五十音でひく音楽用語辞典 ふ
ご使用の前に必ずお読み下さい ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。 ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された 著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま たは参考書でお調べ下さるようお願いします。 (お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています) |
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ふ | 用語 | 国語名 | 意味 |
1 | ファイフ | 英: fife | 小さな横笛(旧式のピッコロ)。一人の奏者が太鼓と共に演奏するので、ドイツ語を直訳すれば太鼓笛となる。英語とフランス語はドイツ語のプファイフェを借りたもの。 |
2 | ファウンデーション | 英: foundation | オルガン用語。土台を意味し、フランス語のフォンに該当する言葉で、いずれも二通りに使い分けられるが、最初の意味の含みをやや異にしている。 1.ファウンデーション・トーンはダイアベーソンや重要なフルート音栓のみを指すが、フォンの方はフルート音栓のすべてを指す。 2.ファウンデーション・ストップはミュテーション、ミックステュア音栓以外の音栓を総称し、フォンの語に同じ意味を持たせることもある。 |
3 | ファゴット | 伊: fagotto | 低音木管楽器。管の基音はオーボーより2オクターヴ低い。低音部記号とテノール記号を併用して実音のまま記譜する。演奏する時には肩から紐で吊し下部を右の脇下にして上端は右肩の斜め上に向ける。 こちら |
4 | ファランドール | 仏: farandole | 南フランスのファランドールの踊り |
5 | ファルセット | 独: Fistel 仏: fausset 伊: falsetto |
裏声(仮声)。男声では一番高い音域。普通には下から胸声、中声、頭声があるがその上に急に細く弱々しい声区があるが、これが裏声である。女声ではこれが認められず頭声が一番高い音区である。 |
6 | ファンシー | 英: fancy | イラリア語のファンタジア(fantasia)に対応するイギリスの言葉。そしてヴィオールのグループの為の楽曲。その他の器楽の場合にも用いる。 |
7 | ファンタジー | 英: fantasy | 幻想曲 |
8 | ファンタジーシュティック | 独: Phantasiestuck | 小規模な幻想曲(例:シューマン) |
9 | ファンタージーレン | 独: Phantasieren improvisieren extemporieren |
「幻想化する」の意。前もって準備することなく、即興的に演奏することである。大作曲家は、同時にピアノまたはオルガンの即興演奏者としても賞賛されたものである。昔は有能な音楽家としての試みに、与えられた主題でフーガを即興演奏することが行われた。特に大バッハは驚くべき即興演奏者であった。ここにあげた同類語の意味には多少の差があるが、実質的には全く同じで、精神をよく集中し、豊かな幻想を持って、華やかな気分を作りながら行わなければならない。 |
10 | ファンダンギリャ | 西: fandanguilla | スペイン舞踊でファンタンゴの一種 |
11 | ファンダンゴ | 西: fandango | スペインの、早い3拍子の舞曲。二人で踊りギター、カスタネット、タンブリンなどで伴奏される。 |
12 | ファンファール | 仏: fanfare | 祝典に用いられるトランペットの信号で、三和音の音だけを用い、5度で終止する規則がある。 |
13 | フィオリトゥーレン | 独: Fiorituren 伊: fioritura fioretto |
「花をまき散らす」の意で、小さい軽い装飾的な歌唱法のことをいう。18世紀のオペラのアリア(詠唱)に即興的にベルカント歌手のつけたもので、一時はヴァイオリニストやピアニストもこれに心酔した。 |
14 | フィギュア | 英: figure | 音型。若干の音をもって作られる特徴ある形である。その特徴は旋律的・律動的に表現されることが多いが、また和声的にも表現される。バッハは音型によって構成された特徴的な旋律または線を好んで使用したが、それは和声に基礎をおいている。ベートーベンも音型によって構成された旋律を用いたが、それはより多く和声に基礎をおいている。音型は音楽における旋律的要素の一つとして重要なものであるが、同時に音楽における運動性の根拠としても重要である。 |
15 | フィギュアド・ベース | 英: figured bass 独: bezifterter Bass 仏: basse chifree |
数字付きのバス |
16 | フィギュレーション | 英: figuration | 旋律または和音連続を音型によって装飾的に展開すること。旋律のフィギュレーションは旋律を装飾して変化する時や変奏曲を作る時に用いられる。和音連続のフィギュレーションは伴奏部を作る時や前奏曲風な曲を作る時に多く用いられる。 |
17 | フィグラール | 英:figural 独:Figural 仏:figure |
1.一つの旋律があって、それに伴奏のような形で速い音符が別の声部でなされる時、フィグラールと呼ぶ。 2.独唱ではコロラトゥーラの意。 |
18 | ふいご (鞴) |
英: bellows 独: Balg 仏: soufflet 伊: soffietto |
送風器。管楽器は適当な強さで空気を吹き込むか、または吸いあげなくては鳴り始めない。発声器官や普通の木管・金管ならば人の肺臓が送風機の役割を果たすが、オルガン、ハーモニューム、アコーディオンのように人の息では間に合わない楽器は特定の装置つまり鞴(ふいご)が必要(バッグパイプは両方を必要とする)。パイプオルガンのような大型の楽器になると送風機を別室に備える。 |
19 | フィストゥリーレン | 独: Fistulieren | ファルセット。裏声。 |
20 | フィスハルモニカ | 独: Physharmonica | 1818年にウィーンのアントン・ハッケルが発明した小型のオルガン風楽器。ハーモニューム(制限された場所ー学校、礼拝堂、居間等ーで使用するオルガンの代用として作られたリード・オルガン族の鍵盤楽器。日本では単にオルガンと称している)の前身。 |
21 | フィッドル | 英: fiddle | 弓弦楽器の総称(特にヴァイオリンを指す) |
22 | フィナーレ | 伊: finale | 複数の曲から成立しているソナタや組曲などの最終楽章 |
23 | フィーネ | 伊: fine | 終わり。 楽曲の終止。 |
24 | フィフティーンス | 英: fifteenth 仏: doublette |
1.15度 2.2ft.のオルガン音栓 |
25 | フィラール・ラ・ヴォーチェ | 仏: filer la voix filer le son 伊: filar la voce |
声を揺らせたりしないで均等に保って響かせること。 |
26 | フィル・イン | 米: fill in | ジャズの独奏の時小節と小節のつなぎの間に少し食い込んで他の独奏が入ったり、或いは他の合奏が装飾をつけたりすること。 |
27 | フィルハルモーニッシュ | 英: philharmonic 独: philharmonisch 仏: philharmonique |
フィルハーモニッシュ=調和を愛すの意味から転じて「音楽を愛す」 |
28 | フィンランドおんがく(〜音楽) | 英: Finnish music 独: finnishe Musik 仏: musique finlandaise |
フィンランド音楽。 詳しくは こちら |
29 | ふうかん (風函) |
英: windchest 独: Windlade 仏: sommier |
オルガンの生命ともいえる重要な部分。木製の箱で、送風機から送られた空気を調整しがなら音管に送り込む。鍵盤の数だけあるが、一つの鍵盤に2〜3個割り当てる場合もある。 |
30 | ふうぞくうた | 日: 風俗歌 | 略して“風俗”ともいう。平安朝の頃、各地で歌われた郷土歌謡。 |
31 | ふえ | 日: 笛 | 息で吹いて鳴らす楽器の総称。横笛=神楽笛かぐらぶえ)、高麗笛(こまぶえ)、横笛(おうてき)、能管(のうかん)、篠笛(しのぶえ)。縦笛=尺八、篳篥(ひちりき)、チャルメラなど。笙の笛。天盤笛(あめのいわぶえ)等がある。 |
32 | フェ | 独: Fe | ボビザチオーン(一種の階名唱法)の第四番目の音、つまりへの音。 |
33 | フェーク | 米: fake | ジャスの即興演奏のこと。スウィング時代にはよく使われて流行語だったが現在はあまり使われていない。 |
34 | ふえどけい(笛時計) | 独: Flotenuhr | 笛を仕掛けた時計。18世紀に流行ったもので、ヘンデル、ハイドン、モーツアルトはこの為の曲を作った。 |
35 | フェルゼッツング | 独: Versetzung | 転位=ある音型を同じ調の中で同じような形で上がっていく、或いは下がっていくが、移調はしない。 |
36 | フェルトパルティータ | 独: Feldpartita | パルティータやディベルティメントの型による吹奏楽のための楽曲 |
37 | フェルブンコ | ハンガリー: verbunko | ジプシー音楽特有のリズム |
38 | フェルマータ | 独: Fermate 伊: fermata |
楽曲の表情をつける為に使われる記号の一つ。フェルマータのついた音符は2倍くらい、或いは曲の前後の関係によって、音符や休符を自由に伸ばす。また複縦線についている場合は終止を表す。 |
39 | フォーク・ソング | 英: folk song | 民謡 |
40 | フォー・ビート | 米: four beat | ジャズの一小節の中の均等な4つの拍子 ビート参照 |
41 | フォーク・マス | 英: folk mass low mass |
正式の典礼聖歌の歌われない続誦ミサ。典礼的でない国語による聖歌を歌うことが出来る。 |
42 | フォーク・ロー(ロア) | 英: folk-lore folklore |
民族。 民間伝承(風俗、伝説、民族歌曲、ダンス、物語など) |
43 | フォックス・トロット | 米: fox-trot | 1912年頃からアメリカを中心にして各国のダンス・ホールや舞踏会場に広まった黒人起源のラグタイム行進曲風のダンス。その音楽は2拍子系で、速いものも穏やかなものもある。緩やかなものはブルース(blues)に似ている。チャールストン(charleston)やブラック・ボットン(black bottom)はフォックス・トロットの変種といわれている。スウィングは即興的な演奏を伴った一種の速いソックス・トロットとも考えることができる。フォックス・トロットはジャズの中で重要な地位を占めるものである。 |
44 | フォトナ | 英: photona | 光電管を応用した電気楽器の一つ。2段のマニュアルよりなる電気的鍵楽器で、光線と光電管との間に回転する円盤を作用させる。 |
45 | フォーブルドン | 英: faburden 独: falscher Bass 仏: fauxbourdon 伊: falso bordone |
こちら |
46 | フォルクステュームリッヘス・リート | 独: volkstumliches Lied | 芸術的でもなく民謡でもない大衆的通俗音楽で、両方の中間に位置する歌曲。何処にでもあるがドイツでは特に目立っている。 |
47 | フォルクストーン | 独: Folkston | 民俗調とか民謡調とかいう位の意味。 |
48 | フォルクロリカ | 西: folklorica | アルゼンチン民謡。演奏する時は2回繰り返される。その第1回目をプリメラ(primera)、第2回目をセグンダ(segunda)と呼ぶ。 |
49 | フォールシュピール | 独: Vorspiel | 楽劇などの前奏曲 |
50 | フォールス・トーン | 米: false tone | ジャズ用語。偽りの音。楽器の本来の音色でない音を出したり、人の声を模倣したりする音をいう。 |
51 | フォルマント | 独: Formant | 形成音 |
52 | フォルラーナ | 伊: forlana | ジグに似た、北部イタリア起源のダンス。既に15世紀から行われていたらしく、民族的なもので、音楽は複合3拍子。バッハの管弦楽用組曲ハ長調の中にこの芸術的な例がある。 |
53 | フーガ | 英: fugue 独: Fuge 仏: fugue 伊: fuga |
模倣的対位法の音楽の一形式。「遁走曲」、「追覆曲」ともいう。或旋律が時間をずらして別の声部で反復することを模倣というが、まるで追いかけっこをしているように聞こえる。イタリア語fugaは「逃げる」という意味に由来する。終始同じ主題が用いられ、転調して現れるときフーガとなる。 詳しくは こちら |
54 | ぶがく | 日: 舞楽 | 雅楽を伴奏として踊る舞。平安時代のの貴族の歌舞で、専業の楽人によって行われ、現在に至る。 |
55 | フガート | 伊: fugato | フーガは三つ以上の部分から作られているが、フガートはフーガの最初の部分の一つだけで作られている。従ってフガートのみで独立した楽曲とはなり得ないので、ソナタなど他の形式の楽曲の中に挿入されたり、主題転回の手段として用いられたりしている。 |
56 | ふかろくど (付加6度) |
英; added sixth 独: hinzugefugte Sexte |
三和音に根音から数えて6度の音を銜えるもの。 |
57 | ふかんぜんおんてい (不完全音程) |
英: imperfect interval | 完全音程よりも半音狭い音程(減音程)と広い音程(増音程) |
58 | ふかんぜんきょうわおん (不完全協和音) |
英: imoerfect consonance 独: unvollkommene Konsonanz 仏: consonance imparfaite 伊: consonanza imperfetto |
長・短の3度、6度をいう。 |
59 | ふかんぜんしょうせつ (不完全小節) |
英: incomplete bar | 上拍(アウフタクト・弱起)の楽曲で、最初の小節と最後の小節のこと。 |
60 | ふかんぜんせいかくしゅうし (不完全正格終止) |
独: unvollkommener authentischer schiuss | 属七の根音から主音に進んで終止するものを完全正格終止といい、それ以外の終止の仕方。 |
61 | ふかんぜんびょうし (不完全拍子) |
英: imperfect time | C のように半円で示される拍子、3拍子でない普通拍子。3拍及び3拍子は、キリスト教の三位一体の考えからパーフェクト(perfect)といわれたことによる。 |
62 | ふかんぜんわおん (不完全和音) |
英: imperfect chord 独: unvollkommener Akkord 仏: accord imparfait |
第5音などを省略した和音。根音の省略ということもある。 |
63 | ブギ・ウギ | 米: boogie-woogie | ピアノ奏法の一つ。1940年まではあくまでもピアノ奏法の一つとされていたが(ポピュラー音楽)、その後オーケストラ楽団がこの種の音楽を吹き込んだりしてピアノ以外の分野でも演奏されるようになった。以前日本ではブギー・ウギー・シンガーという言葉が使われたが、日本だけの奇現象でアメリカにはブギー・ウギー歌手というものはない。 |
64 | ふきょうわ (不協和) |
英: dissonance 独: Dissonanz 仏: dissonance |
二声体以上の和音が、調和しない状態をいう。伝統的に不協和音として分類されているのは、すべて2度、7度と増・減音程である。 |
65 | ふきょうわおんてい (不協和音程) |
英: dissonant interval 独: Dissonanzintervall |
二つの音が協和しない音程を総称して不協和音程という。しかしこれらの音程も、音楽では特殊な効果をあげたり、協和音程の美しさを一層引き立てる役割をしている。 |
66 | ふきょうわわおん (不協和和音) |
英: dissonant chord 独: Dissonanzakkord 仏: accord dissonant |
不協和音程を含む和音 |
67 | ぶきょく(舞曲) | 英: dance music | 元来は踊りに合わせる為の音楽だったが、後に目的を離れて、踊る為の音楽ではなく聴く為の芸術的に価値の高い作品も作られるようになった。 詳しくは こちら |
68 | ふくおんがく(複音楽) | 英: polyphony 独: Polyphonie 仏: polyphonie |
ポリフォニー=多声音楽の意。 対位法で書かれた音楽。 |
69 | ふくがっしょう (複合唱) |
英: double choir double shorus 独: Doppelecher |
二重合唱ともいう。一つの合唱が二つに分かれ、各々が四部混声合唱になっているものをいう |
70 | ふくきょうそうきょく (複協奏曲) |
英: double concerto 独: Duppelkonzert |
二重協奏。曲二つの独奏楽器を持つ協奏曲。例えば、ブラームスの二重協奏曲Op.102はヴァイオリンとチェロの二つの独奏楽器が持たれ、それに管弦楽が協奏している。 |
71 | ふくごうおん(複合音) | 英: compound tone compound sound 独: Klang 仏: son complexe |
複合音=純音に対立する語。普通、発生体の振動は幾種類かの振動数の異なった正弦波(純音)の集合として成立する。これを部分音と名付け、部分音を持った音を複合音という(解り易く言うなら、音波の中で純音以外のすべての音を指す) |
72 | ふく(ごう)おんてい複(合)音程 | 英: compound interval | 複音程ともいう、オクターヴ以上にわたる音間の音程を言い、普通オクターヴ低い音程関係に直して、9度は2度、10度は3度などのように呼ぶ。 |
73 | ふくごうさんぶけいしき (複合三部形式) |
英: compound ternary form 独: zusammengesetzte dreiteilige Form |
AーBーAのそれぞれが8小節ではなく数個の大楽節から出来ている。 |
74 | ふくこうだおん | 日: 複後打音 | 装飾音の一種。主要音符に続く複数の小音符をいう。 |
75 | ふくごうにぶけいしき (複合二部形式) |
英: compound binary form 独: zusammengesetztezweiteilige |
AーBのそれぞれが8小節ではなく数個の大楽節から出来ている。 |
76 | ふくごうびょうし(複合拍子) | 英: compound time 独: zusammengesetzter Takt 仏: division ternaire 伊: tempo composto |
同種類の単純拍子が幾つか合わせられたもの。従って複数の拍子の数え方をもつ。例:8分の6拍子は細かく6拍子に数える数え方と、大きくまとめた2拍子に数える数え方がある(演奏する場合は2拍子に数えるのが普通) |
77 | ふくさんわおん(副三和音) | 英: secondary triads 独: Nebendreiklange |
主要三和音以外のすべての三和音の総称 |
78 | ふくよん(し)じゅうそう(複四重奏) | 英: double quartet 独: Doppelquartett |
二つの弦楽四重奏を組み合わせ8人で演奏する室内四重奏 |
79 | ふくしちのわおん(副七の和音) | 英: secondary chords of the seventh 独: Zwischendominante |
属七の和音以外の七の和音の総称 |
80 | ふくじてきぞくわせい(副次的属和音) | 独: Nebendominante Zwischendominante |
ある調の音階固有和音への属和音(声)。一時的転調をなし、主張の主音に統一される性質のもの。 |
81 | ふくじゅうせん(複縦線) | 英: double bar 独: Duppelstrich 仏: barre double 伊: barra doppio |
五線譜において小節を区切る垂直に引かれた縦の2本線。楽曲の段落を示したり拍子や調子が変わる時などに用いられる。服従線には同じ太さ2本のものと、終始をあらわす細い線と太い線を組み合わせたものがある。 |
82 | ふくしゅだい(副主題) | 英: accessary theme 独: Nebenthema Nebensatz Seitenthema Seitensatz |
数多くの主題を持っている楽曲では、機能に基づいて主要主題と副主題とに分ける。副主題は主要主題を助ける副次的な役割を持っている。 |
83 | ふくじわせい(副次和声) | 英: secondary harmony 独: Nebenharmonie |
機能理論の用語。主要和声に属さない諸和音で、機能的には主要和声の代理者。 |
84 | ふくぜんだおん(複前打音) | 英: double appoggiatura | 旋律を構成する音の前に付けられた2音以上の装飾音 |
85 | ふくふてん(複付点) | 英: double dot 独: Doppelpunkt 仏: point double 伊: doppio punto |
音符に付く付点が二つ付いている状態をいう。一つ目の付点はその音符の1/2の長さを持ち、後の付点は音符の1/4の長さを持つ。 参考 こちら |
86 | ふくれんおん(複連音) | 独: Plalltriller | プラルトゥリラーのこと。装飾音の一種。上方回音。 こちら |
87 | ふけしゃくはち(普化尺八) | 日: 普化尺八 | 現在一般に使用されている尺八 詳しくは こちら |
88 | フゲッタ | 伊: fughetta | フーガの小規模なもの。内部構造はフーガと同じだがフーガより簡単で、或程度が認められている。 |
89 | ふこう(符鉤) | 英: hook 独: Fahne 仏: crochet 伊: coda uncinata |
旗。黒い音符の縦棒(符尾)に付く、旗のような形のしるし、正式名称を符鉤(ふこう)という。 |
90 | プサルテリウム | 羅: psalterium | 1.ギリシャ、ローマ時代に起こり特に14〜5世紀に流行して、その後用いられなくなった発弦楽器。ツィターの簡単なもの。 2.ローマ教会の詩編の本 |
91 | ふし(節) | 英: node 独: Knoten 仏: noeud |
定常振動または定常波において、振幅が0または極少となるところをいう。腹に対立する語。弦や棒の振動では点(節点)として、板や膜の振動では曲線または直線(節線)として現れる。 |
92 | ふじゅうぶんぜんしゅうし(不充分全終止) | 独: unvollkommener Ganzschluss |
不完全な全終止=拍子の強拍で終わらない終止 |
93 | ふしょう | 日:鳧鐘 | 日本の12律の第七音。中国のすい賓に当たる。イギリスのエリスの測定によれば振動数410.1。洋楽の嬰トまたは変イに酷似する。俗楽律では7本または12本と呼ぶ。旧暦5月に配す。 |
94 | ふずいおんがく(付随音楽) | 英: incidental music 独: Gelegenheitsmusik Inzidenzmusik |
演劇の中で付随的に用いる音楽。その起源は古くギリシャ、ローマ時代にさかのぼる。シェークスピアはこれを多く用い、バーセルはこの種の音楽を沢山書いた。ベートーベンのエグモントの音楽もその一例。 |
95 | ブッキーナ | 羅: buccina | ローマ時代の管楽器でトロンボーンの先祖にあたる。ドイツ語のボザウネはこの語の訛り。 |
96 | ぶつりがくちょうし(物理学調子) | 英: standard pitch 独: Normalstimmung 仏: son etalon |
標準調子=絶対調子、基準調子、標準基音、標準高度などともいう。音楽で用いる音の高さを合致させる為に決められた特定振動数のこと。 |
97 | プティット・ノート | 仏: petite note 伊: nota piccola |
主音よりも小さく書かれた音符。つまり装飾音 こちら |
98 | プティ・デタッシェ | 仏: petit detache | 弦楽器の奏法の一種。弓の先の小部分を用いて速い楽句を奏するもので、各音符が連結線で結ばれない時にのみ行われる。 |
99 | ふてん (付点) |
英: dot 独: Punkt 仏: point 伊: punto |
音符の符頭(丸い部分)の右横に付いているドット。その音符の2分の1の長さを持つ。 参考 こちら |
100 | ふとう(符頭) | 英: head | 音符の丸い玉の部分。白と黒がある。 |
101 | ぶとうくみきょく (舞踏組曲) |
英: donce suit 独: Tanzasuite |
舞踏曲を幾つか集めて組曲にしたもの。古典組曲もその一つ。 |
102 | ふとうじたいいほう (不等時対位法) |
英: unequal counterpoint 独: ungleicher Kontrapunkt 羅: contrapunctus inaequalis |
定旋律と対旋律の音符が同じ長さでない対位法。 |
103 | ふとざお | 日: 太棹 | 義太夫に用いる三味線は特に棹が太く大型なところからこの名前がある。 |
104 | ふとぶえ | 日: 太笛 | 神楽に用いる横笛の一種。歌口の他に指穴が6つあり、雅楽の横笛に比べて音律がやや低い。やまとぶえ。ふとぶえ。 |
105 | ふなうた(舟歌) | 独: Barkarole 仏: barcarolle 伊: barcarola barcaruola |
バルカローレ。特にベネツィアのゴンドラの舟歌を指している。8分の6拍子が普通。 |
106 | プネウマ | ギリシャ: pneuma | 「霊」の意。中世ネウマともいい、グレゴリオ聖歌のメリスマ的旋律の部分をさした。グレゴリウス一世教皇の改革以後は主としてアレルヤ誦に見られるエピルスに残された。 |
107 | ふび(符尾) | 英: stem tail 独: Stiel Hals 仏: queue 伊: gambo |
音符に付く縦棒 |
108 | ふひょう(譜表) | 英: staff | 音符を記す為の5本の平行線(五線)に音部記号を書き入れたもの。 |
109 | プファイファーケーニッヒ | 独: Pfeiferkonig | 中世の管楽器演奏者組合の長。管楽器演奏者の権利と利益を守った。 |
110 | プファイファーケーニッヒライヒ | 独: Pfeiferkonigreich | プファイファーケーニッヒ(上欄参照)が地域的に連合したもの。 |
111 | ブフォンろんそう(〜戦争) | 英: War of Bouffon 仏: guerre des Bouffons |
こちら |
112 | フムストルム | 羅: humstrum | リベカに属する弓弦楽器だが、ヴィエールU(ハーディー・ガーディー)のことも指した。 |
113 | フューネラル・マーチ | 英: huneral march 独: Trauermarsch 仏: marche funebre 伊: marcia funebre |
葬送行進曲。葬列の行進の時奏されるものだが、実際の行進の時用いられなくても、悲哀の気分を表した速度の遅い行進曲風の曲にも名付けられる。 |
114 | ぶようくみきょく (舞踊組曲) |
仏: ballet suite | バレエの為に書かれた音楽を適当に幾つかの純粋な管弦楽にまとめて組曲の形にしたもの。 |
115 | フライ | 米: fiy | ジャズでスムースに演奏するという意味もあるが、普通には演奏時の顔つきとか演奏の相様について表現する時にも用いられる。 |
116 | フラウタンド | 英: on the finger−board 仏: sur la touche 伊: flautando flautato |
フルートのように(弦楽器の演奏技巧の一種) |
117 | フラウト・トラヴェルソ | 伊: flauto traverso | 1.横笛のフリルート 2.オルガンのフルート音栓 |
118 | フラウト・ドルチェ | 独: Dolzflote 伊: flauto dolce |
オルガンのフルート音栓。4ft. または8ft.の木製管で柔らかい音を発する。 |
119 | ブラヴーラ | 伊: bravura 仏: vravoure |
勇敢。熟練した(技術的に演奏困難な曲を克服したという意味にも使われる) |
120 | ブラヴール | 仏: bravoure | 1.華やかな勇ましい曲 2.ブラヴーラ(勇敢。熟練した(技術的に演奏困難な曲を克服したという意味にも使われる) |
1210 | フラジオレット | 英: flageolet 独: Flageolett 伊: flagioletta |
1.フルート族の木管楽器。横笛式を代表する最後の楽器で、完全に亡び去ろうとしている。ト調の小笛で6穴に数個の鍵を具え、音域はピッコロと同じ高さの2オクターブ。実音は記音より12度高い。ヘンデル、グルック、モーツアルトはピッコロの代わりに使用しているが、音に鋭さを欠いている。 2.オルガンのフルート音栓。 3.ヴァイオリン族楽器及びハープの一奏法。 |
122 | フラジオレット・トーンズ | 英: flageolet tones harmonics 独: Flageolettone 仏: sons harmoniques |
倍音の原理を利用したヴァイオリン族およびハープなどの楽器の奏法による音。 詳しくは こちら |
123 | ブラスバンド | 英: brass band | 金管楽隊。吹奏楽団。 |
124 | ブラダー・アンド・ストリング | 英: bladder and string | イギリスの画家ホガース(William Hogath、1697〜1764)の銅版画で、庶民に広く知られた音楽を奏するグロテスクな道具。片手に持つ5フィートの棹の3分の2下方に膨らました膀胱を付け、それを越えて1本の弦を棹の両端まで張り、他方の手に持つ一種の棒で弓のように弾く。 |
125 | フラッター・タンギング | 英: flatter tonguing | 詳しくは こちら |
126 | プラルトゥリラー | 独: Pralltriller | 装飾音の一種。上方回音。 こちら |
127 | フランスおんがく (〜音楽) |
英: French music 独: franzosische Musik 仏: musique francaise |
こちら |
128 | フランスしきヴァイオリンきごう (〜式〜記号) |
英: French violin-clelf 独: franzosische Geigen-Schlussel |
譜表の第一線に書かれたト音記号のことで、昔フランスではこの譜表にヴァイオリンやフルートの譜をよく書いたためこの名がある。 |
129 | フランスふうじょきょく (〜風序曲) |
英: French overture 独: franzosische Ouverture |
リュリによって始められ確立された序曲の形式で三つの部分から出来ている。第一部は重々しく遅く、第二部はこれに対照的なフーガ風の速い部分、第三部は第一部の再現となっている。この様式の序曲はイタリア風序曲に対照しており、多くの作曲家によって用いられた。 |
130 | フランセーズ | 仏: francaise | 1830年頃から大衆的になったフランス起源のダンス。円形で多人数が踊るもので、その音楽は3拍子または複合2拍子で書かれている。 |
131 | ブラーンル | 仏: branle | フランス語の揺れる(branler)から由来したもので、フランスで起源の田園的な踊り。ルイ十世の頃から広まったもので、円形になって踊られる。踊り手の中の人が踊りながら歌ったのでこの名がついたと言われる。 |
132 | ブリオ | 伊: brio | 火。 新鮮。 元気。 |
133 | ブリオーソ | 伊: brioso | 活発に。力強く。 |
134 | フリカッセ | 仏: fricasse | 1.各声部が別の歌詞を持つ愉快な多声合唱で、16世紀に流行した。 2.18世紀にパリで流行したパントマイムの入った通俗的なダンス。 |
135 | フリギアしゅうし (フリギア終止) |
英: Phrygian cadence 独: phrygischer Schluss |
フリギア旋法による終止。 詳しくは こちら |
136 | フリギアせんぽう (フリギア旋法) |
英: Phrygian mode 独: phrygishe Tonart |
正格旋法でホ〜ホの音列。 |
137 | プリセンター | 英: precentor | 4世紀頃には第一歌手を意味した。そして、カシードラル、修道院或いは教会で歌唱の責任的な地位をとっていた。それが後に、上記のような聖堂で音楽の指導者を意味するようになった。イギリスでの地位にはいろいろの変遷があるが、オルガン奏者がこの地位につくことが多かった。この代理をするものは、サクセンターと呼ばれた。 |
138 | ブリッジ | 米: bridge | 通常ポピュラー・ソングの場合の第3番目の8小節をいう。32小節で構成される普通のポピュラー・ソングはAーAーBーAの形式をとるのが通例であるが、この場合のBの部分を称する。また、AーBを交互に繰り返す場合もあるが、いずれにせよその曲の最も聴かせどころである。またリリース(release)ともいっている。 |
139 | ふりつづみ | 日: 振り鼓 | 雅楽の特殊楽器の一つ。小型の鼓二つを重ね柄で貫き、珠を結んだ糸を付け柄を振ると珠が鼓面を打ち鳴らすもの。奈良朝のころ唐から我が国に伝えられ、左方の舞楽「一曲」において鶏婁鼓(けいろうこ)と共に用いる。西大寺資財帳によれば高麗楽器であるともいう。田楽にも用いられたことがある。鈴太鼓。 |
140 | プリマ・ヴィスタ | 英: at first fight 独: vom Blatta 伊: prima vista |
a purima vistaともいう。一見してという意味で、初めて見た楽譜を準備しないですぐ演奏すること。日本では「初見演奏」といっている。 |
141 | プリマ・ヴォルタ | 伊: prima volta | 略して a volta またはただ(T)と書く。楽曲の反復の際にもう一度繰り返えして演奏してはいけない部分の小節の上に書く。2度目に演奏する所はセコンダ・ヴォルタ(seconda volta)或いは(U)と書く。 |
142 | プリマ・ドンナ | 伊: prima donna | 第一の女性の意で、オペラ或いは劇の主役女優。 |
143 | プリマ・バレリーナ | 仏: prima-ballerina | バレエ用語。女性の第一舞踏手のこと。従ってバレリーナは正確にいえば皆プリマ・バレリーナである。(注:バレリーナ=女性第一舞踏家のこと。最高の技術と品格を兼ね備え持つ舞姫の称号でプリマバレリーナを指す。従ってバレーを踊る女性全体を指す言葉ではない。) |
144 | プリメラ | 西: primera | アルゼンチン民謡のフォルクロリカは、同じものを2回繰り返して演奏するのを特徴とする。その第1回目をプリメラという。 |
145 | フリューゲル | 独: Flufel | 翼の意でグランド・ピアノ(ペダルフリューゲル)を指す。古くはハープシコード(キールフリューゲル)の意だった。 |
146 | フリュート・ダムール | 仏: flute d’amour | 古いフルート。コンサート・フルート(ニ調)より短8度低いイ調の楽器。 |
147 | ブリランテ | 伊: brillante | 光輝ある。 活発な。 |
148 | ブリルレンベッセ | 独: Brillenbasse | メガネの低音という意味で、同じ長さの同音または高さの異なる音が2回以上繰り返される時に音符の記譜を簡単にするための書き方をいう。略記法 演奏 |
149 | フリー・リード | 英: free reed | 簧(した)=リードともいう。管楽器で人声の声帯の役割をする装置。葦、木、竹、金属などの薄片の一端を送風機に固定し振動させて音を出す。 |
150 | プリンシパル | 英: principal | パイプオルガンの主要音。 |
151 | プリンシパル・サブジェクト | 英: principal subject | 主要主題。通常ソナタの第一主題をいう。 |
152 | プリンツィパールブラーセン | 独: Prinzipalblassen | 17〜18世紀のトランペット技巧の一つ。当時ドイツでは高い独奏用トランペットを奏するクラリンブラーゼンと、それよりも低いトランペットを奏するプリンツィバールブラーゼンに区別されていた。 |
153 | フル・オーガン | 英: full organ | 1.フル・オーガン=全力を振るうオルガンの意で、強大な音響効果を得るために、数個の音栓を同時に開く時の指定語。 2.ティラーレ=ヴァイオリンなどの弓弦楽器で下げ弓の指定。 |
154 | フルーおんせん(〜音栓) | 英: flue stop 独: Labialstimme 仏: jeu de fonds 伊: organo di legno |
オルガン音栓の種類。リード音栓と並んで重要な部門を占める。同じフルーパイプ(同音色)の系列をフルー・ストップと称し、古い縦笛のような歌口を具える無簧音感列。 |
155 | フル・オーケストレーション | 米: full orchestration | ジャズ用語。楽団全部のパートの編曲。 |
156 | ブルガリアおんがく(〜音楽) | 英: Bulgarian music 独: bulgarische Musik 仏: musique bulgare |
ブルガリアには古い民族音楽がある。楽器はガヴァル(笛)、ガドゥルカ(弦楽器)、ガイダ(バッグ・パイプ)などを主としていて、旋律には古代ギリシャ風のもの、グレゴリオ聖歌に基づくもの、ビザンツの影響を受けたもの、トルコの影響で音程の細かいものなどがある。 |
157 | ブルグンドがくは(〜楽派) | 英: Burgundian school 独: burgundische Schule 仏: ecole bourguigonne |
以前は第一ネーデルランド楽派というように呼ばれていたが、その中心がブルグンド王国であったということから、この名前が使われるようになった。 |
158 | ブルース | 米: blues | ブルーズと発音するのが正しい。アメリカの黒人達が歌っていた彼らのやるせない生活を表した歌からジャズの元になった。 |
159 | ブルスカメンテ | 伊: bruscamente 仏: brusquement |
強く。荒々しく。 |
160 | プルト | 英: music-stand 独: Pult 仏: pulpet |
本来は譜面台のことであるが、転じて各部分譜の一つ一つを指すことがある。 |
161 | フルート | 英: flute | フ リュートともいう。無簧の横笛で木管楽器に属するが、金属や木或いは部分的にその両方で出来ている。フルートは音楽と共に起こった世界的に最も古い楽器の一つである。西洋での語源は“人間の息”でギリシャ、ローマ時代には“管楽器”を総称した。 |
162 | フルートしじゅうそう (フルート四重奏) |
英: flute quartet 独: Quartett fur Flote und Streichquartet |
フルート、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロの1台ずつで構成される室内楽重奏。 |
163 | フルートぞく (フルート族) |
英: flute family | 縦笛と横笛の二種類に分かれる。縦笛の方が古くから栄えて早く廃れ、今日のフルートは横笛だけ。コンサートフルート、(普通のフルート)、ピッコロ、変ニ調フルート、バス・フルート |
164 | フル・トリコード | 英: full trichord | 最低音部をのけて、全部が3本ずつの同音弦になっているピアノ。 |
165 | ブルー・ノート | 米: blue-note | ジャズ用語。ブルース音階における半音下がった第三音と第七音の音をいう。ブルースに用いられる独特の音である。 |
166 | プルミエ・ダンスール | 仏: premier danseur | 男性第一舞踏手。バレエ団中で男性最高の踊り手のこと。メートル・ド・バレエ(maitre de ballet=バレエ団を指揮する芸術上の最高地位)を兼ねることもある。 |
167 | プルミエール・ダンスーズ | 仏: premiere danseuse | 女性第一舞踏手。バレエ団中で女性最高の踊り手のこと。バレリーナ(女性第一舞踏家のこと。最高の技術と品格を兼ね備え持つ舞姫の称号でプリマバレリーナを指す。従ってバレーを踊る女性全体を指す言葉ではない)ともいう。 |
168 | プルミエ・ダンスール・エトワール | 仏: premier danseur etoile | バレエ用語。男性第一花形舞踏手。 |
169 | プルミエ−ル・ダンスーズ・エトワール | 仏: premiere danseuse | バレエ用語。女性第一舞踏手。 |
170 | ブル・ローラー | 英: bull roarer | サンダースティック=薄い木片を振り回して音を出す原始楽器。アメリカ、オーストラリア原住民等が用いる。 |
171 | ブーレ | 仏: bourree | ブレと発音するのが正しい。フランスのオーベルニュ地方の民謡。速い4分の4拍子、または2分の2拍子。 |
172 | ブレーキング・オブ・ヴォイス | 英: breaking of voice | 声の割れること。声は滑らかに流れることが必要である。病気が原因で割れ易いことがしばしばあるが、発声上の欠陥で割れ易いこともある。また、変声期にも起こる。 |
173 | ブレーク | 米: break | ジャズ用語。スウィング時代(1922頃〜1940)には非常によく使われた。16小節に二つの異なるソロを入れることをいっている。最近でもこの方法が用いられることも多い。 |
174 | ブレーク・イット・アップ | 米: break it up | ジャズメンの用語。札止めの盛況、大入り袋の出るような景気の良いことをいう。 |
175 | ブレーク・ダウン | 米: break down | アメリカ黒人の喧噪なダンス。ジャズと深い関係を持つ。 |
176 | プレザントリー | 仏: plaisanterir | 18世紀のほがらかな楽曲。後にはデヴェルティスマンと呼んだ。 |
177 | フレージング | 英: phrasing | 楽句区切り法の意。フレーズの区切り方によって楽曲の良否が決まるので、演奏上非常に重要である。 |
178 | フレーズ | 英: phrase 独: Phrase |
旋律の一区切り |
179 | ブレース | 英: brace | 複数の五線を結ぶ括弧(五線の左端で縦線の左にある括弧) |
180 | プレスティッシモ | 伊: prestissimo | 最も急速に。極めて速く。プレストの最上級。 |
181 | プレスト | 伊: presto | 急速に。アレグロより速い。 |
182 | フレーズ・マークス | 英: phrase marks | フレーズを意味する記号。レガート記号と混同されるので、最近は終わりが四角またはカーブした水平線を用いることが提案されている。 |
183 | プレーチェース | 羅: preces | ローマ典礼におけるオフィチウムの中の応答祈願。 |
184 | プレチェントル | 羅: praecentor | 先唱者 |
185 | プレチピタンド | 伊: precipitando | 速く。速さをもって演奏すること。 |
186 | フレット | 英: fret | 1.指板の表面を幾つにも区切る金属製(古くは腸弦)の小突起。ヴィオール族の一部につけられたのは演奏を容易にするためだったが、今日ではこれがないと音を出せない楽器にだけつけらる(マンドリン、ギター)。 2.ギター等の指板に半音間隔で打ち込まれている金属の線、またはその間隔を指す。 |
187 | フレーテンヴェルク | 独: Flotenwerk | パイプオルガンのストップ中、プリンシパル系とゲダクト系をのぞくすべてのフルー・パイプ(非リード管)を意味する。 |
188 | プレフェクトゥス・コーリ | 羅: praefectus chori | 「合唱の頭」という意。カントールの代理をする副指揮者。 |
189 | フレーム | 英: frame | ピアノの弦を張る丈夫な枠。内部の木枠の上に薄い共鳴板を張り、その上にアイアン・フレームと称する丈夫な枠を取り付ける。 |
190 | プレリュード | 英: prelude | 前奏曲=元々は歌劇のような大きい曲の導入曲だったが次第に導入部から離れ、独立した器楽曲として書かれるようになった。 |
191 | フレンチ・ホーン | 英: French horn | 無弁ホルン=今日のホルンのような迂回装置を持たなかった古いホルンの総称。 |
192 | プログレッシヴ・ジャズ | 米: progressive jazz | 「進歩的なジャズ」と称して、スタンケントンが1943年頃より行った編曲及び演奏様式。編曲の技巧を充分にこらして、従来のジャズ編曲とは一変した近代音楽的な音の使い方をしている。高層建築を見るような機械的な編曲美を特徴としている。しかし、現代ではあまり行われていない。 |
193 | プログレッシヴ・ロック | 英: progressive rock | シンセサイザーなどキーボードを多用し、クラシック的、ジャズ的要素を取り入れたロック音楽を指す。直訳すれば「進歩的なロック」という意味だが、本来はロックの演奏の新しい試みに対して使われる言葉。クラシックの要素を取り入れることでサウンドの美しさ、複雑さが増長され、高度な演奏テクニックが要求される。 |
194 | ブロドリー | 仏: broderie | 縫い取りの意。和声音をぬってその上下を修飾する隣音または補助音。 |
195 | プロム | 米: prom | プロムナード・コンサートの略。アメリカでは学生主催のコンサートのこと。 |
196 | プロムナード・コンサート | 英の訛: promenade concert | 遊歩とか遊歩場とかを指す。演奏中に聴衆が自由に歩きながら聴ける演奏会或いは聴衆の大部分が立ったままで聴く演奏会を指す。現在では、椅子が用意されていても露天の音楽会をそう呼ぶことがある。 |
197 | プロローグ | 英: prologue | 楽曲や劇などの序。一楽章の冒頭にも名付けるが多楽章の冒頭楽章にも付けられる。 |
198 | プンクト | 独: Punkt 伊: punto |
付点。 スタカートの記号。 |
199 | ぶんごぶし | 日: 豊後節 | 浄瑠璃の一種。享楽年間に都太夫一中の門人、京都の宮古路豊後掾が一中節から分かれて創始したもの。常磐津、新内、薗鉢節、富本節、清元節の元になった。 |
200 | ぶんさんわおん (分散和音) |
英: broken chord 独: gebrochener Akkord 仏: accord brises |
和音の各音を同時ではなく分散させて順次に奏するものをいう。 |
. | ふの項目 計 200語 | . | . |
a-ai | aj-an | ap-az | b-ba | bd-bl | bm-by | c-ce | ch-ci | cl-com | con-cz | d-de |
di-dop | dor-dy | e-em | en-ex | f-fi | fl-fz | g-gh | gi-gy | h-he | hi-hy | i | j-k | l-le | lh-ly |
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