五十音でひく音楽用語辞典 こ
ご使用の前に必ずお読み下さい ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。 ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された 著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま たは参考書でお調べ下さるようお願いします。 (お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています) |
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こ | 用語 | 国語名 | 意味 |
1 | こうおん | 日:高音 | 音響学的には振動数の多い音。心理学的には空間表象の転用である。 |
2 | こうおんぶきごう (高音部記号) |
英: soprano clef 独: Sopranschlussel 仏: clef du soprono 伊: chiave del sopreno |
ト音記号ともいう |
3 | こうおんぶふひょう | 日: 高音部譜表 | 五線の最初に高音部記号を記した譜表 |
4 | こうがいおん(口蓋音) | 独: Gaumensegel 独: Gaumenton |
ガウメントーン。口蓋には硬口蓋と軟口蓋があり、前者は口腔上部の前部であり、軟口蓋は上部の後方を形成している。この部分に響いた声をいう。特にバスが間違って出す音で発声法としては不正。口蓋が気柱の奥に入り、ゴロゴロいう抑圧された音色になる。 |
5 | こうがくせつ (後楽節) |
英: after-phrase second phrase 独: Nachsatz |
8小節の大楽節は二つの小楽節(4小節)から出来ているが、その後半の方。 |
6 | こうきょうくみきょく (交響組曲) |
英: symphonic suite | 管弦楽団の為に書かれた組曲 |
7 | こうしんきょく (行進曲) |
英: march 独: Marsch 仏: marche 伊: marcia |
実際に行進する際に用いられるものと、行進を目的としない純芸術的なものと二種類がある。基本的には2拍子系(2分の2拍子、4分の2拍子、4分の4拍子)、三部形式をとり、中間部にはトリオが置かれている。トリオは関係調に転調するのが原則で、ここで美しい旋律が歌われる。構造は極めて規則的に作られており不規則は構造は許されない。歩く為の行進曲は軍隊行進曲と代呼ばれ吹奏楽の為に書かれるのが本体であるし、3拍子系で書かれることは無い。 |
8 | こうきょうきょく (交響曲) |
英: symphony 独: Symphonie 仏: symphonie 伊: sinfonia |
18世紀の半ば頃に現れた大規模な多楽章形式を持つ管弦楽の為の楽曲。交響曲は管弦楽の為のソナタということが出来、その全体の形式、各楽章の形式、楽曲の内部構成はソナタと全く同じである。従って、17世紀から18世紀に渡って多くの意味を持って用いられていたシンフォニアとは別のものである。 詳しくは こちら |
9 | こうきょうし (交響詩) |
英: symphonic poem 独: symphonische Dichtung 仏: poeme symphonique 伊: poema sinfonico |
標題音楽の重要な一種で、標題を持つ一楽章形式の管弦楽。文学や他の芸術と音楽を結びつけたもので、詩的内容を題材とする。この名称を最初に用いたのはリストである。 |
10 | こうせいきょく (交声曲) |
伊: cantata 独: cantate |
カンタータ。器楽のソナタに対して付けられた声楽形式の一つ。歌唱曲の意。 |
11 | こうた | 日: 小唄(小歌) | 短小な歌曲のこと。昔は小歌と書いた(小唄と呼ばれるようになったのは安土桃山時代から江戸時代にかけて一節切で伴奏される小唄が唄われるようになってから) 1.平安時代に五節(ごせち)で歌う女官の歌またはその役。実態は不明。上代より大歌所に伝習された大歌に対する語で「琴歌譜」に初見。 2.室町時代に行われた庶民的な短詩型の歌謡。 |
12 | こうだおん (後打音) |
英: after note 独: Nachschlag 仏: note de complement |
主要音の次ぎにつく装飾音。アクセントは主要音にある。この場合に装飾音が二音以上であれば特に複後打音という。 |
13 | こうたぶり | 日: 小唄振り | 近代、小唄に優雅な踊りを付けたものをいう。 |
14 | こうとうおん (喉頭音) |
独: Kehlton | 咽頭音のことで、咽頭の状態が不自然であることから起こる、声楽からいうと不良な音色を伴う声である。会厭軟骨が後方に曲がって気管を狭くしている事もこの原因となる。また首の周りに力が入っていることも原因になる。 |
15 | こうわかまい | 日:幸若舞 | 略して「幸若」ともいう。室町時代に行われた歌舞の一つ。通俗平易な武人物語を謡いつつ舞ったもの。桜井幸若丸直栓(1403〜80)が始めたので、この名前がある。その詩章を集めたものを「舞の本」と呼ぶ |
16 | ごえいか | 日: 御詠歌 | 声明(しょうみょう)。仏教の経文を歌う声楽曲。 |
17 | ごおんおんかい (五音音階) |
英: pentatonic scale 独: funfatufige Skala |
五つの音から出来ている音階で、雅楽や俗楽はこの音階を用いる。外国にも五音音階があるが音の配列は一様ではない。 |
18 | こきゅう | 日: 胡弓 | 東洋及び東南アジア一帯で広く使われる撥弦楽器。形態もいろいろあり、中国のものは2弦または4弦、東南アジアのものは2弦または3弦。 |
19 | こきゅうきごう (呼吸記号) |
英: breathing mark | 声楽曲で呼吸をする箇所を示す記号。ブレス記号。 |
20 | こくさいちょうし (国際調子) |
英: standard pitch 独: Normalstimmung 仏: son etalon |
標準調子=絶対調子、基準調子、標準基音、標準高度などともいう。音楽で用いる音の高さを合致させる為に決められた特定振動数のこと。 |
21 | こくじんれいか (黒人霊歌) |
米: negrommspirituals | アメリカの黒人の間で歌われる宗教的な歌。賛美歌の影響がみられる。 |
22 | こくみんしゅぎ (国民主義) |
英: nationalism 独: Nationalizmus 仏: nationalisme 伊: nazionalismo |
こちら |
23 | ゴーゴー | 米:Gogo | 1980年頃にワシントンの黒人の間で起こった音楽 |
24 | コザーキッシュ | 独:Kosakisch | コサックの舞曲で、音楽は4分の2拍子。だんだん速さを増し、概して短調で、旋律は16小節の繰り返し。 |
25 | こじきおぺら (乞食オペラ) |
英: balad-opera beggar’s opera 独: Bettler-oper Lieder-oper |
他の作品や民謡などから取られた音楽と対話による18世紀の一種の音楽劇でロンドンでは1725年から同世紀末まで栄えた。この様式はドイツの歌唱劇に影響を与えた。 |
26 | こしつていおん(固執低音)または しつようていおん(執拗低音) |
英: grand bass 伊: basso ostinato |
バッソ・オスティナート。上声の楽句は変わっていくのに、バスだけは同じ楽句に固執し、執拗に反復するもの。パッサカリア、シャコンヌはバッソ・オスティナートを主題とする変奏曲である。 |
27 | ごじゅうしょう (五重唱) |
独: Gesangquintette | 五つの声によって歌われる曲。ソプラノ、アルト、テノール、第1バス、第2バス。 |
28 | ごじゅうそう (五重奏) |
英: quintet 独: Quintett 仏: quintette 伊: quintetto |
五個の独奏楽器による室内楽重奏。弦楽四重奏にヴィオラかチェロを一つ加えたものが弦楽五重奏だが、弦楽四重奏にピアノを加えたピアノ五重奏、クラリネットを加えたクラリネット五重奏など。 |
29 | ごじゅうたいいほう (五重対位法) |
英: quintuple counterpoint 独: funffacher Kontrapunkt |
五声部の転回対位法 |
30 | ごせんふ(五線譜) | 英: music score | 横線によって音の高さを表す記譜方式のうち五本の線を用いた譜表。 |
31 | コーダ | 伊・英・仏: coda 独:Koda |
1.結尾または終結部。一つの楽曲または楽章、或いは楽曲中の一つの部分を完全に終わらせるための部分。もとは若干の和音に過ぎなかったが、後には第二の展開部のような形をとった。 2.符尾 3.平型ピアノの尾(鍵盤と反対側の細くなっている部分) 4.古典バレエのパ・ド・ドゥでヴァリアシオンに続いて踊られる形式。 |
32 | こだいおんがく (古代音楽) |
英: ancient music 独: antike Musik 仏: musique ancienne 伊: musica antica |
キリスト教的初期中世以前の音楽。特徴は旋律とリズムだけに偏った音楽、物語の朗唱的なものが多い、音階が一定でなく複雑、などが上げられる。 |
33 | こだいこ (小太鼓) |
英: side(snare)drum 独: Kleine Trommel 仏: caisse claire 伊: tambro piccolo |
打楽器。基本的には大太鼓と同じ構造であるが、さまざまな大きさがあり、さわり弦と称する数本の腸弦または金属弦が渡され、この楽器特有のパラパラという音をもたらす。 |
34 | ごだんおんかい(五段音階) | 英: pentatonic scale 独: funfatufige Skala |
五音音階のこと。五つの音から出来ている音階で、雅楽や俗楽はこの音階を用いる。外国にも五音音階があるが音の配列は一様ではない。 |
35 | こっけん(黒鍵) | 英:black key 独:Obertaste |
全音の音程を持つ白鍵の間に挟まっている黒い鍵。白鍵と半音の音程を形成する。しかし、昔のハープシコードには白黒が入れ替わっているものもある。 |
36 | こつづみ | 日: 小鼓 | 雅楽の楽器の一種。左手で調べ緒を握り右肩に乗せ、右手で下から打つ。この打ち方に数種の技法があって小鼓の妙技を発揮する。中国から渡来した一鼓、三の鼓などと同系であるが、奏法共に日本風に完成した。 |
37 | こていド(固定ド) | 英:fixe−doh | ソルフェージュで何時もdohをドと歌う歌唱法 |
38 | コティッジ・ピアノフォート | 英:cottage pianoforte | 小型のアップライト・ピアノ |
39 | コティロン | 仏:cotillon(仏の訛) | 正しくはコティヨンと発音する。19世紀に流行した舞踏会の最後に踊られる踊りで、18世紀頃には既に知られていた。一種の郷土舞踊で、泉堂となる一組のリーダーは、自由にフィギュアを選び、続く各組がそれを真似て踊る。音楽はワルツ、マズルカなどの簡単なものが選ばれる。 |
40 | コティヨン | 仏:cotillon | 同上 |
41 | コデッタ | 伊: codetta | 小結尾。小規模な結尾の意。必ずしも曲の終わりだけでなく、楽段の切れ目にも用いる。 |
42 | こてんおんがく (古典音楽) |
英: classic music 独: Klassische Musik 仏: musique classique 伊: musica classica |
こちら |
43 | こてんくみきょく | 英: suite 独: Suite 仏: suite |
組曲に同じ。は幾つかの曲を組み合わせて一つのまとまった楽曲とする多楽章の楽曲。古典組曲は同じ調で同じ構想を持つ最も古い(近代組曲は自由で厳格な決まりはなく、多くが標題音楽として作られている) |
44 | こと | 日:琴 | 箏とも書く。古くは東洋の弦楽器の総称。平安時代には琴を「きんのこと」、箏を「そうのこと」、琵琶を「びわのこと」、くごを「くだらごと」と呼んだが、狭義には琴と箏の名称として使われ、江戸時代以降は箏の別名として使われるようになった。現代では箏を琴の文字で表すことがある。 詳しくは こちら |
45 | ごどカノン (五度カノン) |
英: canon in fifth 独: Quintkanon |
模倣声部が先行声部に対して5度で出るカノン |
46 | ことくみうた | 日: 箏組歌 | 安土桃山時代に九州の筑紫流の創始者賢順が数首の歌句を集めて作ったものを江戸時代の京都の八つ橋検校が改革したもの。 |
47 | ごどけん(五度圏) | 英: circle of fifths 独: Quintenzirkel |
ハ長調の主音から上方へ完全5度進んだ音を次の主音として長音階を作ると♯一つの調(ト長調)になり、更に完全5度上と上がっていくと♯7個までの調が出来る。ハ長調から下方へ完全5度進んだ音を主音として長音階を作ると♭の調(ヘ長調)ができ、更に完全5度下がった音を主音として長音階を作っていくと♭7個までの調ができる。それを円形図で表したものを5度圏という。 |
48 | コード・ネーム | 米: chord name | ジャズ音楽で用いる和音の略記譜法。英音名で表し、長・短・増・減・七の和音などをmaj・min・aug・dim・7thなどと音名の右に記す。 詳しくは |
49 | ごどフーガ(五度フーガ) | 独: quintfuge 仏: fugue reelle |
主題が出だしに属音を含まず、同時に全般に渡って属音度の調を含まないというとき、応答は5度上にそのまま移調される。この種のフーガを5度フーガまたは真正フーガと呼ぶ。 |
50 | コーニー | 米: corny | ジャズ用語。とうもろこし(corn)から出た言葉で「古めかしい」とか「陳腐な」とか「活気のない」等のジャズ演奏もしくはその楽団に付けられる悪口。一般にジャズ・ファンは、スウィングのない演奏に対して用いる。 ※ スウィング |
51 | ごにんぐみ (五人組) |
英: the Five 独: die Funf 仏: ecole des cinq |
19世紀後半にロシアの五人の作曲家たちで作ったグループのこと。真の国民主義の樹立に向かって団結した人達であり、他に職業(本職)を持つ非職業的音楽家だった。主導的な位置には学識のあるパデレフスキー(後にポーランドの首相を務めた)がつき、行政官吏のムソルグスキー、陸軍士官のキュイ、海軍士官のシムルキー・コルサコフ、医学者のボロディンの五人。 |
52 | コ−ノピアン | 英:cornopean | 1.コルネット(古典楽器)の旧称。 2.オルガンのリード音栓。 |
53 | こばす(小バス) | 英: bass saxhorn in B♭ 独: Euphonium 仏: saxhorn basse 伊: bassflcorno |
チューバの一つでサクソルン族5番目の金管楽器。バリトンに等しいが、それより太めの管を用いるから低音と音色も良く、性能も優れているから吹奏楽と管弦楽の両方に使用される。 |
54 | ごびょうし | 日: 5拍子 | 1小節が5拍からなる拍子 |
55 | こぶし | 日:小節 | 民謡や演歌等で用いられるこまかで複雑な節回しのこと |
56 | コプラ | 西: copla | 短い行によるスペインの民謡的な詩と歌。ビリヤンシーコの中の独唱の楽章。 |
57 | コペルト | 伊: coperto | ティンパニ |
58 | こま(駒) | 英: bridge 独: Steg 仏: chevalet 伊: pointicello |
有棹楽器に使用する木製の部品。弦を胴の上の適当な高さに支えながら弦の振動を表板に伝える。 |
59 | コマーシャル | 米: commercial | ここでいうコマーシャルとは、ジャズ用語。商業政策に沿った名声獲得か、金目当てを目的として演奏されるジャズ、またはその精神をいう。スポンサーのついたラジオ・テレビのプロをコマーシャル・プロというのとは意味が違う。 |
60 | コマーシャル・ソング | 米:commercial song | 商品の宣伝用に使用することを目的として作曲された歌 |
61 | こまぶえ | 日: 高麗笛 | 雅楽に用いる横笛。歌口の他に指穴が6つあり、長さ36p、雅楽の笛の中で最も細い。桜皮でまき漆を塗る。 |
62 | コミック・オペラ | 英:comic opera | 豪華なグランド・オペラに対し親しみ易い題材による台詞入りのオペラ(世俗的なせりふが入っているオペラ)。 オペラブッファやボードビルを母体として生まれ初めは滑稽なフランス革命以前の市民に歓迎されて発展した。オペレッタとは別。 |
63 | コム・インストルメント | 英: comb instrument | 櫛状の発音体を持った楽器。ミュージカル・ボックス(日本でいうオルゴール)もこの一種。 |
64 | こもじオクターヴ | 日: 小文字オクターヴ | →片仮名オクターヴ。 |
65 | コモド | 伊: commodo | 適宜な。便利な。 |
66 | こもりうた(子守歌) | 英:berceuse lullaby |
本来は子供を寝かせるために歌われる歌だが、演奏会用声楽曲にも器楽曲にもある。器楽曲では特に形式はなく子守歌の気持ちを表現するので激しい起伏はない(ショパン作曲のピアノ曲・ベルスーズ等)。ララバイはポピュラー音楽で使用されているのを見かける。 |
67 | コモン | 英:common | 英国国教会の用語。儀式の方式において正規な変わらない礼拝の部分。プロバー(教会の暦で日や季節によって変わる部分)と区別して用いる。ミサにおけるキリエ、グローリア、サンクトゥス、アニュス・デイの五部分はコモンである。 |
68 | こゆうおん (固有音) |
英: proper tone 独: Eigenton 仏: son propre |
発音体が自由振動をする時に発する特有の振動数の音 |
69 | コラ・ヴォーチェ | 伊: colla voce | “声部を以て”という意味で、伴奏者は独唱者のリズムやテンポに従うべき、ということを伴奏者に指示する語。コラ・パルテともいう。 |
70 | コラシォーネ | 伊:colascione | マンドリン型の撥弦楽器。2,3弦で南部イタリアに流行し、17〜18世紀にはリュートと覇を争った。 |
71 | コーラス | 米: chorus | 1.合唱=こちら。 2.ジャズ用語の場合は、通常のポピュラーソングでは32小節、ブルースなら12小節を単位として何回も繰り返し演奏されるが、この1単位をコーラスという。 |
72 | コーラス・リード | 英: chorus reed | 独奏に使用しないリード音栓の総称 |
73 | コラナック | 英: corranach | スコットランド及びアイルランドの高知における葬送歌、またはその歌手。 |
74 | コラ・パルテ | 伊: colla parte | “声部を以て”という意味で、伴奏者は独唱者のリズムやテンポに従うべき、ということを伴奏者に指示する語。コラ・ヴォーチェ(colla voce)ともいう。 |
75 | コラ・プンタ・デルラルコ | 伊: colla punta dell’arco | 弓の先端部で奏せよ |
76 | コラボ | 英: | コラボレーション(collaboration)の略 下欄参照 ↓ |
77 | コラボレーション | 英:collaboration | 一つのアルバムや企画に複数のアーティストが参加すること、またはその作品を指す場合もある。 |
78 | コラール | 英: choral(e) | 衆賛歌=グレゴリオ聖歌などキリスト教会の単旋律の典礼歌全体を指すが、日本では普通ドイツのルター派教会の賛美歌をいう。16世紀前半、マルチン・ルターが会衆に礼拝で歌わせる為にそれまで親しまれていた宗教歌や民謡などを改作したのが始まりで、その後多くのコラールの新作が出来て現在の賛美歌に取り入れられている。 |
79 | コーラル | 英: choral | 形容詞で合唱(コーラス、クワイアの)という意。コラールと区別しなければならない。 |
80 | コラール・ヴァリアチオーン | 独:Choral Variation | コラールベアルバイトゥングに同じ。 |
81 | コラール・ノーテ | 独: Choralnote | グレゴリオ聖歌の楽譜。すなわちネウマ。 |
82 | コラーレ・パルティータ | 独: chorale Partita | バッハは自分のコラール前奏曲の初期に「コラーレ・パルティータ」という名前をつけたが、これは組曲ではなく変奏曲の意味で用いられている。そして変奏の数は賛美歌の行数に応じている。 |
83 | コラールベアルバイトゥング | 独:Choralbearbeitung | コラール編曲 詳しくは こちら |
84 | コラールへんそうきょく(〜変奏曲) | 独:Choralbearbeitung | 同上 |
85 | コーラングレ | 英:English horn 独:englisches Horn 仏:cor anglais 伊:corno inglese |
オーボー族の木管楽器。形状はオーボーに等しいが大きいから楽器を身体に近づけて垂直に保たないと右手の運指が困難になる。その姿勢では簧を直接くわえにくいのでファゴットのように吸口部に曲がった金属製の細管を加えて、その先端に複簧を取り付ける。 |
86 | コリフェ | 仏:coryphee | 技法は一応完全に修めながら、まだソロを踊る資格がなく、群舞のトップを踊る舞踏手の階級。ロシア風の階級では群舞ではなくソリストに当たる。 |
87 | コール | 仏cor | ホルン |
88 | コール・オーボー | 英仏合成語:cor−oboe | オルガン音栓。8ft.のフルー・ストップ。 |
89 | コル・カント | 伊: col canto | 主旋律に従って。 |
90 | ゴルゲッジアーレ | 伊: gorgheggiare | ハミングで歌うこと、またはトリルすること。 1.16世紀後半にモテト、ミサ、マドリガルを歌う時にコロラトゥーラ風に即興に装飾音をつけて歌うこと。 2.一つの母音に多くの音符を割り当てて速い経過句を歌うこと。近代ではコルゲッジョは速い経過句を指す。 3.咽喉でトリルを歌うことで、間違った発声法。 |
91 | コルダ | 伊: corda | 弦 |
92 | コール・ド・ニュイ | 独:Nachthorn 仏:cor de nuit |
夜のホルンの意で、オルガンの閉館音栓。2ft.か4ft.(希に8ft.)の音栓でピッチは倍になる。 |
93 | コルナムーザ | 伊:conamusa | 1.イタリアの古い有簧楽器(カラムス)。 2.バッグパイプのイタリア名。ピヴァ(piva)とも称する。 |
94 | コルヌミューズ | 仏:cornemuse | イタリア語のコルナムーザに該当する。フランス語でコルヌミューズと称するバッグパイプは一般にミュゼットよりも大型で、奏者の息を革袋に送り込む。チャンター(シャルモー)は1本で管側孔は7、8個。ドローン(ブルドン)は大小2本(主音と属音)である。 |
95 | コルネット | 伊: cornetto 英: cornet 独: Kornett 仏: cornet |
信号ラッパ。ピストン式の高音金管楽器で今日使用される唯一のコルネット。 |
96 | コルネットおんせん(〜音栓) | 英:cornet stop | オルガンのミックステュア音栓。非常に強力な音栓で、大きなオルガンは3個を具え、グレート、ソロ、エコー鍵盤に配置されるが、エコー・コルネットのみは穏やかな音を発する。 |
97 | コルネットぞく(〜族) | 英: cornett 独: Zink 仏: cornet a bouquin |
古い管楽器の一族。今日のコルネットと同じ名前であるが、本質的に異種の楽器である。ラテン語ではリトゥウス、ドイツ語ならツィンク、イギリスでは古いスペイン語をそのまま使用して、語尾のtを重ねて今日のコルネットと区別し、フランスではこれを指すときコルネ・ブーカンと呼んでいる。 |
98 | コルノ・アルト | 伊:corno alto | コルノ・バッソに対する言葉。無弁ホルンを用いた頃の管弦楽では高音域を受け持つ第一ホルン(コルノ・アルト)と低音域を奏する第二ホルン(コルノ・バッソ)とに別れ、それぞれに適する吹管を使用した。なお、19世紀初頭のフランスでは中音域の吹奏に適するコール・ミックストも使用された。 |
99 | コルノ・ディ・バセット | 伊:corno di bassetto | 1.バセット・ホルン 2.オルガンのリード音栓。クラリネット音栓に似ているが、もっと幅のある音を鳴らす。 |
100 | コルノ・ドルチェ | 伊:corno dolce | オルガン音栓。柔らかいホルンの意だが、8ft.(希に16ft.)のフルート・ストップ。 |
101 | コールユーブンゲン | 独: Chorubungen | 合唱練習という意味で、フランツ・ヴェルナー著書の名前。第1巻から第3巻まである。第1巻は単音の小曲によって音程、リズム、視唱 、簡単な和声などの練習になっており、第2巻は、舞台語の発音の練習、二部および三部に書かれた小曲の練習になっている。第3巻は、混声四部の合唱曲による合唱の練習になっている。この中には16世紀頃の価値の高い曲が多くある。 |
102 | コル・ラルコ | 伊: coll’arco | 弓でもっての意。ピッツィカートのパッセージが済んでから、普通の運弓に移る場合の指定語。略字は「c.a.」 |
103 | コル・レーニョ | 伊: col legno | 「木で以て」という意。ヴァイオリン族楽器の一つの奏法。弓の部分で弦を叩くようにすると木琴のような音がする。この奏法を指示する語。 |
104 | コレペティトール | 独:Korrepetitor | オペラの独唱者の練習に際して、その下稽古をする人で、オペラのみならず、オラトリオその他の場合にも存在する。正指揮者の下で管弦楽で練習をする前に通常ピアノで各部の練習をする。 |
105 | ごれんぷ(5連符) | 英: quintuplet 独: Quintole |
3等分または4等分するべき音符を5等分したもの |
106 | ごろくのわおん (五六の和音) |
英: chord of the sixth and fifth 独: Quintsexakkord 仏: accord de cinquieme et sixieme |
七の和音の第一転回形。すなわち第3音をバスに持つもの。 |
107 | コローナ | 伊・ corona | 冠という意味でフェルマータのこと。 |
108 | コロラトゥーラ | 伊: coloratura | 声楽曲のソロの旋律に飾りの多い華やかなもの |
109 | コン・アモーレ | 伊: con amore | 愛情を持って |
110 | コン・アレグレッツァ | 伊:con allegrezza | 快活に |
111 | コン・エスプレッシオーネ | 伊: con espressione | 表情をもって |
112 | コン・エネルジーア | 伊:: con energia | 精力的に |
113 | こんおん(根音) | 英: fundamental note root 独: Grundton 仏: fondamente |
三和音、七の和音などの基礎となる音 |
114 | こんおんいち (根音位置) |
英: root position 独: Grundlage 仏: accord fondamentale |
和音の根音をバスに持つ形。基本形。 |
115 | こんおんしんこう (根音進行) |
独: Grundtonschritt Fundamentfolgen |
和音の連結法で、根音を辿って和音進行をする。 |
116 | コンガ | 西:conga | 1.樽のような形をした長い太鼓。キューバの音楽で使われ出し、後に中南米諸国の民族音楽でも用いられるようになった。 2.キューバの民族音楽の一つ。4分の2拍子で独特のリズム形を持つ。祭りの時に行列を作って歩きながら演奏される。陽気で快活である。 |
117 | コン・カローレ | 伊: con calore | 熱をもって |
118 | コン・グラーツィア | 伊: con grazia | 優しさをもって |
119 | こんごうおんてい(混合音程) | 英: compound interval | 複合音程、複音程ともいう。オクターヴ以上に渡る各音間の音程をいい、普通オクターヴ低い音程に関係に直して、9度は2度に、10度は3度のように呼ぶこと。 |
200 | こんごうしゅうし (混合終止) |
英: mixed cadence | 完全正格終止の別称。混合終止とよばれる理由は、変格終止と正格終止が混合して一つの終止を作るからである。 |
201 | こんごうたいいほう (混合対位法) |
英: combined counterpoint 独: vermischter Kontrapunkt |
三声以上の対位法において第一類(1対1)を除く異種の対位法が同時に用いられるもの。 |
202 | こんごうびょうし (混合拍子) |
独: vermischte Taktart | 複合拍子ともいう。異なる単純拍子が組み合わされて出来た拍子。 |
203 | こんごうりゅう | 日: 金剛流 | 室町時代に分かれた流派の一つ。 |
204 | コンサート・オーヴァーテュア | 英:consert overture | 演奏会序曲。本来はオペラの序曲として書かれたものを、演奏会で切り離して演奏することからヒントを得て、演奏会用の独立した序曲を作曲家が作るようになった。これらの楽曲においてはソナタ形式が用いられたり、或いは交響詩と変わらない形をとっている。 |
205 | コンサート・グランド | 英: concert grand | →グランド・ピアノ |
206 | コンサート・フルート | 英:consert flute | 1.フルート族 2.オルガンのフルート音栓。ハーモニック・フルートの発音原理により、華々しい音を発して、ソロ鍵盤に繋がる。普通は4ft.のピッチ。 |
207 | コンサート・マスター | 英: concert master 独: Konzertmeister 仏: le premier violon |
管弦楽団の第一ヴァイオリンの主席奏者で、ソロを受け持ったり 時には指揮者の代わりもする。 |
208 | コン・スピリート | 伊: con spirito | 元気に |
209 | こんせい(混声) | 英: mixed voices 独: gemischte Stinmmen |
男声と女声の混成。混声合唱、混声四重唱、混声三重唱、混声二重唱などがある。 |
210 | コン・センティメント | 伊: con sentimento | 感情をこめて |
211 | コンソート | 英: consort | コンサート(concert)の古綴り。 |
212 | コンソール | 英・仏:console | 1.オルガンの操作部(鍵盤、ストップ・キーなど)。その位置は奏者の客観性を保つ上に極めて重要である。電気装置の適用により、発音部と切り離すディタッチト・コンソールや、自由に位置を変えられるコンソールも可能になったが、あまり離れすぎると視覚、聴覚の釣り合いがとれなくなる。 2.ハープの糸倉を支える部分。 |
213 | コン・ソルディーノ | 伊: con sordino | 弱音器をつけて |
214 | コンソール・ピアノ | 伊: console piano | アメリカで小型のピアノ8アップライト)を指す。 |
215 | コンチェルタンテ | 伊: concertante 仏: concertant |
1.独奏的な、つまり各楽器が独奏的に互いに競い合うこと。 2.合奏協奏曲で独奏する楽器。 |
216 | コンチェルティーナ | 伊: concertina | アコーディオンと似ているが、六角形で鍵盤は無く全部がボタン式。イングリッシュ・コンチェルティーナ、ジャーマン・コンチェルティーナ等様々な種類のものが作られている。 |
217 | コンチェルト | 伊: concerto | 協奏曲 詳しくは こちら |
218 | コンチェルト・グロッソ | 伊・ concerto grosso | 二つの管弦楽に分かれ、独奏者の群れと管弦楽集団で協奏する。 |
219 | コンチェルト・ダ・キエザ | 伊: consert da chiesa | 教会協奏曲。 ※きょうかいきょうそうきょく参照 |
220 | コンツェルト | 独: Konzert | 協奏曲 詳しくは こちら |
221 | コンツェルトシュテュック | 独: Konzertstuck | 厳格でない一楽章形式の協奏曲。内容としては、速度や拍子や調子などの異なる幾つかの部分が含まれるのが普通である。また、演奏会用の協奏曲。 |
222 | コン・テネレッツァ | 伊: con tenerezza | 柔らか味をもって |
223 | コントラ・ヴァイオリン | 英: contra violin | ヴァイオリンよりも大きくて、より太い弦を使用する弓弦楽器。1917年、第二ヴァイオリンの奏者用にイギリスで製作された。 |
224 | コントラバス | 伊: Kontrabass | ヴ ァイオリン族の最低音楽器。弦はヴァイオリン族の例外として4度に調弦される(大きいから5度に調弦すると運指に差し支えがあるから) 詳しくは こちら |
225 | コントラバス・クラリネット | 独: Kontrabass Klarinette | クラリネット族の最低音楽器・ペダル・クラリネット、ダブルベース・クラリネットともいう。大編成の吹奏楽に用いる。 |
226 | コントラバス・トロンボーン(英の訛) | 英: contrabass torambone 独: Kontrabassposaune 仏: trombone contrebasse |
(英語の訛り)。普通のトロンボーンより1オクターヴ低い金管楽器。低奏部の演奏が困難な為殆ど演奏されない。 |
227 | コントラバッソ・アダンチア | 伊:contrabasso ad ancia | 管の太いサリュソフォーン。吹奏楽の最低木管は幅のある深い響きを要するのでこれを使用する。楽器の支持がサクソフォーンのように不便ではなく、音量もさらに豊かである。特にイタリアで使用されている。 |
228 | コントラファゴット | 伊: contrafagotto | ファゴットより1オクターヴ低い木製または金属製の木管楽器。 |
229 | こんぱるりゅう | 日: 金春流 | 室町時代に分かれた流派の一つ。 |
230 | コンピアチェーヴォレ | 伊:compiacevole | 気持ちよく |
231 | コンビネーション | 英:combination 独:Kombination 仏:combinaison |
コンポジションともいう。オルガン音栓の配合装置。ペダル鍵盤の上に備わるコンビネーション・ペダルか、手鍵盤の近くにあるストップ・キー、もしくはピストンによって操作する。カップラー、ティラッスの等の他、スウェル・ボックス、クレッシェンド・ペダル、トレムランド等も配合音栓に準ずる特殊な装置である。 |
232 | コンプ | 米: comp | ジャズ用語。伴奏または伴奏部分の略。 |
233 | コン・フォーコ | 伊: con fuoco | 火のように熱情をもって |
234 | コン・ブラヴーラ | 伊: con bravura | 達者に。素晴らしく。 |
235 | コン・ブリオ | 伊: con brio | 生き生きと |
236 | コンボ | 米: combo | ジャズ用語。コンビネーション(combination)から転じた言葉。ミュージシャンのコンビネーションつまり小編成楽団。 |
237 | コン・モート | 伊: con moto | 動きをもって |
この項目 計 237語 |
a-ai | aj-an | ap-az | b-ba | bd-bl | bm-by | c-ce | ch-ci | cl-com | con-cz | d-de |
di-dop | dor-dy | e-em | en-ex | f-fi | fl-fz | g-gh | gi-gy | h-he | hi-hy | i | j-k | l-le | lh-ly |
ma-md | me-min | mir-mo | mp-my | n | o-op | or-ow | p-ped | peg-pi | pk-pra | pre-py | q | r-re | rf-ry |
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