円錐棒を両手で打ち合わせる打楽器。スペインおよび中南米のダンスに使用される。 |
92 | クラムベーク | 米: clambake | ジャズ用語。初めはジャム・セッションと同じに使われていたが、後に即興または編曲による演奏が非常に上手くいった時にこの言葉が使われるようになった。1935年にトミー・ドーシーがクラムベーク・セヴン(Clambake Seven)という小編成の楽団を作ったが、この当時のクラブベークは焼き蛤のことを意味したといわれ、それが転じてジャム・セッションことになっていた。 |
93 | グラモフォーン | 仏: gram(m)phone 英: gramophone |
蓄音機 こちら |
94 | クラリオン | 英: clarion | オルガンのリード音栓。トランペットに属するが4ftでオクターヴ高い。、 |
95 | クラリーナ | 伊: clarina | 木管楽器。ワーグナーの「トリスタン」の為に作られたがクラリネット族の楽器だが殆ど使用されていない。 |
96 | クラリネット | 伊: clarinetto | 木管楽器。円筒管を使用し閉管式の振動をおこす唯一の管楽器。 詳しくは こちら |
97 | クラリネットごじゅうそう (クラリネット五重奏) |
英: clarinet quintet 独: Quintett fur Klarinette und Streichquartett |
クラリネットと弦楽四重奏による室内楽重奏。 |
98 | クラリネットぞく (クラリネット族) |
英: clarinet family | 1.クラリネット変ロ・イ。2.小クラリネット変ホ・ニ・ヘン。3.アルト・クラリネット変ロ。4.バス・クラリネット。5.コントラバス・クラリネット変ホ・変ロ。6.バセットホルン。7.クラリネット・ダムール。(6.7.は使用されなくなった) |
99 | クラリネット・フルート | 英: clarinet flute | オルガンの閉館式音栓。 |
100 | クラリーノ | 伊: clarino | 1.トランペットのイタリア語トロンバの同義語で、小さな吹管を使用した昔の高音トランペット。 2.クラリネットの第3倍音列の古称 |
101 | クラローネ | 伊: clarone | 大きなクラリネットの意味でバス・クラリネットやバセット・クラリネットを指す。 |
102 | グラン | 伊: gran 仏: grand |
大きな。 偉大な。 |
103 | グラン、 グランド | 仏: grand grande |
同上 |
104 | グラン・カッサ | 伊: gran cassa | 大太鼓 |
105 | クラングゲシュレヒト | 独: Klanggeschlecht | 和音の性別、長短の別をいう。トンゲシュレヒト(Tongeschlechi)同義語と化している。 |
106 | グラングシュリュッセル | 独: Klangschlussel | 和音符標。リーマンの考案した和音記号の一種で、バスの音を音名文字で表し、それに和音を決定づける種々な記号を加え、機能符標を併用すると、調性的音楽ならば文字と数字だけで、立体的に表示できるという意図のもの。 |
107 | グラン・グスト | 伊: gran guist | 味わい豊かに |
108 | グランディオーソ | 伊: grandioso | 堂々と |
109 | クーラント | 仏: courante 伊: corrente |
古い舞曲。古典組曲の第二楽章に置かれる。走るという意味から、この曲は快活流暢である。 |
110 | グランド・オーケストラ | 英: grand orchestra | 小管弦楽に対する言葉。 詳しくは こちら |
111 | グランド・ピアノ | 英: grand piano | 竪型のアップライト・ピアノに対する平型ピアノ。特に大型の物をコンサート・グランドと称する。 |
112 | グラン・トルグ | 仏: grand orgue | 大オルガン。パイプ・オルガン。フル・オーガン。数個のオルガンを具える教会では、最大のオルガンを指す。 |
113 | グリー | 英: glee | 18世紀の一種の合唱音楽。イギリス特有のもので数人の男性独唱者によって歌われ、無伴奏である。比較的短く、構成は多声的でなくむしろ和声的。 |
114 | クリエーティヴ・エクスプレッション | 英: creativ expression | 創造的表現 |
115 | グリー・クラブ | 英: Glee Club | 18世紀のイギリスにおける合唱音楽グリー(glee)の作曲や演奏を目的とした団体の名称だが、今日では単に男声合唱団を指す場合が多い。※上欄参照 |
116 | クリア・フルート | 英: clear flute 独: Hellflote |
オルガンのフルート音栓。明るいフルートの意で、ヴァルトフレーテ(森のフルートの意で、オルガンのフルート音栓)に似ている。 |
117 | クリオールおんがく(〜音楽) | 英: Creole music | クリオール人の音楽。 詳しくは こちら |
118 | クリーオロおんがく(〜音楽) | 英: Creollo music | クリオール音楽のこと。特にキューバの音楽をいう。 詳しくは こちら |
119 | クリケット | 英: criket | クリケット奏法のこと。ギターで、トレモロ・アームの先をたたくようにしてビブラートを作り出す。 |
120 | グリサート | 伊: glissato | グリッサンドに同じ。指を滑らせて=弦楽器ではある音から次の音へ移動するとき、弦の上を指を滑らせることによって無数の高さの音を通過して移動する。ピアノでは指の爪を滑らせながら、非常に速い音階走句を演奏する。 |
121 | グリース・アップ | 英: grease up | ペグやトレモロ・アームの接続部分の動きが悪くなった時に油をさすこと。 |
122 | クリスティ・ミンストレルズ | 英: Christy minstrels | アメリカのニグロ・ミンストレスルズの一つの団体の名前で、E.P.クリスティーが主宰していたもの。1844年にアルバニーで演奏し、その後ニューヨークのパルマ・オペラ場に出演、1950年ににはイギリスにも渡って人気を博した。この団体のためにクリスティーの依頼でフォスターは「故郷の人々」その他の歌曲を書いた。これ等は暫くはクリスティーの作と扱われた。 |
123 | クリステ・エレイソン | 羅: Christe eleison | ミサのキリエの中間部。「キリスト憐れみ給え」。 |
124 | グリッサンド | 伊: glissando 英: glissande |
指を滑らせて=弦楽器ではある音から次の音へ移動するとき、弦の上を指を滑らせることによって無数の高さの音を通過して移動する。ピアノでは指の爪を滑らせながら、非常に速い音階走句を演奏する。 |
125 | グリッシカンド | 伊: glissicando | 同上 |
126 | クリード | 英: creed | 三つの信経がローマ・カトリック教会と同じく英国国教会で用いられている。もっとも古いものは“使徒信経”であり、“ニケア信経”はそれにつぎ325年にニケアで決定されたもの、“アタナジウス信経”は5〜6世紀のものである。ローマ教会はなお“教皇ピウスの信経”を有している。ギリシャ教会はニケア信経を使うが、フィリオクの語を用いない。英国国教会では使徒信経は朝夕の祈り、ニケア信経はコモン・サーヴィスに、アタナジウス信経は特定の祝日の朝使われる。 |
127 | グリップ | 英: grip | 1.打楽器の撥の握り方のこと 2.ギターで、弦を押させる手の形のこと。 |
128 | クリンカー | 米: clinker | ジャズ用語。悪い音や厭な音を出した時に用いられる。 |
129 | クール | 米: cool | ジャズ用語。一般にはバップが発展的な解消を逃げてクールになったと見なされているが、現代のモダンジャズを総称しているとも言える。 |
130 | グルーヴィー | 米: groovy | ジャズでスイング演奏等の場合非常に良いビートを持っているいる時に使う。 |
131 | グループ・サウンズ | 英: group sounds | 1960年代後半に日本で流行した、ビートルズ、モンキーズ等外国のバンドの日本版。 |
132 | グルペット | 伊: grupetto | ターン。回音=主要音から始まり(主要音の一つ上から始まることもある)一つ上の音、主要音に戻り次に一つ下の音、また主要音に戻る装飾音の一種。 詳しくは こちら |
133 | クルムホルン | 独: Krummhorn 仏: cromorne 伊: cormone |
古い複簧の木管楽器。ポンメル、或いはボンバルドの系統と並んでシャルマイ族を構成した。ポンメルとの違いは、円筒管の下部はこうもり傘の柄のように曲がっている。17世紀の初めそれぞれ1オクターヴしか持たない3〜4種に別れ、そのうちの低音楽器をフランスではトゥルヌブーと呼ぶこともあった。複簧の点でオーボー族に、円筒管の面でクラリネット族に通するが、特別にこれを継承する楽器は無い。 |
134 | グルントシュティンメ | 独: Grundstimme | 1.ファウンデーション 2.作曲法ではバスの声部を指す 3.ラモー(18世紀フランスの作曲家)の理論における基礎低音のことで、和声の観念的な根音の作る音列を指す(転回されない和音の根音による音列) |
135 | グルントトーン | 独: Grundton | 原音(結合音や唸りの発生に際してこれを生じた元の指す。また、録音・ラジオ等音響変換器などによって再生時元の音を指す)。 基音(発音体の振動する基本振動によって生まれる最も振動数の少ない部分音を基音という)。 根音(三和音、七の和音などの基礎となる音)。 |
136 | グルントトーンアールト | 独: Grundtonart | 主調=楽曲の中心となる調。楽曲はその調で始まり、その調で終わるのが一般的。 |
137 | グルントトーンシュリット | 独: Grundtonschritt | 根音進行=和音の連結法で、根音を辿って和音進行をする。 |
138 | グレーヴ・ミックステュア | 英: grave mixture | オルガンのミックステュア音栓。2ランク(第3、4倍音) |
139 | グレゴリオせいか (グレゴリオ聖歌) |
英: gregorian chant 独: gregorianischer Gesang 仏: chant gregorien 伊: canti gregoriano 羅: cantus gretorianus |
カトリック教会典礼で修道士や聖歌隊によって歌われる単旋律の聖歌。楽譜は11世紀グイド・グレッツォによって発明された4線上の四角形(ネウマ)で示される。ユダヤの典礼で歌われた詩篇頌がそのままキリスト教に取り入れられたのが始め。その時に聖歌の特徴であるメリスマが取り入れられた。 |
140 | クレシェンド(クレッシェンド) | 伊: crescendo | だんだん強くすること。楽譜上ではcresc.と記されるか記号で記されることが多い。 |
141 | クレシェンド・ペダル | 伊: crescendo pedal | ジェネラル・クレシェンド・ペダルともいう。オルガンの増音装置。このペダルと特殊な装置によって実際に鳴る音の音線の数を徐々に増しながら音を次第に強めていく。 |
142 | グレース・ノート | 英: grace note | 装飾音 |
143 | クレセル | 英: rattle 独: Ratsche 仏: crecelle 伊: raganella 西: carraca |
廻転鳴子式木管楽器。心棒を振り回すと、上方に取り付けた木片が回転しつつ中心歯車に触れ、カラカラと連続音を出す。小型は子供の玩具に使われ、大型は昔から東西ローマ旧教の修道院や教会で、復活祭の先立つ受難週に鐘代わりに鳴らされた。 |
144 | グレーター・ドクソロジー | 英: greater doxology | ミサで用いられているグローリアのこと。大きなドクソロジー。 |
145 | クレード | 羅: credo | 「われは信ず」の意・ミサの一楽章。歌詞はニケア信経により、この語をもって始まる。 |
146 | グレート・オーガン | 英: great organ 独: Hauptwerk 仏: grand orgue 伊: principale |
大オルガンの意味だが、手鍵盤の一つを指す。 |
147 | グレート・サーヴィス | 英: great service | ショート・サーヴィスに対して16〜17世紀の英国国教会のより荘重で手の混んだてんれい聖歌。 |
148 | クレードル・ソング | 英: cradle-song | 子守歌(ベルスーズ)。声楽曲にも器楽曲にもある。形式上の約束は無く子守歌の気持ちを表現するもので、非常に自由な音楽で感情の起伏は無い。 |
149 | グレール | 英: grail | ミサの昇階誦(グラドゥアーレ)に当たる英語で、英国国教会で用いられる。 |
150 | クレーロン | 仏: clairon | 1.信号ラッパ 2.クラリネットの高音域 3.オルガン音栓。クラリオンに相当する。 |
151 | グロ | 仏: gros | 大きい。オルガンでは8ft.の代わりに16ft.を使うこと。 |
152 | クローズ | 英: close | 終止 |
153 | グロースフレーテ | 独: Grossflote | 大フルートの意。オルガンのフルート音栓。 |
154 | グロッケ | 独: Glocke | 鐘 |
155 | グロッケンシュピール | 独: Glockenspiel | 鉄琴 |
156 | クロッシュ | 仏: croche | 8分音符=2分の1拍(半拍)…音楽は4拍子を基準として考えられいるから1小節は4拍として数えることになる。1小節(4拍)8等分すると1つの音符は半拍になる。 |
157 | クロッタ | 羅: chrotta | ヨーロッパ最古の弓弦楽器。今日のイギリス、ウェールズ地方の起こり、撥弦楽器として使用されていた。弓はアジアから伝わったのか自然発生的なものか何時頃から用いられたかは定かでない。 |
158 | グローニング・スティック | 英: groaning stick | 唸り棒。サンダー・スティック。 |
159 | クローネ | 独: krone | コローナ。フェルマータ。冠という意。楽曲の表情をつける為に使われる記号の一つ。ファルマータのついた音符は2倍くらい、或いは曲の前後の関係によって、音符や休符を自由に伸ばす。また複縦線についている場合は終止を表す。 |
160 | クローノミーター | 英: chronometer | 速度を測る機械の総称。メトロノームもこの一種。 |
161 | くろふていりょうきふほう (黒符定量記譜法) |
英: black mensural notation 独: schwarze Mensralnotenschrift |
1200〜1450年頃にかけて、白符の出現羽前に用いられた定量記譜法。ネウマの影響を受けて中黒の音符を用いる。 |
162 | クローマ | 伊: croma | 8分音符=2分の1拍(半拍)…音楽は4拍子を基準として考えられいるから1小節は4拍として数えることになる。1小節(4拍)8等分すると1つの音符は半拍になる。 |
163 | クロマティック・インストゥルメント | 英: chromatic instrument | 半音を出すことのできる楽器の総称。 |
164 | クロマティック・ハープ | 英: chromatic harp | 1897年フランスのギュスターヴ・リヨンが発明したペダル無しのハープ。半音階を奏しえない普通のハープ(2重アクション式)に代わるべきものとして考案された。音量に乏しいため普及しなかった。 |
165 | クロマティックわおん(〜和音) | 英: non−diatonic chord | 半音階的和音=その調の音以外の音を含む和音。 |
166 | クロモルヌ | 仏: cromorne | 1.クルムホルン 2.オルガンのリード音栓、優美な音を発する。 |
167 | グローリア(イン・エクシェルシス・デオ) | 羅: Gloria(in excelsis Deo) | ミサの一楽章。 |
168 | グローリア・パトリ | 羅: gloria Patri | 三位一体に対する栄頌(グローリアが大きな栄頌に対して小さな栄頌) |
169 | クロワ・ソノール | 仏: croix sonore | フランスで発明されたエーテル波による純粋電気音響楽器 |
170 | クロンヌ | 仏: couronne | 冠という意で、フェルマータ=楽曲の表情をつける為に使われる記号の一つ。ファルマータのついた音符は2倍くらい、或いは曲の前後の関係によって、音符や休符を自由に伸ばす。また複縦線についている場合は終止を表す。 |
171 | クワイア | 英: choir 独: Chor 仏: choeur 伊: coro |
1.合唱 2.教会における聖歌隊 3.毎日の礼拝の時に合唱する職の人々 |
172 | クワイア・オーガン | 英: choir organ 独: Unterwerk Brustwerk 仏: positif 伊: organo di coro |
合唱オルガンの意。手鍵盤の一つ。 |
173 | クワトリキニウム | 羅: quatricinium | 四部で音楽すること。四声部の曲。四個のトランペットの曲。 |
174 | クワドリュプル・クロッシュ | 仏: quadruple-croche | 64分音符(音楽は4拍子を基準として考えられいるから1小節は4拍として数えることになる。1小節(4拍)を64等分すると一つの音符は16分の1拍になる。 |
175 | クワルテット | 伊: quaretto | 四重奏=四つの独奏楽器による室内重合奏。基本は弦楽四重奏だが、弦楽三重奏にピアノを加えたピアノ四重奏、フルートを加えるとフルート四重奏など。 |
176 | クワルテット・ダ・コルダ | 伊: quartetto da corda | 弦楽四重奏=ヴァイオリン2台、ビオラ、チェロの室内楽 |
177 | クワルテット・ペル・ピアノ・エド・アルキ | 伊: quartetto per piano ed archi | ピアノ四重奏=ピアノ、ヴァイオリン、ビオラ、チェロの4第の楽器による重奏。 |
178 | ぐんがく(軍楽) | 英: military music 独: Militarmusik 仏: musique militaire |
陸軍、海軍、空軍が持っている楽隊(またはそれに準ずる)で、金管と木管の楽器群と打楽器の編成でできている。 |
179 | クーンシャウト | 米: coonshout | 初期の黒人の歌唱法を古くさく模倣したものをいう。 |
くの項目 計 179語 |
a-ai | aj-an | ap-az | b-ba | bd-bl | bm-by | c-ce | ch-ci | cl-com | con-cz | d-de |
di-dop | dor-dy | e-em | en-ex | f-fi | fl-fz | g-gh | gi-gy | h-he | hi-hy | i | j-k | l-le | lh-ly |
ma-md | me-min | mir-mo | mp-my | n | o-op | or-ow | p-ped | peg-pi | pk-pra | pre-py | q | r-re | rf-ry |
s-schm | schn-ser | ses-soi | sol-ste | sti-stra | sto-sy | t-to | tr-ty | u | v-vi | vl-vo | wxyz |
五十音 トップ |
あ | い | う | え | お | か | き | く | け | こ | さ | し | す | せ | そ | た | ち | つ | て | と | な〜 に |
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ま〜 み |
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や〜 よ |
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