五十音でひく音楽用語辞典 き
ご使用の前に必ずお読み下さい ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。 ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された 著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま たは参考書でお調べ下さるようお願いします。 (お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています) |
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き | 用語 | 国語名 | 意味 |
1 | キー | 英: key | 鍵盤楽器の鍵盤部分 |
2 | キー | 英: key | 調性を確立する為に必要な音の組織の総称。普通、音階で示される。 |
3 | キアヴェッテ・トランスポルタータ | 伊: chiavette transortata | 移調譜表。16世紀複音楽声楽曲に用いられた記譜法で、実際に記された音よりも高く、或いは低く(通常3度、高く或いは低く)歌われるもの。 |
4 | ギブ・アウト | 米: give out | ジャズメンの用語。「さぁ、やれよ」といった意味でジャム・セッション(ジャズ音楽で即興演奏するグループの会合)の時などに使われる。 |
5 | ギヴ・ザ・オフィス・トゥ・サムボディー | 米: give the office to somebody | ジャズ用語。演奏中に密かに合図したり演奏曲について打ち合わせを行うことをいう。 |
6 |
きおん(基音) | 英: fundamental tone 独: Grundton 仏: son fondamental |
発音体の振動する基本振動によって生まれる最も振動数の少ない部分音を基音という。 |
7 | きおん(倚音) | 伊: appogiatura | アッポジアトゥーラ。前打音。こちら |
8 | きかいオルガン(機械~) | 英: mechanical organ | 機械操作によって音を発するオルガン。バーレル・オーガン、ドレーオルゲル、ハンド・オーガン等。 |
9 | きかいおんがく(機会音楽) | 独: Gelegenheitsmusik | 付随音楽よりも広義に解される。単に劇だけでなく、或機会を目指して作曲された音楽(例:ベートーベンがヨゼフシュタット劇場落成式の為に書いた「献堂式」、フランツ2世の命名の祝典に書いた「命名祝典」序曲、ブラームスが学位を貰った記念に書いた「大学祝典」序曲など) |
10 | きがく(器楽) | 英: instrumental music 独: Instrumentalmusik |
声楽に対する言葉。楽器によって演奏される音楽。 |
11 | きがくそうしゃ(器楽奏者) | 英: instrumentalist | 器楽を演奏する演奏家 |
12 | きかげき(喜歌劇) | 伊: opera buffa |
19世紀の中頃、オッフェンバッハが始めた、明るく楽しい娯楽本位の音楽劇。普通はオペレッタの語訳として用いられているが、広い意味ではボードビル・オペラ・ブッファ・コミック。19世紀のパリは歌劇が全盛で、オッフェンバッハは自分の作品を上演する小劇場を開いて大衆の為の喜歌劇を次々と上演した。 |
13 | ギーガ | 羅: giga | 中世の弓弦楽器。特にドイツ地方で流行し、ヴァイオリンのドイツ語ガイゲはこの楽器の名称から来ている。 |
14 | ギグ | 米: gig | ジャズで1回きりの演奏契約をいう。 |
15 | ぎこう(義甲) | 英: plectrum 独: Schlagfeder 伊: plettro 仏: plectre ギリシャ: plektron |
ピックともいう。琴爪のような役割をする。リラ、キターラ、マントリン、ツィターなどに用いる。亀甲、木、金属、象牙等で作られている。 |
16 | ギシス | 独: Gisis | 重嬰ト音。ト音にダブル・シャープが付いてト音が全音上がった音。 |
17 | ギス | 独: Gis | 嬰ト音。ト音にシャープがついて半音上がった音。 |
18 | ぎしゅうし(偽終始) | 英: deceptiv cadence suspended cadence 独: Trugschluss 仏: cadence rompue 伊: cadenza inganno |
属7の和音が主三和音に進まない終始(必ずしも終始形だけとは限らない) |
19 | きじゅんちょうし (基準調子) |
英: standard pitch | 絶対調子、基準調子、標準基音、標準高度ともいう。音楽で用いる音の高さを合致させる為に選定された特定振動数。 |
20 | きせきげき(奇蹟劇) | 英: miracle play 仏: miracle |
中世に発達した宗教的演劇で“神秘劇”が聖書に取材したものに対して、聖人伝によったもの。しかし、この両者は厳密には区別されなかった。 |
21 | きそうきょく(奇想曲) | 伊: capriccio | カプリッチョ。狂想曲。気まぐれな要素の多い曲、従って一定した形式は無い。カプリッチョには有名な曲が多く、ピアノの為にも管弦楽その他の為にも書かれている。 |
22 | きそおんかい | 日: 基礎音階 | 自然音階。幹音のみによる音階で派生音を含まない。ピアノのような鍵盤楽器では白鍵のみでできる音階(ハ長調・イ短調)をいう。 |
23 | きそていおん | 日: 基礎低音 | 作曲ではバスの声部を指す。フランスの作曲家ラモーの理論における「転回されない和音の根音による音列」のこと。 |
24 | きそわせい | 英: fundamental harmony 独: Hauptharmonie |
主要和音。主音和声(T・トニック)、属音和声(D・ドミナント)、下属音和声(S・サブドミナント) |
25 | ギター | 英: guitar 独: Gitarre 仏: guitare 伊: chitarra 西: guitarra |
こちら |
26 | ギター・シンセサイザー | 英: guitar synthesizer | 電気ギターを弾くことによって鍵盤の役目をさせ、キーボードを駆動させる多機能電気ギター。ギターの出力信号を、シンセサイザーを工藤するためのMIDI信号や、パルス信号に変換する機能が付加されている。 |
27 | きたドイツがくは | 英: Berlin school 独: Berliner Schule 仏: ecole berlinoise 伊: scola berlinesa |
ベルリン楽派=18世紀にベルリンで作曲した人達で、二つの楽派がある。一派はフリードリッヒ大王を中心としたJ.J.クヴァンツ、J.G.グラウン、K.H.グラウン、F.ベンダ、C.P.E.バッハ、J.Fr.アグリーコラなどで主として器楽作品を残した(北ドイツ派ともいわれる)。もう一派はベルリン歌曲派。 |
28 | ぎだゆうぶし | 日: 義太夫節 | 略して義太夫ともいう。竹本義太夫。竹本義太夫が浄瑠璃を元に義太夫節と呼ばれる新しい様式を確立した(1685年・貞享2年頃)。それ以前の浄瑠璃は古浄瑠璃として扱われるようになり、義太夫節、古浄瑠璃とも音楽だけ抜き出して宴席などでも演じられるようになり、後に歌舞伎にも用いられるようになった。 |
29 | キターラ | ギリシャ: kithara 仏: cithare |
古代ギリシャの撥弦楽器。リラの一種でリラより大きい。 |
30 | きたりゅう | 日: 喜多流 | 能楽の一つの流派。 |
31 | キタルローネ | 伊: chitarrone | 1.大型のリュート。ローマ製のティオルバを特にこう呼んだ。二つ目の棹が長くて、全体の形もスマートである。 2.今日では、コントラバスと同じ調弦のギターを称する。 |
32 | ギタロン | 英: guitarron | メキシコで使われる大型の低音ギター。裏側は膨らんでおり、斜め上を向くように構える。伝統的合奏マリアッチの低音部に使用される。同名でもチリで使われているものは複弦ギターの一種で、3~6本ずつ5コースの弦を持つ。 |
33 | ギターン | 英: gittern | ギターの古称。 |
34 | キック | 英: kick | バス・ドラム=低音部を受け持つ打楽器で、足ベダルを用いて演奏する。オーケストラで用いられるバス・ドラムは大型で、スタンドの上に固定して専用の撥(マレット)を使用する。 |
35 | キックス | 米: kicks | ジャズではジャンプと同じ意味。名詞として愉快、痛快などの意味もある。 |
36 | きのうてきわせい (機能的和声,または機能和声)) |
英: functional harmony 独: funktionelle Harmonik 仏: l’harmonie fonctionelle |
調性的音楽だけにみられる性質の和声。 |
37 | キー・ノート | 英: key note | トニック。主音。 |
38 | きのうひょうき(機能表記) | 英: functional mark |
和音の働き、すなわち「機能」を表すための略号。「T(トニック)」、「S(サブドミナント)」、「D(ドミナント)」等、それぞれの機能を頭文字で表記する方法。 |
39 | きのうふひょう(機能符標) | 英: functional marks 独: Funktionsbezeichnung |
機能理論で用いる略号であるが、最初リーマンによって案出され、クレール等によって踏襲されたのは、理論的には殆ど完全なものであった(完全な代わりに煩雑なので、一般的には主音和声をT、属和声をD、下属和声をSで表し、個々の和紙江には和音記号や音程数字をしようするというのが行われている) |
40 | きのうりろん(機能理論) | 英: theory of functions |
調性の確立された音楽における和声の本質を明確にするために完成された理論。「ケーデンス(終止)」に代表される調性確立の本質は、和音の持つ「性格」が根本にある。その「性格」を機能に置きかえて分析し、「調性」に基づいた和声理論の単純化を目的としたもの。 |
41 | キハーダ | . | ロバや馬の顎の骨をそのまあm利用した楽器。叩いたり揺すったりすると、乾燥した歯がカタカタと連続的に鳴る。代用品として考案されたものにヴィブラスラップがある。 |
42 | きふほう(記譜法) | 英: notation 独: Notenschrift 仏: notation 伊: notazione |
音楽に使われる諸要素のうち、音の高低、長短、強弱しか記譜できない。表現はある程度個々の演奏家によるが、作曲家が想定した音楽に出来るだけ忠実に演奏されるには発想標語も或程度は指定できる。しかし音色に関しては書き表せない。 |
43 | キーボード | 英: keyboard | 1.鍵盤 2.楽器としてのキーボード 詳しくは こちら |
44 | キーボード・アンプ | 英: keyboard amplifier |
シンセサイザーやエレビなどの専用アンプでライン入力を持ち、キーボーディスト(キーボードの演奏者)のモニター用として使用されたりする。高次倍音の再生が可能であり、周波数特性もギター・アンプ等とは異なる。また、小規模PA(圧力)用いてキーボード・アンプとして使用する例もある。 |
45 | キーボード・コントローラー | 英: keyboard controller | こちら |
46 | きほんいち(基本位置) | 英: root position 独: Grundlage |
基本形。和音の根音がバスにあるもの。つまり、和音の基本形。 |
47 | きほんおん(基本音) | 英: fundamenta tone 独: Grandton 仏: son fondamenta |
発音体の振動する基本振動によって生まれる最も振動数の少ない部分音を基音という。 |
48 | きほんしんどう | 英: fundamental vibration 独: Fundamentalschwingung 仏: vibration fondametale |
原振動ともいう。弾性体の発する固有振動群のうちで振動数最少のものをいう。基本振動によって発する音が基音である。 |
49 | きめいがっき(気鳴楽器) | 英: aerophones | 空気の振動を発音源としている楽器群のこと。体系的楽器分類法による総称で、木管および金管楽器全般とリコーダーやハーモニカ、オルガン(ハーモニウム)もここに属する。 |
50 | ぎゃくかいおん(逆回音) | 英: inverted turn vertical turn |
逆のターン。普通のターンは主要音の2度上から始まるが、このターンは2度下から始まる。 |
51 | ぎゃくこうカノン (逆行カノン) |
英: crab canon 独: Krebkanon |
応答は主題を逆から進行する。 →カノン |
52 | きゃくぼう(脚棒) | 英: tail pin 仏: piquet |
チェロやコントラバスを支える木製または金属の棒。 |
53 | ギャザリング・ノート | 英: gathering note | 1.昔のオルガン奏者が会衆に讃歌あるいはヴァースの最初を合図する時の為の、髙声部(時にはc)の音符。 2.賛美歌の各行の最初の、後続の音符よりも時価の高い音符。 |
54 | キャッチ | 英: catch | 現代でも愛好されている古いイギリスの曲種。歌手は曲の出だしを上手にとらえる必要がある。 |
55 | キャット | 米: cat | ジャズ用語。ジャズ・ミュージシャンを指す。 |
56 | キャナリー | 米: canary | ジャズ用語。カナリアから転じて女性ジャズ歌手のこと。 |
57 | キャビネット・ピアノ | 英: cabinet piano | 今日では使用されなくなった背の高いピアノ |
58 | キャラクタリスティック・ピース | 英: characteristic piece 独: charakterstuck |
標題的な特徴を持った曲を漠然とこう呼ぶ。 |
59 | ギャラント・スタイル | 英: gallant style | 18世紀のロココ趣味が生んだ華麗優美な音楽様式.。バロック音楽の重量感のある表現様式に代わって、余韻と暗示を重視するサロン的な音楽の様式。 |
60 | きやりうた | 日: 木遣歌 | 民謡の一種。本来は建築用の木材を山から切り出して大勢で運ぶ時に歌われる歌。建築と関連して祝い歌、儀式歌として歌われることも多い。また芸術化して富本などの三味線歌にもなっている。 |
61 | キャロル | 英: carol | 喜びの歌。賛美の性格を持つ宗教的な季節の歌。 (クリスマスの頃に歌われるこの主の歌を「クリスマス・キャロル」と呼ぶことが一般化されている) |
62 | きゅう | 日: 宮 | 雅楽に用いられる5声で出来ている音階の第1番目の音。 →かく |
63 | きゆうきょく(嬉遊曲) | 伊:divertimento 仏: divertissement |
自由な器楽組曲の一種。組曲間には近親生は求められていない。独奏曲に書かれているのが多い。 詳しくは こちら |
64 | きゅうげんがっき (弓弦楽器) |
英: bowed instrument 独: Bogeninstrument 仏: instrumento a archet 伊: instrumento a arco |
弓によって鳴らす弦楽器の総称で、用弓楽器、撥弦楽器ともいう。現在使用されているのはヴァイオリン族の4種だけに限られている。 |
65 | きゅうしふ(休止符) | 英: rest 独: Pause 仏: pause 伊: pausa |
休符ともいう。音楽で音の無い場所を示す記号。休符は音符と同じ名前がある。休符には音高は無いので大抵は五線譜の一定の場所に書かれるが、多声音楽の譜表では旋律の流れによって書かれる場所は異なる。 |
66 | きゅうそうがっき | 日: 弓奏楽器 | 用弓楽器。弓弦楽器。 |
67 | きゅうていおんがく(宮廷音楽) | 独: hofmusik | 古代ローマ以来、宮廷内部で、宮廷の庇護を受けて発展した音楽。人間的で親しみやすい音楽であったため、宮廷の衰退と共に次第に庶民階級へ移行した。 |
68 | きゅうふ(休符) | 英: rest 独: Pause 仏: paose 伊: pausa |
休止符ともいう。音楽で音の無い場所を示す記号。休符は音符と同じ名前がある。休符には音高は無いので大抵は五線譜の一定の場所に書かれるが、多声音楽の譜表では旋律の流れによって書かれる場所は異なる。 |
69 | ぎょ |
中国: 敔
|
中国および朝鮮の雅楽器。木製。虎が伏した形にかたどり、背柱上に27個の櫛歯がある。鳴らす時は、台に乗せ竹のささらで櫛歯をこすって音を出す。演奏を止める合図とする。中国のものは小型で全長約60㎝、朝鮮のものは大きく全長約1m。 |
70 | きょうかいおんがく (教会音楽) |
英: church music 独: Kirchenmusik |
キリスト教会の典礼音楽、代表はグレゴリオ聖歌。 |
71 | きょうかいカンタータ (教会カンタータ) |
英: church cantata 独: kirchenkantate |
カンタータはバロック時代に以前のモテトに代わるものとして発生したものだが、後に世俗カンタータが生まれたので、それと区別して呼ぶ。 |
72 | きょうかいきょうそうきょく (教会協奏曲) |
伊: concerto da chiesa | コンツェルト・ダ・キエザ。協奏曲という名称の最も古い使用で(16世紀)、楽器・特にオルガン伴奏の宗教的声楽曲。 |
73 | きょうかいせんぽう (教会旋法) |
英: church modes 独: kirchenmodus 仏: mode ecclesiastique 伊: mode ecclesiastico |
中世期にローマで発達した教会音楽の旋法。全部で12種類ある。ドリア、ヒポドリア、フリギア、ヒポフリギア、リディア、ヒポリディア、ミクソリディア、ヒポミクソリディア、エオリア、ヒポエオリア、イオニア、ヒポイオニア。 |
74 | きょうかいソナタ (教会ソナタ) |
伊: sonata da chiesa |
ソナタ・ダ・キエザ=三声部ソナタ=ソナタの発展の歴史上に表れた一つの形態。 |
75 | きょうき | 日: 強起 | 強拍、つまり第1拍目から始まる曲。 |
76 | きょうげん | 日: 狂言 | 猿楽本来の笑いを主とする演技は狂言と呼ばれた。 |
77 | きょうげんこうた | 日: 狂言小歌 | 室町時代には狂言の中で謡われる狂言小歌というのがあり、当時流行の歌謡だった。 |
78 | きょうしきょく | 英: rhapsody | ラプソディー=叙事的、民族的な要素の強い自由で幻想的な曲。 |
79 | きょうじゃくにかんするおんがくようご | 日: 強弱に関する音楽用語 独: dynamik |
強さ弱さを表す記号や用語 詳しくは こちら |
80 | きょうせい(胸声) | 英: chest voice 独: Bruststimme 伊: voce di petto |
人の声の三つの声区のうち一番低い声域 |
81 | きょうせいぶ | 日: 強声部 | アクセント。 |
82 | きょうそうきょく(協奏曲) | 伊: concerto | 器楽独奏を伴う管弦楽が一般的である。 詳しくは こちら |
83 | きょうそうこうきょうきょく (協奏交響曲) |
仏: symphonie concertante | 交響曲と昔の合奏協奏曲を総合したようなもので、様式と構成は交響曲と同じであるが、数個の独奏楽器を持っている。 |
84 | きょうはく(強拍) | 英: down beat 独; Niederschlag |
小節または拍子の強部。 |
85 | きょうめい(共鳴) | 英: resonance 独: Resonanz 仏: resonance |
一つの発音体が出している振動体を他の発音体が吸収して共に唸り出す現象。 |
86 | きょうめいげん(共鳴弦) | 英: sympathetic string 仏: corde sympathique 伊: cordo sympatico |
音の共鳴振動を組織的に利用した弦。人為的な衝動を直接受けずに他の弦の振動に共鳴して音を発する。ただ、一定の音に対してしか反応しない。 |
87 | きょうめいせつ(共鳴説) | 英: resonance theory 独: Resonanztheorie 仏: theorie resonantielle |
こちら |
88 | きょうめいばん(共鳴板) | 英: sound-board 独: Resonanzboden 仏: table d’harmonie table d’instrument |
共鳴箱の一種で、弦楽器類の胴を意味し、弦の振動に共鳴してその音を均等に強め、かつ弦の出す音の倍音に共鳴して楽音を豊かにするように工夫されている。 |
89 | きょうわ(協和) | 英: consonance 独: Konsonanz 仏: consonance |
二声体以上の和音がよく調和すること |
90 | きょうわおんてい(協和音程) | 英: consonant interval 仏: consonante intervalle |
各種の音程のうち、2音が良く調和する音程。完全協和音程と不完全協和音程がある。 |
91 | きょくせつ | 日: 曲節 | 曲調 下欄参照 ↓ |
92 | きょくちょう | 日: 曲調 | 日本の声楽曲(日本歌曲など)において「歌詞と旋律の関係」を意味する用語。旋律の音型やリズム・強弱・緩急を統括した、旋律そのものに対して用いる言葉である「歌詞に曲調が合っている」などと使う。 |
93 | きよもと | 日: 清元 | 清元節または清元家系の略。 |
94 | きよもとぶし | 日: 清元節 | 浄瑠璃節の一派。延寿大夫を祖とし、文化(1804~1818年)頃に始まる。曲風は大衆的。 |
95 | キラー・ディラー | 米: killer diller | ジャズ用語。1939年当時斬新な編曲を行ったグレン・ミラー楽団の編曲に対して言われた賛辞。 |
96 | キリアーレ | 羅: kyriale | グラドゥアーレ(ミサの昇階誦)のうちミサの通常文(オルディナーリウム)の最初の聖歌だけを集めた本。キリエの歌をもって始まる。 |
97 | キリエ・エレイソン | ギリシャ: kyrie eleison | 正確にはキェリエと発音。「主よあわれみ給え」の意。ミサの通常文(キリアーレ)の最初の歌。キリエ・エレイソン、クリステ・エレイソン、キリエ・エレイソンを各々3回ずつ繰り返し唱える。 |
98 | きりしたんおんがく | 日: 切支丹音楽 | 安土桃山時代に日本のキリシタンが行った音楽。イスパニアやポルトガルの宣教師が伝えたもの。ミサを歌い、オルガン、ハープ、フルート、ヴァイオリンやチェロなどの弦楽器などが用いられた。 |
99 | ギリシャおんがく(~音楽) | 英: Greek music 独: griechische Musik 仏: musique grecque 伊: musica greca |
こちら |
100 | ギロ | 英: guiro | 乾燥したヒョウタンの外側をギザギザに切り込みを入れ、その部分をこすって音を出す楽器の一種。ラテン系音楽に使用する。 |
101 | きんかんがくたい(金管楽隊) | 英: brass band | 金管楽器を主体とした合奏体で、あまり多くない人数で組織されている。一つのバンドを構成する楽器は、簡単にあげることができない。コルネット族とサクソルン族の楽器主体として、トロンボーンと打楽器が加わる。時にはサクソフォーン(木管楽器)を加えることもある。 |
102 | きんかんがっき (金管楽器) |
英: brass instrument 独: Blechinstrumente |
略して金管(ブラス)ともいう。ラッパの類。吹管、管、朝顔の3部分からなり、朝顔と管は一般に真鍮かニッケルで出来ている。 |
103 | きんしんちょう | 日: 近親調 | 主調とその平行調(短3度の関係)、同名(主)調(同じ音を主音に持つ長調と短調)、属調(主調の完全5度上の同種の調)、下属調(主調の完全5度下の同種の調) |
104 | きんそく(禁則) | 独: verbotene Fortschreitungen | 和声学や対位法において禁止されている音の進行。 |
105 | きんだいおんがく(近代音楽) | 英: modern music 独: moderne Musik |
三様に用いられる。 1.ルネッサンス以降の音楽の総称として、比較音楽学、中世音楽史の立場から用いられる場合。 2.ロマン派以降今日までの音楽の総称として用いられる場合。 3.最も限定された用法としては、ロマン派以降第一世界大戦まで。 |
106 | きんだいくみきょく | 日: 近代組曲 | 近代組曲は自由で厳格な決まりはなく、多くが標題音楽として作られている。 |
107 | きんだいわせい(近代和声) | 英: modern harmony | 後期ロマン派の頃から従来の調性感や和声感を打ち破る音楽が現れ、それまでの和声の解釈とは異なる楽曲が数多く創作された。それらの楽曲の和声を古典派の和声と区別するための言葉。 |
108 | きんだいわせいがく (近代和声学) |
英: modern harmony 独: moderne Harmonik 仏: harmonie moderne 伊: armonia moderna |
主として19世紀以降の諸作品における和声現象を研究する和声学。 |
109 | きんとちょう | 日: 均と調 | 中世時代に中国で用いた楽器の調子の名称。音階の階名を宮、商、角、徴、羽(五声)とし、その楽曲の終止音がそれぞれ宮、商、角、徴、羽の時は、宮調、商調、角調、徴調、羽調と呼び、その各々の宮音が12律中の何の音に当たるかを、その音の均と呼ぶ。 |
110 | きんぱくそう (緊迫奏) | 伊: stretta、 ristretto 仏: strette |
フーガで、応答が主題の完結を待たずに現れ、それに沿って緊張感を高める手法。フーガのクライマックスで多く用いられるため、その部分をストレッタと呼ぶこともあるが、同一フーガでストレッタを用いるのは1カ所とは限らない。主題の入りと応答の入りとの時間的間隔が小さくなる程緊張感が高いため、2個以上のストレッタを用いる場合、クライマックス部分により緊密なものを用いる。 |
きの項目 計 110語 |
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