五十音でひく音楽用語辞典 

                          ご使用の前に必ずお読み下さい
ジーグが手持ちの資料(別記)を参考に作成したものにより、転載およびこれを商用目的で使用することは禁止します。

ここでは一般的に手軽に参考にして頂けるように解り易い表現で短くまとめた部分もありますが、参考書を作成された
著者の趣旨を壊さないようにそのままお借りした部分もありますから難解な表現の部分もあります。また、ドイツ語等に
あるウームラウト等の記号は文字化けすることがあると聞いていますので省略しています(化けて判読できないよりは
アルファベットが読める方が良いかと、独断ですが)。音楽を専門的に勉強したい人、あるいは受験生は専門の辞書ま
たは参考書でお調べ下さるようお願いします。

(お世話になった参考文献等は音楽用語辞典トップに記載しています)          

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    日=日本語  英=英語  独=ドイツ語  伊=イタリア語  羅=ラテン語  米=アメリカ特有の名前  西=スペイン

a-ai aj-an ap-az b-ba bd-bl bm-by c-ce ch-ci cl-com con-cz d-de
di-dop dor-dy e-em en-ex f-fi fl-fz g-gh gi-gy h-he hi-hy i j-k l-le lh-ly
ma-md me-min mir-mo mp-my n o-op or-ow p-ped peg-pi pk-pra pre-py r-re rf-ry
s-schm schn-ser ses-soi sol-ste sti-stra sto-sy t-to tr-ty u v-vi vl-vo wxyz
五十音
トップ








アルファ
ベットトップ

       用語        国語名          意味        
1 かいおん(回音) 英: turn
装飾音の一種。ターン。主要音から上に1音出て主要音に戻り次に主要音の1音下に出てまた主要音に戻る奏法。 参考 こちら
2 かいぎゃくきょく
(諧謔曲)
伊: scherzo
スケルツォ(scherzo)。4分の3拍子、複合3部形式活発な曲。ベートーヴェンがソナタや交響曲のメヌエットの代わりに取り入れて以来個性を持つ楽曲となった。
3 かいけつ(解決) 英: resolution
独: Auflosung
仏: resolution
伊: resoluzione
羅: resolutio
和声学上での解決とは、不安定な状態、つまり掛留、七の和音、導音、その他の不協和音状態から協和音へ進行することをいう。
4 がいせい(外声) 英: outer voices
独: Ausserestimme
仏: parties extremes
多声学曲での最高音と最低音
5 かいせつ(回折) 英: diffraction
独: Bengung
仏: diffraction

音が小さな孔を通して中に入って来る時は殆ど室内の全部に広がる。この場合孔が波長に比べ非常に小さいと音は新たに孔を中心とした球面波のように四方に大きく広がる。舞台と観客席の境のように孔の大きさが波長に比べて相当大きい場合、周辺部が僅かに屈曲するだけで中央は平面波として直行する。
6 かいてんしき(回転式) 英: cylinder
   rotary valve
独: Zylinder

金管楽器の弁装置。ヨーロッパ(フランス、ベルギーを除く)ではピストン式と共に広く使用されているが、日本、イギリス、アメリカではホルンにしか適用されていない。
7 かいほうおん(解放音) 英: open notes
有棹楽器または撥弦楽器で開放弦のままで奏した音をいう。
8 かいほうげん(解放弦) 英: open string
独: leere Saite
仏: corde a vide
伊: corda vuota

有棹楽器または撥弦楽器で左手の指を触れない場合の弦をいう。これは音は豊かだが表情に乏しい。調律はすべて開放弦で行なう。
9 かいめいしょうほう 英: solmization
独: Solmisation

音名(日本音名ハニホヘトイロやドイツ音名c、d、e、f、g、a、h(ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、ハー)、英語音名c、d、e、f、g、a、b(シィー、ディー、イー、エフ、ジー、エイ、ビー)ではなくド、レ、ミ、フ、ァ、ソ、ラ、シで歌う歌い方。
10 かいりいち(開離位置) 英: open position
独: weite Lage

和音で3つの音の隔たりがオクターヴを越えているもの
11 かいりわせい(開離和声) 英: open harmony
独: weite Harmonie

開離位置の和音による和声
12 カイロプラスト 英: chiroplast
手を形作るというギリシャ語から来た言葉で、ドイツ人のロギール(Logier)が1814年にロンドンで特許を得たピアノ練習用の器具。手首を一定の高さに保って姿勢が崩れないようになっている。正統的なものではないので長続きはしなかった。
13 カヴァー・オール・スポッツ 米: cover all spots
ジャズ用語。万能のジャズメンのこと(どの場所にも使えるという意味)。
14 カヴァティ−ナ 伊: cavatina
歌劇におけるリート的な独唱曲で技巧的よりも情緒的なものだが、それらの特徴を持ちつつ器楽曲に移されたもの。
15 ガヴォット 英:仏: gavotte
17世紀のフランスの舞踊。中庸の4分の4拍子。
16 カウベル 英: cowbell
牛の耳につけた鈴に由来する。ラテン系音楽ではスティックでたたくが左手で持つ場合には手によるミュートが出来る。テープ等を貼り付けて音色を調節することもある。スペイン語ではセンセーロとも呼ぶ。
17 カウンター・テナー 英: counter tenor
ファルセット(裏声)で女性の声域で歌う男声歌手。
18 カウンター・ポイント 英: counter point
対位法=二つ以上の旋律を、それぞれ独立した性格を持たせながら同時に進行するように組み合わせる作曲技法。
   詳しくは こちら  
19 カウンター・メロディー 英: counter melody
主旋律を補佐する旋律のこと。対旋律またはカウンター・ラインともいう。
20 カウンター・ライン 英:counter line
    同上
21 カウント 英: count
曲が始まる前に速度や始まりを提示する。
22 かえくだ(替管) 英: crook
独: Stimmbogen
仏: corps de rechange
伊: tubo di ricambio

無弁の管楽器で、それぞれの円筒部の長さを変える為に部分的に取り替える管。差し替えの手間を省く為に回転式の替え弁を装置したものもある。
23 かえて 日: 替手
日本音楽において、原旋律(本来の旋律)とは異なり、原旋律との合奏を目的として付けられた別の旋律或いはその旋律を演奏するパートを指すこともある。
24 かえんだいこ 日: 火焔太鼓
太鼓の一種
25 かおん(加音) 英: summation tone
独: Summationston
仏: son de sommation

結合音の一種。唸りを出す範囲の振動数を越えて二音の振動数の差が増大した関係で、差音とは別に発生する微弱な音で、両振動数の和にあたる音。
26 ががく 日: 雅楽
宮廷音楽と寺社音楽全般。奈良時代前後に中国・朝鮮から伝わった楽舞とそれを模して作られた日本製の楽曲。 詳しくは  こちら
27 ががくのろくちょうし 日: 雅楽の六調子
呂旋(壱越し調、双調、太食調)、旋律(平調、黄鐘調、磐渉調)、の6調子をいう。
28 かぎ(鉤) 英: hook
独: Fahne
仏: crochet
伊: coda uncinata

符鉤。音符の符尾(棒)に付く旗のような形のもの。8分音符、16分音符、32分音符或いはそれ以上短い音符に付く。それ等の音符が2個以上ある場合には旗を線に代えて音符を結ぶ。この旗(または線)が多いほど歴時(音符や休符の表す長さ)は短くなる。
29 かきょく(歌曲) 英: song
独: Gesang
仏: chant
伊: canto

リート。主としてピアノで伴奏をする歌で詩と音楽との融合による独特の形式の音楽。内面的な性格をもつ芸術的な歌である。それを確立したのはシューベルトであるといわれている。
30 かきょくけいしき(歌曲形式) 独: Lied Form
リート形式。主に二部形式や三部形式で書かれている器楽曲を指す。
31 かく 日: 角
雅楽に用いられる五声からなる音階の中で、階名と同じに用いられる名称の中の3番目の音(宮、商、角、微、羽)
32 がくおん(楽音) 英: musical tone
独: Klang Ton
仏: son musical

弦や管のような音階的表現機能を持つ楽器の音に共通してみられる振動傾向を持った音を指す。
33 がくげき(楽劇) 独: Musikdrama
ワーグナーが始めた、巨大な形式の大規模歌劇で独特の様式を持つ。それは、従来の番号歌劇を排し、無限旋律を用いて音の流れを一貫させ、指導動機を用いて、音楽にも劇の発展を助け深めるようにした。
34 がくしき(楽式) 英: musical form
独: musikalische Form
仏: forme musicale

音楽形式のこと。楽曲を構成する幾つかの部分の配置の仕方とそれの統一によって表される。一部形式、二部形式、、三部形式で、これ等の応用形式(複合二部形式、複合三部形式、ロンド形式、ソナタ形式、ロンド・ソナタ形式、変奏曲形式、フーガ形式、組曲形式、幻想曲形式)である。
詳しくは  こちら
35 がくしょう(楽章) 英: movement
独: Satz
仏: partie
伊: tempo
多数の楽曲から出来ている音楽で、それぞれの曲を楽章という。主としてソナタ等に用いられる。
36 かくせいき(拡声器) 英:loud speaker
独:Lautsprecher

増幅器を通過した可聴周波電圧を音響可する機械。
37 かくせいそうち(拡声装置) 英: loudspeaking equipment
検波真空管から来る可聴周波電圧を増幅器により増幅し、これを拡声器に送り音響として再生させる装置。
38 がくせつ(楽節) 独: Satz
楽節。楽式の中の楽節構造参照。 詳しくは  こちら
39 がくそう 日: 楽箏
雅楽に用いられる琴。  こちら
40 がくそう(楽想) 独: Musikalisches
楽曲に対する音楽的理念或いは楽曲の概念。
41 がくだいこ 日: 楽太鼓
雅楽に用いる太鼓。上部に火焔の模様を有する枠に吊り2本の撥を持って打つ。
42 がくだん(楽段) 英: period
独: Periode

ピリオドともいう。主題や旋律を作る構造のこと。
詳しくは  こちら
43 がくてん(楽典) 英: musical grammar
独: Musikgramatik
   allgemeine Musiklehre
記譜法に関する諸々の約束事。
44 がくでん 日: 楽殿
舞楽や音楽を演ずる建物
45 がくびわ 日: 楽琵琶
雅楽に用いる琵琶。普通の琵琶より大きく、頸は細く、四弦四柱で頸を水平に持って奏する。主として管弦合奏用。
46 がくふ(楽譜) 英: music sheet
独; Notenbuch

楽曲を一定の記譜法に従って紙面上に記したもの。現在は主として五線譜を指すが、広い意味ではこれに限らない。
47 かぐら 日: 神楽
神社の祭儀に神前で行う歌舞。
詳しくは  こちら
48 かぐらうた 日: 神楽歌
神楽に用いる歌。これには3種類がありる。
1.御神楽=宮中の賢所・伊勢神宮・熱田神宮など
2.代神楽(神宮などで民衆が参拝する時に行う。
3.里神楽=地方の神社の祭祀に行われるもの。
49 かぐらぶえ 日: 神楽笛
太笛または大和笛ともいう。神楽を奏する時に用いる雅楽器。日本固有の笛の進化したものといわれる。
50 かけあい(掛け合い) 英: battle
複数の演奏者が交互に演奏すること
51 かげき(歌劇) 英: opera
独: Oper
仏: opera
伊: opera

オペラ。opera。元は「作品」を意味するラテン語のopusの複数形であり、はじめは「音楽劇」を意味する dramma in musica または dramma per musica と呼ばれたが、のちにopera in per musica と呼ばれるようになり、略してopera とだけ呼ばれるようになった。歌劇は、音楽と劇を主として文学、美術、舞踊、照明からなる総合芸術。
オペラは  こちら
52 かげきじょう(歌劇場) 英: operahouse
独: Opernhaus

歌劇またはオペレッタ或いはそれに属するものを上演する目的で作られた劇場をいう。ヨーロッパでは1700年以降は主要都市には殆どすべて建設されるようになった。
53 かこう(下行) 英: dawnward motion
あらゆる音が下に進行すること。和声学や対位法でも使われる。
54 カコフォニー 英: cacophony
元は悪い音の意だが、意識的に用いられた不協和状態をいう。
55 ガザル 英: ghazal
インドのポップスの一つで、ペルシャ起源といわれる音楽。韻を踏み、歌われる為に書かれた詩のことであり、曲よりも歌詞を優先させる。
56 カシシ ブラジルポルトガル語:
caxixi

アフリカ起源のマラカスの一種。ブラジルでも用いる。籐(とう)で編んだ籠状の容器の中に、種子を入れて振るもの。
57 カシュク  : kasik
トルコの民族舞踊で用いられる木製のスプーン。2組のスプーンを左右の手に持って打ち合わせる。同様のものは東欧まで広く分布している。
58 かしょうきょく(歌唱曲) 英: cantata  
独: Kantate  
仏: cantata
伊: cantata
カンタータ=器楽のソナタに対して付けられた声楽形式の一つ。歌唱曲の意。 詳しくは こちら
59 かしょうほう(歌唱法) 英: method of singing
独: Gesangsmethode

歌を歌う方法。楽譜に表してあることをどう歌うか、ということ。五線譜に書かれている事柄を正確に歌うには約束事を覚えることが重要である。これには拍子や音程、歌唱の為の呼吸法や姿勢、声の良否というような点について、その仕方に一定の法則を作り、それによって歌を歌うこと、これが歌唱法である。
60 カズー 英: kazoo
管に共鳴用の紙を貼った管楽器の一種。口を付けて声を出すと共鳴する。
61 かすい(華吹) 仏: fanfare
ファンファーレ=祝典に用いられるトランペットの信号で、三和音の音だけを用い、5度で終止する規則がある。
62 カスタネット 英: castanet
独: Kastagnetten
仏: castagnettes
伊: castagnette

打楽器。栗を二つに割ったような、同形の木片で真ん中にくぼみがありそれぞれの端には環状の紐がついている。スペインや南イタリアの郷土楽器で踊りの伴奏に用いられる。
63 カスティヤーヌ 仏: castillane
カスチリヤの踊り
64 カストラート 伊: castrato
   evirato
独: Kastrat   

去勢歌手=イタリアにおいて少年の声を変声させない為に去勢を行った。
65 かせ(枷) 伊: capotasto
カポタスト。指板の頭の意で上駒の位置を指す。
66 かせい(仮声) 独: Falsetto
ファルセット(裏声。男声では一番高い音域。普通には下から胸声、中声、頭声があるがその上に急に細く弱々しい声区があるが、これが裏声である。女声ではこれが認められず頭声が一番高い音区である。
67 かせん(加線) 英: leger line
独: Hilfslinie
仏: ligne ajoutee
伊: rigo aggiunto
米: added line
五線から外れた位置(五線の上や下)の音符に補助的に用いる短い線。
68 かぞくおん(下属音) 英: subdominant
独: Unterdominante

サブドミナント。主音の完全5度下の音
69 かぞくちょう(下属調) 英: subdominant key
主調の完全5度下の同種の調。主調が長調なら下属調も長調、主調が短調なら下属調も短調。
70 かぞくわおん(下属和音) 独: Unterdominantakkord
主要三和音のWに代理者Uの6・Uの四六をも含めたのが下属和音で機能符はSである。
71 かぞくわせい(下属和声) 英: subdominant harmony
独: Subdominantharmonie

 同上
72 かたかなオクターヴ(片仮名〜) 英: small ovtave
独: kleine Oktave

一点音より1オクターブ低い各音(一点音=ピアノでいうと中央ドからレ・ミ・ファ・ソ・ラ・シの各音をそれぞれ一点ハ、一点ニ・一点ホ〜という。カタカナアルファベットの上に点が一つ付く)。音名をカタカナで書き、点などは何も付かない)。片仮名音。
73 かたかなおん(カタカナ音) 同上
上欄参照
74 カーター・ファミリー・ピッキング 英: Cartar family picking
ギターの奏法の一種。低音弦でのベース・ラインやメロディー・ラインをコード・プレイに加えたフィンガー・ピッキングによる奏法。フォークやカントリー系などアコースティック・ギターの奏法として使われている。
75 ガタム 梵、タミル語: ghatam
インドの打楽器。素焼きの壺を手で打つもの。
76 カチャピ インドネシア: kacapi
インドネシア・西ジャワ(スンダ)地方の撥弦楽器。舟形の胴に多数の金属を張ったもので、義爪は使わず、爪ではじきながら他の指で消音する。古典曲では大小2台の合奏にスリン(笛)などが加わる。現代曲には箱形のガチャピ・シテルも使われる。なお、類似の名称(クチャピ、ケチャピなど)の名でも、他の地域ではリュート属の1〜2弦のもの、或いは竹筒琴(ちくとうきん)を指す場合もある。
77 かちゅうおん(下中音) 英: submediant
独: Untermediante

音階の第6音。主音と下属音の中間にあるので、この名前がある。
78 カチューチャ 西: cachucha
スペイン舞踊の一種、ややボレロに似ている。
79 かちゅうわおん(下中和音) 英: submediant chord
独: Untermediantakkord

或音階の第6音の上にある和音。三和音の場合、長調の時は短三和音、短調の時は長調となる。
80 かちょうかいげん 英: audibility limits
   pitch limits

可聴限界ともいう。音の感覚を生み出すことの出来る最高と最低の振動数と圧力振幅と強さのこと。
81 かちょうげんかい(可聴限界) 英: audibility limits
   pitch limits

 同上
82 かちょうはんい(可聴範囲) 英: auditory area
仏: champ audible

人間の聴き取りうる音の最大限界と最小限界
83 がっきがく(楽器学) 独: Instrumentenkunde
楽器を研究する学問。2種類あって、一つは、楽器を機械と考え、その立場から楽器の構造を研究する工学的な学問。二つめは音楽を、文化史的現象または美学的現象として取り扱い、これを実現するための楽器を研究する学問。
84 がっきょうのとき(楽興の時) 英: moment musical
仏: moments musicaux

フランス語ではモマン・ミュジコーまたはマモン・ミュジーコー、英語ではモーメント・ミュージカル。シューベルトが初めて自分のピアノ小曲につけた名前。
85 がっきょくぶんせき(楽曲分析) 英: analysis
独: Analyse
仏: analyse
伊: analisi

楽曲の構造を研究する方法の一つ。
詳しくは こちら
86 がっく(楽句) 英: phrase
フレーズ。旋律の一区切り。
87 かっこ 日: 鞨鼓
雅楽の左方楽に用いる打楽器の一種。普通、両手の撥で両皮面を打つ。
88 かっこうぶえ(郭公笛) 英: cuckoo
玩具の笛の一種。ハイドンの玩具交響曲等に用いられる。
89 カッサツィオーネ 独: Kassation
伊: cassazione

18世紀においては野外で夕方演奏され、後にセレナードとして単純に構成された楽器による多楽章の楽曲。ディヴェルティメント(嬉遊曲)のような曲。18世紀後半に非常に流行していたがその後衰亡した。
90 がっしょう(合唱) 英: choru
独: Chor
仏: choeur
伊: coro
    こちら
91 がっしょうへんきょく(合唱編曲) 独: Choralbearbeitung
コラールの基礎をおく極めて芸術的な多声楽曲で、コラールの旋律を付加する他の旋律によって刺繍したり模倣したりするもの。
92 がっそう(合奏) 英: concerted music
二つ以上の楽器による演奏形態。管弦楽、弦楽合奏、管楽合奏、吹奏楽。
93 がっそうきょうそうきょく
(合奏協奏曲)
伊: concerto grosso
コンツェルト・グロッソ=二つの管弦楽に分かれ、独奏者の群れと管弦楽集団で協奏する。
94 カッチア 伊: caccia
狩り。ala caccia は狩りの歌風に。
95 カッティング 英: cutting
ギターで、コードを弾いた直後にミュートしてリズム感を出す技術をいう。
96 ガット・ギター 英: gut guitar
クラシックギター。腸弦を使用していたことから付いた名前。
97 ガット・バケット 米:gut bucket
バレルハウス(ニューオリーンズで樽からアルコールを出して飲ませるキャバレーの通称だった)で演奏されるジャズ音楽。バレルハウスと同義語にも使われる。
98 カップ 英: cup
シンバルの中央の盛り上がった部分をいう。
99 カッファー・ピアノ 英: kaffir piano
南アフリカのマリンバ
100 カッワーリー  : qawwali
パキスタンのイスラム教音楽のこと。小型のリードオルガンであるハーモニアムにタブラ、ターリー(手拍子)で構成される楽器を伴奏として、主唱者と副唱者の掛け合いが繰り返される。次第にアドリブも混じり精神を高揚させ神秘体験に導いていく。
101 カデンツ 独: Kadenz
元来はカデンツァ・デイ・ブラブーラ、カデンツァ・フィオリツゥーラの略されたもの。終止形の前に挿入される演奏困難な自由な無伴奏の部分。器楽曲ではコンチェルトの第一及び終楽章に、独唱曲ではコロラトゥーラのアリアにおけるのが代表的なものである。
102 カデンツァ 伊: cadenza
終止形の前に挿入される演奏困難な自由な無伴奏の部分。器楽曲ではコンツェルトの第一楽章または終楽章に、独唱曲ではコロラトゥーラのアリアにあるのが代表的なもの。
103 カーテン・ミュージック 英: curtain music
劇のカーテンが下りている幕間に演奏される音楽。17・18世紀の言葉。
104 かとうぶし 日: 河東節
略して「河東」ともいう。江戸浄瑠璃の一つ。享保2年(1717)江戸の十寸見河東(ますみかとう、本名天満屋籐十郎)が師の江戸半太夫 (半太夫 節の祖)から分かれて創始したもの。上品な歌謡風の浄瑠璃。今は衰微して漸く古典として遺存している。もと三味線の家系であった山彦の一派が今日これを伝えている。
105 カートール 英: curtall
仏: courtaud

古い複簧の木管楽器。ラケット(古い有簧楽器。ラケット・ファゴットとして17世紀のドイツに栄えた)のようにカラムス(中世における有簧木管楽器の総称)の低音楽器であるがファゴットの出現によって消滅した。
106 かなとこ(鉄床) 英: anvil
独: Ambose
仏: enclume

鉄床を打楽器として用いる。槌で打つと乾いた鋭い独特の響きを発し、音の高低は材質(鋼鉄)の重さによって決まる。
用例:ヴェルディの「イル・トロバトーレ」、ワーグナーの「ジークフリート」
107 カナリー 仏: canarie
17世紀のフランスのダンス。速い8分の3拍子か6拍子で強拍は付点音符である。リズムは殆どジーグと同じ。
108 カヌ・ペニリオン 英: canu pennillion
ぺニリオン(一人がハープを弾くと他がその旋律と和音に合わせて即席の歌詞を歌う。古代英雄達が機知や謎解きや楽器演奏を競い合った伝説的勝負の文芸的音楽的遺風と考えられている)式の歌い方。ウェールズ地方にだけ残っている非常に古い歌い方。
109 カーヌーン アラビア語: quanun
アラブの音楽に使われる弦楽器の一種。
110 かね(鐘) 英: bell(s)
独: Glocke(n)
仏: cloche
伊: campana(e)

複数。打楽器。本来の鐘では大き過ぎるし、音の性質も強さも不適当であるから、管弦楽では特殊な楽器を用いる。今日では金属管の系列を使用するのが普通である。それぞれ上端の口は閉ざされ、下端の方が開いて、1本ごとに枠の掛棒に吊す。これを木槌で打つ上端を打たなくては鳴らない。
111 カノン 仏: canon
もっとも厳格な対位法で構成される。主題と呼ばれる一声部が旋律を始め応答と呼ばれる他声部が遅れて模倣される。  詳しくは  こちら
112 カノン・ミッセー 羅: canon missae
ローマ典礼において最も重要な部分。
113 カバキーニョ 英: cavaquinho
ブラジルで使われている小型ギター。ウクレレに似た4弦で、ポルトガルのマシェーテ、あるいはブラギーニャと呼ばれた小型ギターが伝わったもの。
114 かはく(下拍) 英: down beat
独: Niederschlag
伊: abbattimento
ギリシャ: thesis
強拍(小節または拍子の強部)
115 カバレッタ 伊: cabaletta
1.単純な短いアリア。リズムは単調で通常反復部を持っている。 
2.ロンド形式の歌。中には変奏曲を持つものもある。 
3.アリアや二重唱のストレットをいう。
116 カーブド・トップ・ギター 英: curved top guitar
平ら板から削って丸みのある表面にしたギター
117 カプリッチョ 伊: capriccio
綺想曲。狂騒曲。気まぐれな要素の多い曲、従って一定した形式は無い。カプリッチョには有名な曲が多く、ピアノの為にも管弦楽その他の為にも書かれている。
118 カプリッチョーソ 伊: capriccioso
気まぐれに。熱狂的に。
119 カペ 羅: capella
古典的ラテンでは「山羊」の意であるが、中世ラテンで「チャペル」を意味する。
120 かほうかいおん
(下方回音)
英: lower mordent
モルデント=主要音から下2度の音を経てすぐに主要音に戻る装飾音
121 カポタスト 伊: capotasto
指板の頭の意で、上駒の位置を示す。日本ではかせ(枷)、フランス語の場合はバール(barre)ともいって、若干の撥弦楽器、特にギターでは、この部分が指板の上の適当な箇所に動かせるようになっている。
122 ガマット 英: gamut
音階、譜表、音域などの意。古いイギリスの教会ではト調。ギリシャ語のガンマから来たもので、グイドの6弦では最低のト音を指した。
123 カマンチェ   : kamanche
西アジアの撥弦楽器。イランでは、皮を張った円形の胴と4本の弦を持つ。トルコではケメンチェと呼ばれ、イチジク型の木製。ヨーロッパのルベック、ブルガリアのガドゥルカ等に類似する。
124 かみがたながうた 日:上方長唄
端唄、小唄に対して江戸初期の上方に行われた長編の三味線歌曲。
125 かみむ 日: 上無
日本の12律の第十二音。中国の応鐘に当たる。俗楽律では12本または5本と呼ぶ。
126 カメラ 伊: camera
室または室内の意。教会に対する語でソナタ・ダ・カメラ等と称される。
127 カメラータ 伊: Camerata
フィレンツェの伯爵の家に集まり、文化運動をした文学者や音楽家達をこう呼んだ。
128 かめんぶとうかい(仮面舞踏会) 英: maskedball
仏: mascarade

仮面をつけてダンスをする
129 ガムラン インドネシア語: gamelan
  こちら
130 かようきょく 日:歌謡曲
西洋においてはリート(歌曲)。今日の日本では邦人作曲家の手による通俗的な流行歌を指して呼び、古来から伝わる民謡と区別している。
131 かようけいしき 日:歌謡形式
歌曲形式。リート形式。
132 がらがら 日: ガラガラ
古代ギリシャの打楽器およびそれを真似た今日の楽器。ギリシャ語のkrotalon(クロタロン)。内側のくぼんだ木または金属の小片2個を柄の先につけて振るとカスタネットのような響きがする。
英語ではrattle(ラットル)、ドイツ語ではRatsche(ラッチョ)、フランス語ではcratales(クロタル)だが、実際の楽器は多少異なるようだ。
133 からピックそうほう(空ピック奏法) 英: un-picked
空ピック奏法の一種。リズム・カッティングやリフ・フレーズなどで、タイや休符に合わせてピッキングを止めず、リズム・キープのまま弾く。
134 カラムス 羅: calamus
管或いは植物の葦を意味する言葉。中世における有簧木管楽器の総称。
135 カランド 伊: calando
だんだん遅く、そしてだんだん弱く。 rit.+ dim. 
136 カランドローネ 伊: calandrone
イタリアの農民が使用するフルートの一種
137 ガリアせいか(〜聖歌) 仏: Gallican chant
独: gallikanischer Choral

中世カトリック教会典礼のガリア(仏)における地方的類型。グレゴリオ聖歌によって消滅した。
138 ガリアルダ 英: galliard
仏: gaillarde
伊: gagliarda

16世紀のダンス。速い3拍子で陽気なもの。上拍を打つ時と打たない時がある。パヴァヌと結びつけられる。
139 かりのうた(狩の歌) 英: hunting song
狩猟の様子を表す音楽
140 カリプソ 英: calypso
南米のベネズエラから約10キロ北方の、トリニダード島とトバゴ島で生まれた音楽で、ピークは1920〜40年代。初期にはトランペット(コルネット)、ヴァイオリン、クラリネット、ギター、ピアノ、ベースなどが歌の伴奏をつとめ、ニューオールリーンズ・ジャズ等と同感覚のサウンドであった。中でも歌詞は最も重要視され、事件、天変地異、伝説、自己体験等を素朴に評論家風、皮肉屋風、漫談風に歌われる。後に、よりシャープなリズムで、数本のホーンやスティール・ドラム等を含む大がかりな編成のものへと変化していった。
141 カリヨン 仏: carillon
1.合鐘、合鳴鐘。
2.オルガン音栓(主にアメリカで使用されるミックスチュアー音栓)
142 カルカンド 伊: calcando
急き込んで。性急に。
143 カルセレラ 西: carcelera
スペインの民謡または民謡風な歌曲の一種で、サエタに属するもの。“牛獄”という意味のスペイン語から起こったもので、牢獄生活やどん底生活を歌ったのが初めらしい。普通にダンスを伴っている。
144 カルテット 英: quartet
独: Quartett
仏: quatuor
伊: quartetto

四重唱(四人の歌手による重唱)。
四重奏(四つの独奏楽器による室内重合奏。基本は弦楽四重奏だが、弦楽三重奏にピアノを加えたピアノ四重奏、フルートを加えるとフルート四重奏など。
145 ガルーベ 仏: galoubet
フランス南部の郷土楽器で、一人の奏者が左手に持ちながらタンブーラン(長い太鼓)と一緒に演奏する。3穴で高音域はピッコロと同じ高さ。
146 カルマート 伊: calmato
静かに。
147 カルマニョル 仏: carmagnole
フランス革命の歌の一種。
148 カルマンド 伊: calmando
静かに
149 ガロップ 仏: galop
独: Galopp
伊: galoppo

2拍子の急速なダンス。各フレーズの終わりでステップを変えたり跳躍したりする。
150 カローレ 伊: calore
熱情
151 かわ(革) 英: skin
独: Kalbfell
仏: peau

主に膜として用いられる。音振動を容易にするため、弾力性に富んだ柔らかい獣皮をなめして用いる。打楽器の発声体の他オルガンその他の楽器にも広い用途を持つ。
152 かん(間) 英: space
独: Zwischenraum

五線で、線と線の間の名称。
153 かんおん(幹音) 英: natural tone
独: Stammton

五線譜上で変化記号(♯、♭、)を使わない音のこと。ハニホヘトイロの音名で表される音。自然音ともいう。ピアノやオルガンでは白鍵の音にあたる。
154 かんがくがっそう(管楽合奏) 英: wind orchestra
管楽器で編成された合奏。特に木管楽器を主にした編成。
155 かんがっき(管楽器) 英: wind instrument
独: Blasinstrument
仏: instrument a vent
伊: strumento a fiato

音楽の上では音管を使用する楽器の総称と限定すべきであるが、欧州語の送風楽器という意味の語を日本古来の音楽に当てはめようとしたものであるから、そこに少なからぬ矛盾を生じている。西洋楽器の場合は木管、金管、オルガン等の他に音管を使用しないリード・オルガン族の楽器も含まれるし、人間の発声器官も管楽器の一種と見なしても差し支えない。なお、管楽器に類する日本語としては吹奏楽器という語もあるが、主に人の息を吹き込む楽器に限られているから、厳密には別の含みを持つ言葉である。
156 カンカン 仏: cancan
スカートをまくって踊るフランスの踊り。
157 かんきょうおんがく(環境音楽) 英: ambient music
音楽であることを感じさせない、環境音に近い音楽。エリック・サティー作曲の「家具の音楽」が起源とされる。
158 かんけいちょう(関係調) 英: relative keys
   next related keys
仏: tone reletifs

近親調=ある調(主調)の平行調、属調、下属調、同主(名)9調のこと。
159 かんげん 日: 管弦
雅楽で音楽だけを演奏するものを管弦といい、踊りを伴わない。踊りを伴うものを楽舞という。
160 かんげんがく(管弦楽) 英: orchestra
独: Orchester
仏: orchestre
伊: orchestra

編成は弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器。(ギリシャ語のオーケストラは“踊る場所”だった。古代ギリシャの劇場では、舞台の前の観客に一番接した所で踊り子達が歌い踊っていた。その場所をオーケストラといい、踊り子達をコーラスと呼んでいた)
161 かんげんがくそうふ
(管弦楽総譜)
英: orchestral score
合唱や合奏などで多くの譜表を一括して、小節を縦に並べ総合譜表とし各声部の動きが一目で判るようにしたもの。歌の総譜では上から下へ音域の高いものから低いものへ。管弦楽総譜では原則として上から下へ木管、金管、打楽器、独奏楽器弦楽器の順に書かれる。
162 かんげんがくほう(管弦楽法) 英: orchestration
オーケストレーション=オーケストラ用の編曲法のこと。楽器の音域や特性、用法などの理論。
163 カンシ 西: cancion
スペイン語のカント(canto=歌)から出た言葉で歌謡
164 かんぜりゅう 日: 観世流
能楽5流の一流派。鎌倉時代の初代観阿弥清次から現代まで続いている。
165 かんぜんおんてい 英: perfect interval
独: reines Inrervall
仏: intervalle parfaito

音程には長音程、短音程、増音程、減音程、完全音程がある。完全音程は1度、4度、5度、8度とそれぞれの展開音程。
166 かんぜんきょうわおん
(完全協和音)
英: perfect consonance
独: vollkommener Konsonanz
仏: consonance parfait
伊: consonanza perfetto

完全協和音。完全1度、完全4度、完全5度、完全8度をいう。
167 かんぜんびょうし(完全拍子) 英: perfect time
3拍子。キリスト教の三位一体の考えからperfectといったことによる。
168 かんぜんわおん
(完全和音)
英: perfect chord
独: vollkommener AkKord
仏: accord parfait
伊: accord perfetto
和音を形成している音が完全に揃っていて第5音などの省略を伴わないもの。
169 かんそうきょく(間奏曲) 伊: intermezzo
インテルメッツォ=多楽章の大曲で楽章の間に挟まれる経過的な小曲。
170 カンタータ 伊: cantata
独: Kantate
仏: cantate

器楽のソナタに対して付けられた声楽形式の一つ。歌唱曲の意。詳しくは こちら
171 カンタータ・ダ・カメラ 伊: cantata da camera
世俗的カンタータ  ↑上参照
172 カンタータ・ダ・キエザ 伊: catata da chiesa
宗教的カンタータ   カンタータ参照
173 カンタトリーチェ 伊: cantatrice
歌を歌う女性。女性歌手。
174 カンタトーレ 伊: cantatore
歌を歌う男性。男性歌手。
175 カンタービレ 伊: cantabile
歌うように
176 カンターレ 西: cantare
歌う
177 カンツォーナ・フランチェーゼ 伊: cazona fracese
カンツォーネの一種で、本来はフランスの旋律を用いた。16、17世紀に栄えた対位法的な美しい音楽。
178 カンツォーネ 伊: canzone
   canzona
独: Kanzone

歌唱曲。16世紀以前フランスで栄えた独唱と器楽伴奏の為に書かれた多声的な俗楽的歌謡として作られたシャンソンと同じ意味。
179 カンツォネッタ 伊: cazonetta
小規模なカンツォーネ。ある種のマドリガルを指すこともある。
180 ガンツシュルス 独: Ganzschluse
半終止に対する全終止で、正格終止と同じものを指す。
181 カンティオーネス・サクレー 羅: cantiones sacrae
「聖歌」の意の複数形。ことに16〜17世紀にモテトこう呼ばれた。イタリアではカンツィオーニ・スピリトゥアーリ(canzioni spirituali)と云った。
182 カンティーガ 西: cantiga
13世紀のスペインの民謡。特にその時代のテルフォン賢王アルフォンソ・エル・サビオの聖母賛歌を指す場合もある。
183 カンティクム 羅: canticum
ローマ・カトリック教会における聖書にもどづく賛美歌。
184 カンティーニャ 西: cantina
俗謡
185 カンティレーナ 伊: cantilena
1.小さな歌曲
2.器楽に用いられる抒情的な歌うような旋律
3.合唱では主要な旋律を歌う声部。
186 カンテ・フラメンコ 西: cante flamenco
アンダルシアの民衆的な旋律。歌にも踊りにも用いられる。元はジプシースタイルのものといわれる。
187 カンテ・ホンド 西: cante jondo
ホンドは「深い」という意味。スペインの民衆歌の一つで同じ音の反復、たくさんな装飾音ヨーロッパ音楽に無い音の使用などの特徴がある。
188 カンテレ(カンデレ) フィンランド語: kantele(kandele
フィンランドの郷土楽器。手で弦を鳴らす。ジプシーのツィンバロに似ている。
189 カントゥス 羅:cantus
「旋律」「歌」という意。中世においては旋律の声部を指した。また、世俗的な声楽曲を指す場合もある。
190 カントゥス・ドゥルス 羅: cantus durus
ハ音からの第七音を変ロ音にしないでロ音にしてある古代の歌。durusはラテン語の「かたい」「四角」の意味で本位記号(ナチュラル)の意。今の長調に等しい。
191 カントゥス・プラーヌス 羅: catus planus
「平らな歌」の意。グレゴリオ聖歌と同義にも使われるが、ドイツの本来のコラール(プロテスタントの衆讃歌ではない)と同様広義に単声聖歌一般に対して使われた。
192 カントゥス・モリス 羅: cantus mollis
ハ音からの第七音を変ロ音にしてある古代の歌。mollisは「柔らかい」「丸い」の意味で変記号の意。
193 カント・フェルモ 伊: canto fermo
定旋律=対位法作曲の基礎となる旋律
194 カントラール 西: cantoral
賛美歌集
195 カントリー 英: country
下段の「カントリー・アンド・ウエスタン」参照
196 カントリー・アンド・ウエスタン 英: country and western
1940年代におけるアメリカ南部白人の民族音楽全般に対する総称。音楽業界紙「ビルボ−ド」が名付け親といわれる。それまでの民族音楽の香り漂うヒルビリーから決別して、ポップスにも接点を持ったスタイルに移行した。特に1940年代後半から始まった「グランド・オール・オプリー」の舞台を中心に黄金時代を迎えた。1950年代にかけて作られた曲は現在でもスタンダード・ナンバーといわれる名曲が多い。1960年代に入ると単に「カントリー」と呼ばれるようになる。
197 カントーリス 羅: cantoris
カントールの所有格形。英国国教会においてカントールの為の席は南側のディーン達の為の席に対して北側にあった。
198 カントリー・ロック 英: country rock
アコースティック・ギターやペダル・スティール・ギターを前面にフィーチャーした(目立たせた)マイルドで柔和なサウンドが特徴で、フォーク系シンガーソングライターの多くが、このカントリー・ロック的な演奏を取り入れた作品を発表した。保守的な音楽として、ロック・ファンには受け入れられなかったカントリー・ミュージックであるが、1967年にボブ・ディラン等によるナッシュビルのカントリー・サウンドを取り入れたロックへの人気や折からのフラワー・ムーブメントによる「自然に帰れ」という主張も手伝って、ロサンゼルスのグループを中心に1970年代初頭に大流行した。
199 カントール 羅: cantor
カトリックの聖歌隊の指導者で、普通2〜6人位。聖歌の独唱部を謡う。
200 カンドンベ 西: candombe
19世紀の終わりにヴェノスアイレスで流行した4分の2拍子の民族音楽。アフリカから連れてこられた黒人や先住民族がお祭りで行列をなして歩く時に奏された。打楽器による強烈なリズムが特徴で、これがタンゴへと発展した。
201 ガンバ 伊: gamba
ガンベともいう。ヴィオラ・ダ・ガンバ。一般にダイアベーソンよりも細くて長い音管を使用し、弓弦楽器のような音を発する
202 カンパネ 伊: campanello
小さな鐘。
203 ガンバン インドネシア: gambang
ガムラン楽器の一つ。木製で、両手の撥(ばち)によるオクターブ奏法を基本とする。
   参考  こちら
204 ガンマ ギリシャ語: gamma
文字のGのギリシャ名。中世では音階の最低音(現在の音階のト)をガンマと言ったが、現在は単に音階のこと。
205 カンマーコンポニスト 独: Kammerkomponist
室内楽作曲家という程の意で、貴族の私立の会堂に仕えた音楽家。宮廷作曲家(ホフコンポニスト=Hofkomponist)ともいう。
206 カンマーシュティル 独; Kammerstil
教会的、劇場的様式に対して、室内楽様式という意味。厳格な古典的なもので、室内楽の楽器の狭い限られた表現手段を用いる様式。
207 カンマーゼンガー 独: Kammersanger
Kammer(宮廷或いは大公邸)に所属する声楽家を指す。現在では声楽家の名誉ある称号である。
208 カンマートーン 英: kammerton
1.標準ピッチのこと。
2.バロック時代のピッチの一種で世俗的な器楽曲に用いられた。
  かの項目   計 208語    

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