五十音でひく音楽用語辞典 あ
ご使用の前に必ずお読み下さい ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。 ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された 著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま たは参考書でお調べ下さるようお願いします。 (お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています) |
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di-dop | dor-dy | e-em | en-ex | f-fi | fl-fz | g-gh | gi-gy | h-he | hi-hy | i | j-k | l-le | lh-ly |
s-schm | schn-ser | ses-soi | sol-ste | sti-stra | sto-sy | t-to | tr-ty | u | v-vi | vl-vo | wxyz |
ma-md | me-min | mir-mo | mp-my | n | o-op | or-ow | p-ped | peg-pi | pk-pra | pre-py | q | r-re | rf-ry |
五十音トップ | あ | い | う | え | お | か | き | く | け | こ | さ | し | す | せ | そ | た | ち | つ | て | と | な〜 に |
ぬ〜 の |
は | ひ | ふ | へ〜 ほ |
ま〜 み |
む〜 も |
や〜 よ |
ら〜 り |
る〜 ろ |
わ | アルファベットトップ |
あ | 用語 | 国語名 | 意味 |
1 | アイアン・パス | 英: iambus、 iamb | 詩の韻の名で、はじめの韻にアクセントが無く、後の韻が長くてアクセントのあるもの。音楽にこれが転用された。音楽で言えば弱起の形となる。 |
2 | アイスランドおんがく | 英: Icelandic music 独: islandische Musik 仏: musique islandaise |
アイスランドには豊かな民族音楽があり、それには世界最古と考えられるものもある。しかし、国際的な芸術音楽というものは殆ど出ていない。 |
3 | アインザッツ | 独: Einsatz | 管弦楽や合唱で或声部またはソロ奏者が比較的長い時間休止の後再び始めることをアインザッツという。そのために指揮者が合図することをアインザッツ・ケーベンという。 |
4 | アインシュティンミッヒ | 英: unisonant 独: einstimmig 仏: unissonant 伊: all’unisono |
単声体の…。全声の同度によるところの… |
5 | ア・ヴィスタ | 伊: a vista | 視唱(奏)せよ |
6 | アヴェ・ヴェルム・コルプス | 羅: Ave verum Corpus | ローマ・カトリック教会の聖体讃歌。「めでたし、めでたし、童貞マリアより生まれしまことの御体よ」で始まる。モーツアルト始め作曲が多い。 |
7 | アヴェック | 伊: avec | 一緒に |
8 | アヴェ・マリア | 羅: Ave Maria | ローマ・カトリック教会の祈り。「天使祝詞」と呼ばれる。古来楽曲が多い。 |
9 | アヴェ・レジーナ・チェロールム | 羅: Ave Regina Coelorum | 聖母マリアのアンティフォナ(交誦)の一つ。聖母の御潔めの祝日(2月2日)から復活祭直前の聖土曜日まで最後のオフィチウム(正確にはオフィチウム・デヴィヌム。ローマ・カトリック教会の聖務日課)で歌われる。 |
10 | アウシュ・プラーヘ | 独: Aussprache | 発音。歌曲に用いられる発音は話言葉の発音とは異なる。 |
11 | アウスドルック | 独: Ausdruck | 表現。表情。 |
12 | アウスフュルガイガー | 独: Ausfullgeiger | リビエーノ(満たすという意)の部分のヴァイオリン奏者。 |
13 | アウレスク | 西: aurresku | 古い儀式の踊り。今日でも北スペインのバスク地方で行われている。激しいステップで、変化に富む。 |
14 | アウロス | ギリシャ: aulos | 古代ギリシャの有簧管楽器。のちのティピカ、カラムス、オーボー、クラリネットなどはこれの流れを汲むもの。 |
15 | アカデミー | 英: academy 独: Akademie 仏: academie 伊: accademia |
古代アテネでプラトンが学生を集めて講義した場所を指したが、ルネッサンス以降のアカデミーはフィレンツェのメディチ家が創設した「プラトンのアカデミー」に始まり、後に諸芸術や学問を教える組織として発達し、多くは音楽部門を設けた。 詳しくは こちら |
16 | ア・カペラ | 伊: A capella | または alla capella(アラ・カぺラ)ともいう。 「寺院風に」 「聖堂風に」という意味から転じて、音楽では、器楽伴奏を伴わない無伴奏の合唱曲をいう |
17 | ア・カプリッチョ | 伊: a capriccio | 奏者の自由に。アドリビトゥムに同じ。 |
18 | アクション | 英・仏: action | オルガン、ハープシコード、ハープ、ピアノ等の発音機械装置。 |
19 | アクション | 英: action | ポピュラー音楽においてはギター用語。弦の長さ、太さ、張り、フレットの高さ、太さなどが指に与える感触のことだが、一般的には弦高を指す場合が多い。アクションが低いと運指が楽だが、チョーキングがしにくい等といろいろ問題もあり、奏法に合わせた調整が必要である。 |
20 | アクション・ソング | 英: action song | 体操或いはリズム遊びに用いる歌。或場合には劇に用いる歌ともいう。 |
21 | アクセント | 英・仏: accent 伊: accento |
強勢、音勢。小節では第1拍が強くその他の拍に弱勢が来る。その強勢部をアクセントという。また、臨時に弱勢部を強く演奏する時は>やfz等の記号によって強勢を示す。 |
22 | アクセント・ペダル | 伊: accento pedal | ピアノ奏法の一種。アクセントを強調するためにダンパーペダル(右ペダル)を同時に踏むこと。 |
23 | アクト・テューン | 英: act tune | 劇のカーテンが下りている幕間に演奏される音楽。17・18世紀の言葉。カーテン・テューン(curtain tune)またはカーテン・ミュージック(curtain music)ともいう。 |
24 | アクレッシェンド | 伊: accrescendo | 次第に強く。声を強める。 |
25 | アグレマン | 仏: agrements | ハープシコードやスピネットの楽器における飾りの音。17世紀のフランス音楽で用いられたのが最初。 |
26 | アクワレル | 仏: aquarelle | 水彩画の意だが、音楽に用いられる時は、繊細なきめの細かい小曲を指す。 |
27 | あげゆみ(上げ弓) | 英: up-bow 独: Heraufstrich 仏: pousse |
運弓法の一つで下げ弓に対する。表現は平静。 |
28 | あごあて(顎当て) | 英: chinrest 仏: mentonniere |
ヴァイオリンやビオラの付属品。顎の当たる胴の左端に取り付けて楽器の指示を確かにする。黒檀、楓、エボナイト製で表面は顎の形にくぼんでいる。 |
29 | アゴーギク | 独: Agogik | 速度法。速度変化による表情を意味する。 詳しくは こちら |
30 | アゴゴ | 英: agogo | アゴゴ・ベルともいう。サンバに不可欠の金属打楽器。音の高さの違うカウ・ベルを2つ連結したような形。桴(バチ)で叩くだけではなく、左手で2つのベルを打ち合わせることもある。 |
31 | アコースティック | 英: accoustic | 主に音響上の意味で使われる。電気楽器をエレクトリックと呼ぶのに対して生楽器のことを指す。 |
32 | アコースティック・ギター | 英: accoustic guitar | 生ギター。クラシック・ギター、フォーク・ギター、ピック・ギターなど、ギターの本体にピックアップの付いていないギター。 |
33 | アコーディオン(アコーデオン) | 英: accordeon | 手風琴ともいう。 詳しくは こちら |
34 | アコンパニャート | 伊: accompagnato | 完全に記譜された伴奏による叙唱。これに対し、チェンバロ、ピアノなどの和音で簡単に行われる叙唱をレチタティ−ヴォ・セッコという。 |
35 | あさがお(朝顔) | 英: bell 仏: pavillon |
管楽器で吹口部の反対側に開いている部分。普通は漏斗状で、管内の気柱が外に出る際に音の調節をする。音色を左右しないが正確な音程を得る上に必要である。 |
36 | アジアタメンテ | 伊: agiatamente | らくらくと。愉快に。 |
37 | アジアート | 伊: agiato | 愉快な。安楽な。 |
38 | アジンコート・ソング | 英: agincourt song | 15世紀頃の有名な勝利を歌った歌 |
39 | アス・イズ | 英: as is | 記譜通りに演奏することを指す表示。フィルインやアドリブの途中、またはオクターヴ記号などの解消を指示する場合に用いる。 |
40 | アッサイ | 伊: assai | 非常に。 極めて。 |
41 | アジャスター | 英: adjuster | 弦楽器の緒止板に付いている音程の微調整用の金具。 |
42 | アジャスタブル・ネック | 英: adjustable neck | ギ ターなどで反りやねじれなどを調整出来る機能を持っているネックのこと。ネックの中にトラスロッドと呼ばれる補強剤が入っていてそれを閉めたり縮めたりすることで、ネックの修正をする。 |
43 | アジャスト・カバー | 英: adjust cover | ギターなどのネックのヘッドの部分に出ているロッドを覆っている蓋のこと。 |
44 | アジャスト・ロッド | 英: adjust rod | ギターなどのネック自体を補強したり、反りやゆがみを調整するために埋め込まれた芯棒。ロッド、トラスロッドとも呼ばれる。 |
45 | アジェーボレ | 伊: agevole | 軽快に。生き生きと。 |
46 | アジェン | 韓国: 牙箏 | ajaeng。 韓国の箏。7弦で、レンギョーの棒でこすって音を出す。箏の仲間でありながら撥弦であるという珍しい存在。最近では弓も使用する。 |
47 | アジタート | 伊: agitato | はげしく。 激して。 |
48 | アジリータ | 伊: agilita | 軽快な |
49 | アジールメンテ | 伊: agilmente | 軽快な。活発な。 |
50 | あずまあそび | 日: 東遊び | 雅楽の一つ。 詳しくは こちら |
51 | 与えられたせんりつ | 英: given melody 独: gegebene Oberstimme 仏: chant donnee |
和声学のソプラノ課題。フランスではC.D.と略すことがある。 |
52 | 与えられたバス | 英: given bass 独: Gegebene Bass-Stimme 仏: Basse Donnee |
和声学のバス課題。 |
53 | アダージェット | 伊: adagietto | アダージョよりやや速く、アダージョの縮小形。 |
54 | アダージッシモ | 伊: adagissimo | 最も緩やかに、アダージョの最上級。 |
55 | アダージョ | 伊: adagio | ゆるやかに(静かに遅く) |
56 | アタッカ | 伊: attacca | 特に速度を変える時、または一つの楽章の終りに他の楽章がすぐに続く時に指定される語である。従って、その間に非常に短い休符だけが許される。 |
57 | アタック | 英: attack | 一つの音、または楽句を敏活に決然と始めることをいう。きっかけ。 |
58 | アタッコ | 伊: attacco | 短い動機で、主としてモテトやフーガの挿入部(エピソード)として用いられるが、フーガの9主題として用いられることもあり、バッハの平均率27番のフーガの主題はアタッコを用いた例として有名。 |
59 | アーチド・トップ・ギター | 英: arched top guitar | ボディの中央が丸みを帯びて、盛り上がっているギター。ギブソンのレス・ポール・モデルやES.175等が有名。 |
60 | アツィオーネ・サクラ | 伊: azione sacra | 「神聖劇」の意。初期のオラトリオはこの名で呼ばれたものがあった。 |
61 | アッコール | 仏: accord | 和音=2個以上の音が同時に響くときその音の集積を和音という。音の重なる数によって3度和音、4度和音などのようにさまざまに分類される。3つ重なった三和音が和音の基礎となる。4つ重なった四和音も重要。長三和音、短三和音を協和音、それ以外の和音を不協和音とよぶ |
62 | アッコルダトゥーラ | 伊: accordatura | 正しい調律の技術。特に17世紀頃、いろいろの調律系統のあったリュートに関して言われる。 |
63 | アッサイ | 伊: assai | 非常に。きわめて。 |
64 | アッジュスタメンテ | 伊: aggiustamente | 正確な拍子で |
65 | アッセ | 仏: assez | かなり。十分に。 |
66 | アッチアカート | 伊: acciaccato | 強く。率直に。 |
67 | アッチアカトゥーラ | 伊: acciaccatura | 短前打音。前打音。 |
68 | アッチェレランド | 伊: accelerando | 次第に早く同時に次第に強く |
69 | アッチェンタート | 伊: accentato | 強く抑揚をつけて |
70 | アッチェントゥス | 羅: accentus | 典礼音楽においてコンチェントゥス(グレゴリオ聖歌において旋律的な歌の総称)に対して詩篇誦のような音節的朗誦の形式の総称。スコラ(聖歌隊)によるものでなしに司祭の歌うものを指す場合もある。 |
71 | アッドロラート | 伊: addolorato | 悲哀に満ちて |
72 | アパッショナート | 伊: appasionato | 激情的 |
73 | アッバッサメント | 伊: abbassamento | (両手を)交差して |
74 | アッパー・モルデント | 英: upper mordent | 上方回音。一種の装飾音。プラルトゥリラー。 |
75 | アッファービレ | 伊: affabile | 優雅に。美しく。 |
76 | アップライト・ピアノ | 英: upright piano | 平型のグランドピアノに対する堅型ピアノ。場所を取らないので家庭用として愛用されている。 |
77 | アッフリット | 伊: afflitto | 悩まされて。鬱々として。意気消沈して。 |
78 | アッポジアトゥーラ | 伊: appoggiatura | 前打音 |
79 | アディアフォノン | ギリシャ: adiaphonon | 一種のダルシトーン(音板の代わりに音叉を使用する)。1882年にライプチヒの人が特許を得た。 |
80 | アーティキュレーション | 英: articulation 独: Artikulation 仏: articulation |
明瞭に音を出して |
81 | アディラート | 伊: adirato | 怒って。いらいらして。興奮して。 |
82 | アーテムパウゼ | 独: Atempause | 器楽演奏で、次の強拍をより効果的にするため、弱拍でほんの少し休むこと |
83 | ア・テンポ | 伊: a tempo | もとの速さで。 正確な速さで。 |
84 | ア・テンポ・プリモ | 伊: a tempo primo | 最初の速さで。 tempo 1 とも書く。 |
85 | アトーナリズム | 英: atonalism | 無調主義のこと。シェーンベルクによって提唱され12音技法へと発展した。 |
86 | アド・リブ | 羅: ad lib. | ad libitum の略。↓ |
87 | アド・リビトゥム | 羅: ad libitum | 随意に(演奏者の自由な演奏に任される部分) |
88 | アニー・オークレイ | 米: Annie Oakley | ジャズメンの用語。無料入場のこと。アニー・オークレイという女性は美貌で何処でも無料で入場出来たところから来た言葉。“ただふだ” |
89 | アニマート | 伊: animato | 元気に。活気をもって。 |
90 | アニマンド | 伊: animando | 同上 |
91 | アニュス・デイ | 羅: agnus Dei | 「神の子羊」の意。ミサ曲の最後の章。 |
92 | アネモコルド | 仏: anemocorde | 空気による弦楽器の意。1789年、フランスのピアノ制作者によって発明された。ピアノの弦を送風装置で鳴らしながら、エオリアン・ハープ(特殊な楽器。さまざまな太さの腸弦をユニゾンにして枠に張り、洞窟や岸壁のような風の当たる場所においてひとりでに鳴らせる)の効果を狙っている。 |
93 | アパッサーレ | 伊: abbassare | 下げるという意。弦楽器で通常の音域より低いを得るためわざと低く調弦すること。 |
94 | アパッショナート | 伊: appasionato | 熱情をこめて |
95 | ア・バラータ | 伊: a ballata | 舞曲風に |
96 | アバンドーネ | 伊: abbandone | 自由に。拘束されず。 |
97 | ア・ピアチェレ | 伊: a piacere | 自由に |
98 | アフェット | 伊: affetto | 優しく。深い感情をもって優雅に。 |
99 | アフェットゥオーソ | 伊: affettuoso | 優しい感情をもって。(アフェットと同じ) |
100 | アブゲザング | 独: Abgesang | 中世ドイツのマイスタージンガーの詩の末句 |
101 | アブストラクテ・ムジーク | 独: abstrakte Musik | 抽象音楽。「センスの欠けた音楽」、「無味乾燥な音楽」、「固苦しい音楽」の意味にも用いられる。 |
102 | アブストラクト・ミュージック | 英: abstract music | 抽象音楽 |
103 | アフター・ノート | 英: after note | 後打音=主要音の後ろに付く装飾音、アクセントは主要音に付く |
104 | アフター・フレーズ | 英: after_phrase | 後楽節=8小節の大楽節は4小節の小楽節と4小節の小楽節でできているが、その後ろの4小節(前の4章節を、前楽節という) |
105 | アプテーカー・オブ・ザ・ソームズ | 英: uptaker of the psalms | スコットランドの長老(プレスビテリアン)教会におけるプリセンター(4世紀頃には第一歌手を意味した。そして、カシードラル、修道院或いは協会での歌唱の責任的な地位をとっていた。イギリスではいろいろな変遷があり、オルガン奏者がこの地位につくことが多かった) |
106 | アプル | 英: apple | ジャズ用語。アメリカのジャズの世界ではニューヨーク市のことを呼ぶ。 |
107 | アブルツェーゼ | 伊: abruzzese | ローマ東方のアブルツィ地方のスタイルの歌或いは踊り |
108 | アフレッタンド | 伊: affrettando | せきたてて |
109 | アフロ・キューバン | 英: Afro−Cuban | キューバ・アフリカ音楽。キューバやラテン諸国のポピュラー・ミュージックを指す。 |
110 | アフロ・キューバン・ジャズ | 英: Afro−Cuban jazz | キューバ音楽とジャズを融合させたもの。 詳しくはこちら |
111 | アペルト | 伊: aperto | 開く。明瞭に。ピアノの右ペダルを踏んで各弦を解放する。パイプオルガンの開口管。 |
112 | あほだらきょう | 日: 阿保陀羅経 | 説教祭文(せっきょうさいもん)。江戸時代初期に大衆の間に流行した通俗歌曲の一つ。説教と祭文が結びついて発達したもの。元禄の頃から三味線を加えて歌祭文といった。幕末には乞食芸となり木魚を叩きながら風刺句を称した。これを「阿保蛇羅経」と言った。 |
113 | ア・ボッカ・キューザ | 伊: a bocca chiusa | ハミング=口を閉じて歌うことをいう。唇を閉じて口の中を広く保ち響くようにして歌う。合唱曲中で指定された部分(伴奏部)をこれで歌うものがある。 |
114 | アポトメー | ギリシャ: apotome | ピタゴラスの音階の全音と半音の差をいう。これはまたクロマティック半音ともいう。 |
115 | アポロンてき(〜的) | 独: appollinisch | ニーチェ(哲学的詩人)は、ギリシャ神話に出てくる柔和な光明の神アポロンの精神的明澄にアポロン的、荒々しい酒の神ディオニュソスの感性的熱狂にディオニュソス的の名を与えた。 |
116 | アポヤンド | 西: apoyando | ギター演奏用語で、弦をはじいた右指を次の弦に停止させる奏法のこと。太い音を出すのに適している。 |
117 | アマービレ | 伊: amabile | 愛らしく。優しく。 |
118 | アメリカおんがく(〜音楽) | 英: American music 独: amerikanische Musik 仏: musique americaine 伊: musica americana |
こちら |
119 | アメリカしきうんし(〜式運指) | 英: American fingering | アメリカ式指使いともいう古いイギリス式には、親指を5としたり、左手の指に逆の数字を付けたものも見いだされるが、最近はすたれた。 |
120 | アメリカしきおんがくようご(〜式音楽用語) | 英: American terminology of music | 英米の間では同じ言葉で意味が違う。 |
121 | アメリカン・オーガン | 英: American organ 独: amerikanische Orgel 仏: orgue americain |
リード・オルガン族の楽器。アメリカではキャビネット・オーガンと称している。ハーモニュームの一種であるが、弁で圧縮タンクを作る代わりに、真空タンクを作って空気の吸い込みにより笛を鳴らす。ペダルによる強弱抑揚の装置(エクスプレッション・ストップ)はない。 |
122 | アーム | 英: arm | ギターでトレモロ・ユニットを動かすための棒部分。トレモロ・アーム、バー、ワーミー・バーとも呼ばれる。 |
123 | アーメン | ヘブライ語: amen | ヘブライ語で「そうありますように」の意。キリスト教徒が祈りの終わり等に唱える言葉。 |
124 | アーメンしゅうし | 英: amen cadence | アーメン終止。変格終止の別名。賛美歌の最後のアーメンの部分に用いられることからこの名前がある。 |
125 | アモーレ | 伊: amore | 愛 |
126 | アモレーヴォレ | 伊: amorevole | 愛らしく。やさしく。 |
127 | アモローソ | 伊: amoroso | 同上 |
128 | アラゴネサ | 西: aragonesa | スペイン北東部のアラゴン地方から出たスペインのダンス |
129 | ア・ラ・コルデ | 仏: a la corde | 弓を弦から離さないで |
130 | アラ・シチリアーナ | 伊: alla siciliana | シシリア風に |
131 | アラ・スコッツェーゼ | 伊: alla scozzese | スコットランド風に |
132 | アラーダ | 西: arada | 耕作と結びつく一種の民謡 |
133 | アラ・ツォッパ | 伊: alla zoppa | 言葉の意味はよろめくようにという意味だが切分音(シンコペーション)で演奏せよ、ということ |
134 | アラ・テデスカ | 伊: alla tedesca | ドイツ風に |
135 | アラトゥルカ | 伊: alla turca | トルコ風に |
136 | アラビアおんがく(〜音楽) | 英: Arabian music 独: arabische Musik 仏: musique arabe |
こちら |
137 | アラ・フランチェーゼ | 伊: alla francese | フランス風に |
138 | アラ・ブレーヴェ | 伊: alla breve | 2拍子で、という意。もとは2分の4拍子のことを言ったものだが現在では2分の2拍子のことである。 (2分の2拍子=2分音符を1拍と数えて1小節に2拍分入る拍子) |
139 | アラベスク | 仏: arabesque | 1.アラビア風にという意味。要するにアラビア模様(唐草模様)のような感じの装飾の多い楽曲をいう。 2.バレーのステップの一つ。 |
140 | アラ・ポラッカ | 伊: alla polacca | ポルカ風に |
141 | アラ・マルチア | 伊: alla marcia | 行進曲風に |
142 | アララ | 西: alala | スペインの民謡で、四行の詩で出来ていて、旋律は歌手によって自由に装飾される。 |
143 | アラルガンド | 伊: allargando | 次第に遅く幅広く(rit.+cresc.) |
144 | アラ・ルッセ | 伊: alla russe | ロシア風に |
145 | アリア | 英・伊・仏: air 独: Arie |
楽曲の中で抒情的に現れる主題がアリアだが、普通にアリアという場合はオペラ、オラトリオ、カンタータの中で独唱、または二重唱で歌われる楽曲を差す。 |
146 | アリア・ディミタツィオーネ | 伊: aria d’imitazione | 鳥の囀りや狩りのホルン等を模倣したアリア。 |
147 | アリエッタ | 伊: arietta | 小さいアリア、普通中間部を欠く。 |
148 | アリオーソ | 伊: arioso | 1.レチタティーヴォ(叙唱)の終わりに現れる旋律的部分。 2.自由な叙唱と詠唱の中間の曲。 3.オペラやカンタータの等の短い詠唱。 4.楽曲の場合はカンタ−ビレ(歌うように)に同じ。 |
149 | アリクヴォート・フリューゲル | 独: Aliquotflugel 英: aliquot scaling |
ドイツの有名な制作家プリュートナーが発明したピアノ。アリクヴォートとは整除数の意で、倍音を発するために区分された弦の位置を指す。高音部の基本弦の奥ターう゛上に共鳴弦が張られていて、豊かな音量と音色を発する。 |
150 | アリクォート・スケーリング | 英: aliquot scaling | 同上 |
151 | アリゲーター | 米: alligator | ワニのことだがジャズファンを指す。 |
152 | アリソンズ・ソルター | 英: Allison’s psalter | マドリガル作曲家のリチャード・アリソンが1599年に出した楽器の伴奏を持つ四声部に和声付けられた詩篇聖歌集。 |
153 | アル・アイレ | 西: al aire | ギター演奏用語で、弓を弾いた右指を次の弦に停止させず空中に浮かす奏法。 |
154 | アルス・アンティクワ | 羅: ars antiqua | 「古芸術」の意で、13世紀の音楽を意味する。14世紀のアルス・ノヴァの楽人達が、前代の音楽を自己の時代のそれと区別してやや侮辱的に呼んだもの。 |
155 | アルス・ノヴァ | 羅: ars nova | 「新芸術」の意。1300年にフランス、イタリアに現れた音楽を、前代の古拙な唐草模様的な音楽(アルス・アンティクワ)に対立させてこう呼んだ。 |
156 | アル・セーニョ | 伊: al segno | 記号まで奏せよ(ダル・セーニョと同じ) |
157 | アルティコラート | 伊: articolato | 各音を明瞭に出して。各音をはっきりと。 |
158 | アルティスト | 英: artist 仏: altiste |
1.芸術家 2.第一舞踏手と第二舞踏手を尊敬して呼ぶ呼び名。 |
159 | アールティッヒ | 独: artig | 上品に。綺麗に。 |
160 | アルディート | 伊: ardito | 大胆に。表情を激烈に。 |
161 | アルテルナティーヴォ | 伊: alternativo 独: abwechselnd 仏: alternativement |
2部形式の舞踏曲の第一部と第二部を随意の回数だけ交互に演奏すること。また、その場合には第二部の冒頭にアルテルタティーヴォと書かれる。 |
162 | アルデンテ | 伊: ardente | 激して。熱情をもって。 |
163 | アルト | 独: Alt 仏: haute−contre 伊: contr’alto contratenore |
女性の低い声の音域 |
164 | アルトきごう(〜記号) | 英: alto clef | ハ音記号(中音部記号)のうち第3線にかかれたもので、第3線が一点ハ(ピアノでいうと中央ド)となりアルトの声域を書くのに適しているから、この名前がついた。 |
165 | アルトふひょう(〜譜表) | 英: alto staff | 五線にアルト記号を書き込んだもので、五線の第3線がドになる ドの位置は第3線。現在はヴィオラに多く使われている。 |
166 | アルト・クラリネット | 英: alto clarinet | 普通のクラリネットより低い楽器。長い管を備えるからサクソフォーンのような形をしている。吹奏楽以外には使用されないが、クラリネットの中では一番柔らかな音を出す。 |
167 | アルト・トロンボーン | 英: alto trombone | 金管楽器、小型のトロンボーン。19世紀に亡び、現在は古典音楽の演奏に必要な場合だけに使用される。 |
168 | アルト・フルート | 英: alto flute | 普通のフルートより4度低いトの移調楽器。バスフルートとも呼ばれるが、アルト・フルートと呼ぶ方が正しい。 |
169 | アルバム・リーフ | 英: album-leaf | 帳面の1ページという意でしばしば器楽曲の小品につけられる |
170 | アル・ピアチェーレ | 伊: al piacere | 愉快に。随意に。 |
171 | アルプ・ホルン | 英: alpenhorn 独: Alphorn 仏: cor des alpes |
木や木の皮で作った原始的な管楽器(0.9〜2.2m。アルプス地方で愛用されている管楽器)。2オクターブに渡って5音しかない代わりに独特の音楽を奏でる。 |
172 | アルブムブラット | 英: album−leaf 独: Albumblatt 仏: feuille d’album |
帳面の1ページという意でしばしば器楽曲の小品につけられる |
173 | アルプ・リュート | 仏: harpe-luth | 1897年、クロマティック・ハープの発明者が制作したハープ。小型のクロマティック・ハープであるが、全部金属弦で、クラヴィサンの音色と性能を、近代的に完成させる目的で作られたが、一般化されなかった。 |
174 | アルペッジョ | 伊: arpeggio | 分散和音 |
175 | アルペッジョーネ | 伊: arpeggione | ギタール・ダムールともいう。チェロよりやや小さいギターを弓で奏するヴィオール族の楽器。1823年、ウィーンの人により発明された。シューベルトはこの為にソナタを書いている。アルペッジョに適するというが、一般化されなかった。 |
176 | アルベルティ・ベース | 英: Alberti−bass 独: albertischer Bass 伊: basso di Alberti |
イタリアの作曲家アルベルティ(1717〜1740)が創始したといわれるクラビーア用の分散和音の形式。鍵盤楽器の伴奏法の一種で、左手によるアルペジオ的な動きが特徴だが、左手部とは限らない。 |
177 | アルペン・ホルン | 英: Alpenhorn | アルプ・ホルン=木や木の皮で作った原始的な管楽器(0.9〜2.2m。アルプス地方で愛用されている管楽器)。2オクターブに渡って5音しかない代わりに独特の音楽を奏でる。 |
178 | アルボラーダ | 西: alborada | 明け方の意。オーバード(朝の歌。恋人の朝の別れの歌)のような朝の朝の歌」をいう。しかし、この言葉は律動的で愉快な器楽曲に適用される。 |
179 | アルマンド | 仏: allemande | 1550年頃に現れた2拍子系の舞曲。 |
180 | アルモニオーソ | 伊: armonioso | 和声的に。 協和的に。 |
181 | アル・リヴェールソ | 伊: al riverso | 反進行の意。また、終わりから始めへ奏しても同じ形の楽曲を指す場合がある。 |
182 | アル・ロコ | 伊: al loco | 前の場所まで |
183 | アレグラメンテ | 伊: allegramente | 快活に。 速く。 |
184 | アレグレット | 伊: allegletto | 中位の速度)の間。つまり、やや速く位のテンポで。 |
185 | アレグロ | 伊: allegro | 快速に。活発に。賑やかに。 |
186 | アレルヤ | 羅: alleluia | ヘブライ語のIllelujahの“主を賛美せよ”のラテン語化。グレゴリオ聖歌による神への賛美の歌。 |
187 | アレン・インストルメンツ | 米: Allen instruments | 米国で、半電気装置をあらゆる弦楽器に応用したもの。 |
188 | アレンタメント | 伊: allentamento | 遅滞。速度を遅くする意。 |
189 | アロッターヴァ | 伊: all’ottava | オクターヴでという意味で、これが付された声部は、オクターブ離れた音で演奏されなければならない。通常は1オクターブ上であるが、1オクターブ下の場合は、アロッターヴァ・バッサ(all’ottava bassa) |
190 | アン・エッセンシャル・ノート | 英: unessential note 独: Nebenzeit |
副音符。拍の中で分割された音符。副拍。 |
191 | アンキエ | 仏: inquiet | 落ち着かない。いらいらする。 |
192 | アングリカン・チャント | 英: Anglican chant | 英国国教会の典礼聖歌。ラテン語でなく英語を用いる他四声部の和声づけや比較的厳格な韻律的リズムの特色がある。 |
193 | アングリカン・パリッシュ・チャーチ・ミュージック | 英: Anglican Parish church music | 英国国教会の教区聖堂音楽。アングリカン・チャントを基本とするが、単純なものが多かった。 |
194 | アンクルン | ?: angklung | 東南アジアに分布する竹製の打楽器。枠の中に2〜3本の竹筒が吊られ、振って音を出す。伝統音階のものから西洋音階のものまでさまざまな物がある。本来は1音ずつしか演奏出来ないため旋律の音数だけ演奏者が必要だったが、近年では1台で和音を出せるものも考案されている。 |
195 | アングレーズ | 仏: anglaise | ダンス・アングレーズ(イギリスの舞踊の意)。18世紀のヨーロッパに流行した舞曲。古いイギリスの舞踊をモデルにしている。 |
196 | アンコーラ | 伊: ancora | もう一度。まだ。 |
197 | アンコール | 仏: encore | 「さらに」「もう一度」を意味する副詞。音楽家が聴衆の喝采に答えて、同一または異なった楽曲の全部または一部を追加演奏すること。 礼奏。17世紀の歌劇で名歌手へ始まり、次第に一般にも行われるようになった。 |
198 | アンサー | 英: answer | 応答=主題の提示に続き、他声部がこれに「答える」楽句。必ずしも主題の厳格な模倣ではなく、種々の装飾を受けることがある。詳しくは こちら |
199 | アンザッツ | 独: Ansatz | 1.吹奏楽器演奏の時の唇の適当な形で、これにより音色が左右される。 2.歌唱においては発声器官の妥当な調整。 3.金管楽器に付ける替え管。 4.アインザッツと同じ。 |
200 | アンサンブル | 仏: ensemble | 「共に」という意味で劇または歌劇で数人が共演することだが、現代ではオペラ以外の重唱を指していう場合もある。アンサンブル音楽は管弦による音楽と区別される為の言葉。 |
201 | アンジェリカ | 羅: angelica | 1.リュートの一種。全音階の調弦にして奏法を易しくしてある。1700年頃に流行った。 2.オルガンの音栓で、優雅な音を出す。 |
202 | アンシュラーク | 独: Anschlag | 主要音の前に付けられた2個以上の装飾音(前打音) 詳しくは こちら |
203 | アンセム | 英: anthem | 英国国教会(聖公会)典礼における合唱賛美歌。ローマ典礼におけるモテトと類似の地位を占める。聖書に由来する英語歌詞に対し、オルガン伴奏の合唱曲として書かれる。 |
204 | アンダメント | 伊: andamento | 1.速さ 2.楽行、特にフーガの挿句。 3.普通のフーガの主題より長い主題で、二部分のはっきりとした対比的部からなる。 |
205 | アンダルス | 西:andaluz | スペイン南部のアンダルシア地方に行われている数種のダンスに対し漠然と付けられた名。ファンタンゴ、マラゲーニア、ポロ等を指す。 |
206 | アンダンテ | 伊: andante | 歩くらいの速さ(中くらいの速さより遅めに) |
207 | アンダンティーノ | 伊: andantino | アンダンテよりやや速く |
208 | アンティフォナ | 英: antiphon 独: Antiphon 仏: antienne 羅: antiphona |
グレゴリオ聖歌のある楽種を指し「交誦」と訳されているが、現在でも種々の意味に使われ、かつ歴史的の変遷がある。 1.詩篇或いはカンティクム(ローマ・カトリック教会における聖書にもとづく賛美歌)の前後に歌われる単純な音節的な歌。 2.本来のアンティフォナではないが定の祝日のミサの前に歌われる歌。 3.歴史的にはミサのイントロイトゥス、オッフェルトリウム、コンムニオもアンティフォナと言われた。 4.古代ギリシャの理論ではユニゾンを意味するsymphonia、5度を意味するparaphoniaに対してオクターブを意味した。 |
209 | アンティフォナーレ | 英: antiphonary antiphonal 羅: antiphonale antiphonarium |
ローマ・カトリック教会の聖務日課(オフィチウム)の為の聖歌集。ただし、朝課(マトティヌム)のものは含まれない。以前はミサ聖歌をも含んでいた。 |
210 | アンプシュール | 仏: embouchure | フランス語本来の意味は管楽器の歌口であるが、多くは金管楽器とフルートとを演奏する時の唇の応用法のことをいう。 |
211 | アンプリファイアー | 英: amplifier | 増幅器 |
212 | アンブロジオせいか(〜聖歌) | 英: Ambrosianchant 独: ambrosianischer Gesang 仏: chant ambrosien |
聖アンブロジウスの名にちなむミラノ教会の典礼聖歌。この聖司教が作詞した賛歌は今日もローマ・カトリック教会で歌われている。 |
213 | ンプロンプチュ(またはアンプロンテュ) | 仏: empromptu | 即興曲。 即興演奏。 |
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